台湾で大人気の観光スポット「九份(キューフン)」。ゴールドラッシュの面影を残す路地裏散策はまさにタイムトラベルをしたような体験ができます。高台の細い路地から垣間見える海は絶景です。今回は、そんな九份の行き方や魅力を紹介していきます。
1.九份(キューフン)ってどんなところ?
九份は台湾北部、台北県瑞芳鎮にある山間の町です。今では誰もが知る台湾の観光スポットになっていますが、昔は9世帯しか住んでいなかったそうです。わずかな住民しかおらず、9つ分の物資を運んでいたことから、九份の名前がついたといわれています。1893年の金鉱発見を機に栄えましたが、1970年代に金鉱が閉鎖。一時は閑散としましたが、1989年に九份を舞台にした映画『非情城市』が台湾で人気を博し再び注目されるようになりました。そして2001年に公開された「千と千尋の神隠し」モデルと噂され、日本人の観光客が急増しました。
九份観光で気をつけたいのが、天気です。九份では年間200日雨が降ると言われており、昼間晴れていたのに夜に雨が降ってくることもあります。観光へ行く際は、万が一に備え雨具を持参したり、事前に天気予報を確認して晴れる可能性が高い日に訪れたりしましょう。
2.九份(キューフン)までの行き方
台北市内から九份へ行く方法は大きく分けて2つ。直行バスとタクシーを利用する方法があります。それぞれの行き方や所要時間、料金、注意点などをご紹介します。
(1)直行バス
直行バスは基隆客運・1062系統と台北客運・965系統の2種類あります。
メリットは乗り換えがない点。初めて九份に行かれる方には一番おすすめの方法です。土日は多くの人が利用するため混雑します。時間に余裕を持ってバス停に行きましょう。
・「忠孝復興駅」から基隆客運・1062系統で行く場合
所要時間:90分 料金:NT$101(≒¥360)
・「板橋駅」から台北客運・965系統で行く場合
所要時間:80分 料金:NT$90(≒¥320)
(2)タクシー
割高にはなりますが、複数人で旅をする場合は運賃をシェアできるのでタクシーを選んでもいいかもしれません。移動を減らしたい、荷物が多いなどの人は融通のきくタクシー利用がおすすめです。
台北駅からの場合、道路の混雑状況にもよりますが、約1時間ほどで九份に着きます。
料金は九份に行くだけの場合は約NT$1,200(≒¥4300)、九份周辺の観光地も巡ってもらう貸切チャーターの場合は、約NT$4,000(≒¥14300)から利用することができます。
3.九份(キューフン)のおすすめスポット
赤い提灯が灯るノスタルジックな雰囲気を楽しみたい方は夕方がおすすめです。いたるところでライトアップが始まり、九份でも特に人気の時間帯です。
(1)阿妹茶酒館(アメイチャージウグアン)
ガイドブックによく掲載される有名な茶藝館で、竹製の調度品が置かれた店内は情緒あふれるノスタルジックな雰囲気が魅力的です。
眼下に広がる海や周囲の山々を見渡すことができます。景色を満喫したいなら2階席、茶藝館の雰囲気に浸りたいなら1階席がおすすめです。ここではお茶とお茶菓子のセットが人気で、スタッフの方が正しい淹れ方で提供してくれます。残った茶葉は記念に持って帰ることができます。
住所:台湾新北市瑞芳区崇文里市下巷20号
(2)基山街(ジーシャンジエ)
ゴールドラッシュ時代から続く食堂や茶館、お土産屋さんなどの小さな店がぎっしりと軒を連ねる繁華街。なかでもぜひ立ち寄ってほしいのがローカルグルメのお店です。九份名物の芋の団子や草餅、牛肉麺などが人気で、庶民の味がたっぷり堪能できます。
住所:台湾新北市瑞芳区基山街90号
(3)豎崎路(シュール―チー)
細い階段の路地で、街の中心を通っています。両側にはぼんぼりに照らされたレンガ造りの建物や折り重なる屋根瓦が続いています。くねくねと細い道は、夜になるとあちこちで提灯の火が灯り、とても幻想的な場所になります。
住所:台湾新北市瑞芳区豎崎路
(4)昇平戯院(シェンピンシーユエン)
ゴールドラッシュ時代から、街の数少ない娯楽施設として愛されていた映画館。鉱山事業の衰退と共に1986年に閉館となりましたが、2011年9月にリニューアルオープンしました。入場は無料で昔の映画館をそのまま再現しています。古い味のあるポスターが掲示されていたり、中に入ると映写機なども展示してあります。
住所:台湾新北市瑞芳区基山街137号
(5)五番坑(ゴバンコウ)
1927年に開かれた坑道です。1971年には封鎖されましたが、一般の人が今でもいちばん近くで見ることができる坑道です。当時は、金を採る作業員が金を隠して持ち出すことを防ぐため、毎回警察によるボディチェックが行われていました。中には金を至る所に隠し、飲み込んでしまう者もいたため、警察はチェックに苦戦したそう。
住所:台湾新北市瑞芳区九份五番坑
4.九份(キューフン)のおすすめグルメ
台湾料理といえば、小籠包や魯肉飯など美味しい料理がたくさんあります。九份にも多くのお店が並び、リーズナブルな価格で食事を楽しめます。ぜひ試してほしいのが食べ歩きのフードです。美味しいものを頬張りながら、散策を楽しみましょう。
(1)花生捲冰淇淋(ファーシェンジュワンビンチーリン)
ピーナッツ粉、パクチー、アイスをクレープで包んだスイーツで新食感の台湾風クレープとして人気を集めています。パクチーが苦手な方は「不要香菜(ブーヤオシャンツァイ)」と伝えればパクチー抜きで提供してくれます。
住所:台湾新北市瑞芳区基山街20号
(2)阿婆魚羹(アーボーユィクァン)
ほどよい弾力がくせになる魚丸(魚のすり身)の専門店。看板メニューはサメの魚丸にスープを注いだ魚
羹湯(ユィゴンタン)と、豚肉、イカなどを加えた5種の魚丸が浮かぶ「五味粽合魚丸湯」です。スープのほかに麺やご飯ものも充実しており、つまみ感覚で食べられる小皿料理もあるので、気軽なランチや軽食にぴったりです。
住所:台湾新北市瑞芳区基山街9-11號
(3)九份老麺店(ジウフェンラオミエンディエン)
創業40余年の麺店です。柔らかな特大牛肉が食欲をそそる牛肉麺(ニウロウミエン)はコクが深く大人気です。果物や漢方を加え、6時間煮込んだ牛骨スープと外省麺との絡みが絶妙です。
住所:台湾新北市瑞芳区基山街45号
(4)米詩堤甜點王國 Misty(ミーシーティーティエンティエンワンクオミスティー)
サクサクのシュー皮で作るシュークリームが看板商品です。手の平サイズでずっしり重く、ボリューム満点。クリームはタロイモのほかサツマイモなど4種類もあります。お店の中はテイクアウトのみですが
外に出たところのテラスでイートインできるようになっています。
住所:台湾新北市瑞芳区基山街29號
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