【エジプト】海外旅行で避けるべき危険エリアと対策まとめ

中東と北東アフリカの接点に位置する「エジプト」

エジプトは、毎年世界中から多くの観光客が訪れており、1年中賑わいが絶えない国の1つです。有名な観光地や絶品グルメなど、エジプトならではの体験ができ、その独特な雰囲気に触れることがきっとできます。そんなエジプト旅行を楽しむためには、その国の治安や危険なエリアを知っておく必要があります。そこで、今回は、エジプトで避けるべき危険エリアと対策についてご紹介します。エジプトでの滞在を計画している方は、この機会に参考にしていただければと思います。



 

エジプトってどんなところ?


【基本情報】

・国名 エジプト・アラブ共和国(Arab Republic of Egypt)
・首都 カイロ
・人口 1億233万人(2020年)
・面積 約100万㎢(日本の約2.7倍)
・通貨 エジプト・ポンドとピアストル
・民族構成 主にアラブ人(その他、少数のヌビア人、アルメニア人、ギリシャ人等)
・宗教 イスラム教、キリスト教(コプト教)
・時差 エジプトは日本の-6時間。(エジプトが正午の時、日本は午後6時となります。)
・言語 アラビア語、都市部では英語も通用

【気候】

 エジプトは国土の大半が砂漠気候となっており、雨はほとんど降りません。夏は非常に暑く、冬は温暖ですが、1日の気温差が激しいです。春の3~5月にハムシーンと呼ばれる砂嵐が吹くので汚れても良い服装でスカーフやサングラスがあると便利です。夏の5~9月頃は気温は連日30℃以上にもなり、日差しも非常に強くなります。熱中症対策を怠らないように気をつけましょう。秋の9~10月も30℃前後の気温が続きますが、1日の気温差が大きいので服装には気をつけましょう。冬の12~2月は雨もほとんど降らず温暖な気候となります。日中は軽装で良さそうですが、カイロなどではいきなり気温が下がることも予想されますので、防寒着もあると安心です。

【ビザ】

エジプトへ入国する際には、ビザの取得が必要になります。ビザの取得は、エジプト・アラブ共和国大使館にて可能になります。また、日本国籍の一般旅券所得者はエジプト到着後の空港ビザカウンターでも取得可能になります。

【アクセス】

日本からエジプトの首都カイロへの直行便が週に2便程度就航しています。乗継便を利用する場合は、ドバイやアブダビといった中東経由やフランクフルトやミュンヘンのヨーロッパ経由のルートを選択して行くことができます。



 

エジプトの治安

 

エジプトは紀元前3000年ほど続く長い歴史を持っており、日本とは全く異なる宗教と文化が魅力的!毎年世界中から多くの観光客が訪れており、有名な観光スポットも多く、エジプトならではのグルメも絶品で、誰もが一度は訪れてみたいと思う国ではないでしょうか。しかし、エジプトだけに限らず海外旅行を考えている方の中には、日本人にとってエジプト旅行は少し危険なのではないか?と不安に思う方も少なくないと思います。そこで、エジプトの治安について少し見ていきたいと思います。

エジプトは、ルクンソールやアスワン、アブシンベルなど、多くの観光地を訪れる観光客が後を絶たないため、観光地のあるエリアについては、それほど治安が悪いということはありません。しかし、ピラミッドのある地区では、大エジプト博物館近郊において爆発事件が起こるなど、危険なエリアもあるため、旅行の際には十分注意が必要です。また、軽犯罪も起こっており、人気のない場所でひったくりにあったという被害は観光客のみならず、エジプト人にも起きています。特にバイクによるひったくりが一番多いので、外を歩く際は歩道側に鞄を持つ、外でスマホを出さないなどの対策を行うようにしましょう。

そして、観光客が巻き込まれる可能性が最も高いトラブルが、ピラミッドエリアの詐欺です。ゲート近くで詐欺師たちは、待ち構えており、入口が変わったや今日は入れないなどの嘘を並べてラクダや馬でのピラミッド観光ツアーに勧誘してきます。ピラミッドの外からラクダや馬で入るのはすべて違法なので、違法に加担しないように注意してください。非常にしつこく勧誘してきますが、はっきりと断るようにしましょう。

エジプトに行く際には、観光地だからと言って油断せずに常に身の回りの安全を第一に考え、注意深く行動するように心掛けましょう。



注意すべき危険エリア

1 首都カイロをはじめとする観光都市

エジプトは、首都カイロをはじめとし、ピラミッドで有名なギザや世界最大の石窟神殿が見どころのアブシンベル、古都ルクソールなど魅力的な観光地が存在している都市の治安は、通常の範囲内での観光は問題ない程度となっています。しかし油断は禁物です。警察やモスク、そして異教徒が集まる教会などは度々テロの標的となっています。さらに、カイロでは2018年に道路にある爆発物が爆発したことで観光客の中から死傷者が出るという事件がおこっています。その後も、2019年5月にはピラミッド近くで爆発事件が起こり、観光客が負傷するなど、一部で不安定な治安状況となっているようです。そのため、これらの地域を訪れる際は、なるべく人が多く集まる地域や宗教関連施設を避けるまたは訪れる時間を変更するなどの工夫をして観光に訪れるようにしましょう。

 

2 シナイ半島

シナイ半島は、外務省の発表によると治安のレベルがレベル3の「渡航を中止してください」に当てはまっています。シナイ半島ではISILというイスラム過激派組織によるテロが頻発しているため、特に北部を中心に治安が非常に不安定な状態になっています。テロは、未然に防ぐことは難しく、いつ自分自身に襲いかかってくるか分かりません。そのため、もしここを訪れる際には日々自身の身の周りの様子に気を配り、気をつけながら過ごすようにしましょう。

 

3 南西部AI Wadi

ここは、隣国であるリビアの治安が非常に不安定な事からエジプト国内でも最も注意が必要な地域の1つになっています。2015年9月には、この地域を観光で訪れていたメキシコ人観光客のグループをエジプト軍がテロリストと誤認して現地のガイド含む12人が死亡し、10人が負傷するといった事故が発生しています。決して、軽い気持ちで近づいてはいけない地域であり、非常に危険でいつ情勢が変化するか全く予想がつかない地域となっています。そのため、この地域へ渡航を検討されている方は身の安全のためにも訪れるのを中止することが望ましいでしょう。



 

対策

1 貴重品を肌身離さず持つこと

エジプトでは、スリやひったくりなどの軽犯罪も多くおこっています。パスポートなどの貴重品はなるべくホテルの金庫などの安全な場所に保管するようにしましょう。また、多額な現金の持ち歩きや歩きスマホなどは控え、常に身の周りを気にかけた行動をとるように心掛けましょう。

 

2 ホテルやレストランは調べておくこと

言語が分からないことをいいことに、観光客を狙った詐欺もあります。それはホテルやレストランに限らず、中には、観光地にいるキャッチも観光客を狙って、お金を騙し取ろうとする人もいます。そのため、行きたいホテルやレストランは目星をつけていくことがおススメです!

 

3 人通りの少ないところは避けること

当たり前のように大通りよりも人通りの少ない場所の方が狙われやすい状況にあります。そのため、なるべく人通りの少ない所を避け、大通りを歩くようにしましょう。特に、夜中の犯罪は昼間に比べると多くなるため、女性の方は1人で出歩くことを避けるようにしましょう。観光客はどこが安全でどこが危険なのかは明確には分からないと思うので、比較的人が多い場所を選択することがおススメです!

ここまで、危険エリアや注意すべきことを説明しましたが、日本に比べると犯罪が多く、危険があるからといって旅行はやめたほうがいいというものではありません。

上記で説明したように、細心の注意を払えば避けられる危険もあると思うので、是非これらのことを守って、エジプト旅行を楽しんできてください!



エジプトで素敵な思い出を作ろう!

いかがでしたか?

エジプトには観光スポットが沢山あるので、今回紹介したことに気を付けて旅を満喫しましょう。これを機にぜひ海外でのエジプト旅行の計画を立ててみてください。今回紹介したエジプトの治安について、ぜひ参考にして頂ければと思います。

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