エクアドルに行く前に知っておきたい基本情報

赤道直下に位置することで知られ、ガラパゴス諸島やコーヒー、バナナなどの農作物が有名な南米の国、エクアドル。太陽の恵みをたっぷり受けたおおらかな自然や、スペイン植民地時代の豪華絢爛な建築物などその魅力は計り知れません。しかしエクアドルに日本から行くとなると、地球の反対側に位置するということもあり、気候や文化など様々な違いに戸惑うことも…。
そこで今回は、魅力あふれる国エクアドルを少しでも身近に感じていただけるよう、エクアドルに訪れる前に知っておきたい基本情報をまとめて紹介致します。

 



1.エクアドルってどんな国?

まずはじめに、最も基本的なエクアドルという国に関する情報を紹介します。

・国名:エクアドル共和国(República del Ecuador)
・首都:キト(Quito)
・人口:約1638万5000人(2016年)
・面積:25万6370㎢(日本の約4分の3)
・通貨:
2000年3月よりUSドルを使用。コインはエクアドル製のものが作られており、価値や重さはUSドルと同じだが絵柄が異なる。エクアドルコインはエクアドル国内でしか使えない。
・時差:
本土は日本より14時間遅れ、ガラパゴス諸島は日本より15時間遅れ。サマータイムの採用はなし。
・言語:公用語はスペイン語。その他先住民のほとんどはケチュア語、ヒバロ語などを話す。
・民族構成:
メスティソ(先住民とスペイン人の混血)72%、インディヘナ(先住民)7%、欧州系6%、アフリカ系とアフリカ系との混血7%
・宗教:ローマ・カトリックが全体の90%を占め、残りはプロテスタントやイスラーム教など。
・出入国手続き:
①ビザ
観光目的の場合、90日以内であればビザは不要。
②パスポート
パスポートの残存有効期間はエクアドル入国時に6ヵ月以上。
③入国審査
到着するとすぐに行われる入国審査ではこの1年間のエクアドルの訪問回数や滞在日数、入国目的などを質問される。滞在日数については、ぎりぎりの日数しか許可されないため、帰国日がはっきりとしていない場合は多めに申告しておいた方がよい。

 



2.エクアドルの気候と服装について

楽しく快適な旅行にするために、忘れてはならないのが気候や服装の事前チェック。
以下ではエクアドルの気候や服装についての情報をまとめて紹介します。

【気候】

エクアドルは赤道直下の国で、国土の中央をアンデス山脈が貫き、その両側に盆地があります。そのため気候も複雑で、標高などによって4つの地域に分類されています。
4つの地域とは①中央のアンデス山脈が縦断する地域であるシエラ、②太平洋に面する亜熱帯低地であるコスタ、③東部のアマゾン川上流熱帯雨林が広がる地域であるオリエンテ、④ガラパゴス諸島、となっています。以下では4つの地域ごとに気候の特色やベストシーズンを説明していきます。

①シエラ~中央のアンデス山脈が縦断する地域~

シエラの代表的な都市は、キト市やクエンカ市です。この地域は雨季(10~3月)と乾季(4~9月)があります。標高は高いですが、赤道直下に位置するために一年を通じてあまり気温に変化はなく、平均気温は14~19℃で安定しています。エクアドルの首都であるキトは”永遠の春”ともいわれるくらい快適な気候で、過ごしやすいでしょう。
シエラのベストシーズンは一年の中で最も晴天の多い6~8月です。

②コスタ~太平洋に面する亜熱帯低地~

コスタの代表的な都市は、グアヤキル市です。この地域は赤道直下の熱帯低地でありながら、冷たい海流の影響を受け、比較的穏やかな気候と降雨に恵まれています。雨季(12~4月)と乾季(5~11月)に分けられ、雨季の平均気温は31℃ほどで蒸し暑く、乾季の平均気温は25℃前後といわれています。
コスタのベストシーズンは乾季です。

③オリエンテ~東部のアマゾン上流熱帯雨林が広がる地域~

オリエンテは高温多湿のジャングルで、年間を通して雨が降り、蒸し暑い気候です。年間の平均気温は25℃前後となっています。

④ガラパゴス諸島

ガラパゴス諸島は赤道直下に位置しますが、冷たい海流の影響で年間平均気温は24℃と過ごしやすい気候です。雨季(12~5月)と乾季(6~11月)に分かれていて、雨季にはスコールが降ることがあります。雨季には気温が30℃以上になることがありますが、乾季は平均気温が25℃前後で快適に過ごすことができます。
ガラパゴス諸島のベストシーズンは乾季です。

【服装】

続いて紹介するのはエクアドルを訪れる際の服装についての情報です。適切な服装で、快適に旅を楽しみましょう。シエラのキト市など標高の高い山岳地帯では、朝晩はかなり冷え込みますので厚手の上着が必要です。しかし上でも述べたように日中は暖かいので、脱ぎ着が簡単に出来るようなものがいいでしょう。
一方、コスタのグアヤキル市やオリエンテ、ガラパゴス諸島では、一年中20℃を超えるので軽い服装が望ましいです。訪れる時期によっては、夜に涼しいと感じる場合があるので薄手のシャツやジャケットも持っていくとよいでしょう。

 



3.エクアドルでの生活について

エクアドルは地理的にも日本から離れており、その生活・文化に関して様々な違いがあります。いざ現地に降り立ってから、その違いに戸惑うことがないように事前の情報収集が大切です。以下ではエクアドルでの一般的な生活について、知っておきたい知識をまとめました。

①水

水道水は、一般的にうがいなどをするには問題ないですが、飲用には適さないといわれています。
飲用にはス―パーマーケットやキオスクなどで購入できるミネラルウォーターを利用しましょう。
レストランなどで無料で提供される水も基本的にはただの水道水であることが多いので、飲まない方が無難です。

②チップ

エクアドルにはそこまで厳格なチップの習慣はありませんが、チップを渡した方がよい場合もあります。ここでは目安となるチップの相場を、場面ごとに紹介します。

【レストラン】基本的に消費税12%とサービス料10%を含んだ料金が提示されるのでチップを渡す必要はない。しかしサービス料が含まれていない場合には料金の10%ほどをチップとして渡す。
【ホテル】ポーターに特に荷物を運んでもらった場合にはUS$1程度を払う。
【タクシー】特に何かしてもらった場合にのみ渡すのが一般的。

また車が赤信号などで停止している際、車道に出てきて様々な形でチップを要求してくる人々が多く見られます。その方法は身体芸の披露であったり、楽器の演奏であったり、飲み物の販売であったり、はたまた車窓の洗浄であったりと実に様々ですが、これらは貧しい移民や仕事のない人で、チップでその日の生活を賄っているような人たちです。チップを払うか払わないかはそれぞれの判断で良いと思いますが、特に車窓の洗浄や物品の販売の場合は必要のない時はしっかりと断ることが大事です。

③電気

電圧は日本と同じ110Vで、周波数は60Hz。
プラグは平2つ穴のAタイプが主流だが、異なる場合もある。

④年齢制限

エクアドルでは18歳未満の酒類の購入はできないので、注意するようにしましょう。

⑤買い物

エクアドルには大型のショッピングモールや個人営業の商店・専門店のほかに市場や路上販売もあります。しかし市場や路上販売では、値段交渉が難しく、外国人には不当な値段を言ってくることも多いため、慣れないうちは利用しない方が無難です。
また大型店やチェーン店以外では基本的にクレジットカードは使えませんので、現金が必要。
おつりはざっくりとしていることが多く、時にはもらえない場合もあります。誤差と言える範囲を超えていた場合は必ずその場で申し出るようにしましょう。
さらに日本と大きく違う買い物文化としては、エクアドルの小さなお店ではバラ売り、量り売りが行われていることがとても多いです。このようなお店ではタバコは1本から、キャベツなどは1枚から買うことができ、その日暮らしの人々などが利用しています。

⑥カーニバル期間

エクアドルで毎年2月に行われるカーニバルは、まさに「ご法度なし」という言葉が適切。大人から子どもまで水や卵、小麦粉、甘い匂いのスプレーなど様々なものをかけ合うのが恒例となっています。
カーニバル期間中には、至る所から色々なものをかけられますので、外出する際には汚れてもよい服装で出歩くことが大事です。
日本人からするとかなり驚くような光景ですが、せっかくなら反撃用のスプレーなどを用意して一緒に楽しむというのもいいのではないでしょうか。

 



4.エクアドルの治安について

海外に出向くなら、訪れる国の治安情報は誰もが気になるところ。
エクアドルはガラパゴス諸島などが有名で、自然豊かなおおらかな国というイメージが強いかもしれませんが、残念ながら本土ではあまり治安がよいとはいえません。
以下ではエクアドルの治安に関してぜひ知っておいていただきたいことをまとめました。

①キトやコロンビアとの国境付近は危険

外務省によれば、エクアドルのほとんどの地域は比較的安全であるとされています。
しかし、首都のキトでは多くの犯罪が報告されている他、コロンビアとの国境付近については渡航中止勧告レベルとなっています。危ない地域には絶対に立ち入らないようにしてください。

②チームでの窃盗に注意

エクアドルで特に多くの被害が出ているのが、チームによる窃盗。
落とし物をしたと話しかけられ、その間に仲間に荷物を盗まれているケース、バスの降車のタイミングで話しかけられ、仲間が荷物を盗んで逃げるケースなどたくさんの報告がされており、注意が必要です。
知らない人に話しかけられたら、まず警戒し、自分の荷物や貴重品に対する警戒をとかないようにすることを心がけましょう。

③バイクによるひったくり

日本を含め、どこの地域でも行われているバイクによるひったくりですが、エクアドルでも多くの被害が出ています。このような事件では、盗られてしまうと取り返すのが難しいので常に気を付けるようにしましょう。後ろにも目を配る、車道側に荷物を持たないなどの対策である程度は予防できるはずです。

④昏睡強盗

昨今エクアドルで増加している犯罪として昏睡強盗があります。
これは料理や飲み物に睡眠薬を入れられてしまい、昏睡状態に陥った隙を見計らって強盗するというものです。少しでも怪しいと感じるようなお店には入らないということを心がけましょう。

⑤タクシーは安全なものを

エクアドルではタクシーの強盗被害も多数報告されています。
流しのタクシーは非常に危険ですので、使わないのが賢明です。無線のタクシーを使うのが最も安全で、ホテルのフロントなどに頼めば呼んでもらえるので、こちらを利用しましょう。

⑥蚊による感染症に注意

エクアドルでは蚊による感染症にかかる恐れがあります。ジカウイルス感染症やマラリア、デング熱などの危険性がありますので、防虫スプレーを使うことをおすすめします。
また蚊の多そうなところでは肌の露出を控える、茂みなどには近づかないなどの心がけも大切です。
万が一体調不良を感じた場合は、すぐに医療機関に行くようにしましょう。

 



Ooohおすすめのプライベートツアー

Ooohがこれまでに提供したエクアドルのおすすめのプライベートプランをご紹介します。

 

現地発着 イースター島・ガラパゴス諸島をじっくり観光 8日間の旅

ガラパゴス2島周遊アイランドホッピングツアー

 

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エクアドルの旅を楽しもう

今回は「エクアドルに行く前に知っておきたい基本情報」と題して、せっかくの旅を楽しむためにぜひとも心に留めておいていただきたい情報を厳選して紹介致しました。
皆様の旅が、一生の宝物になるような素敵なものになることをお祈りしています。
Ooohでは、旅のプロがあなたのニーズを汲み取って、最適な旅行計画を提案いたしますので、ぜひ気軽にご相談ください。

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