エチオピアに行く前に知っておきたい基本情報

アフリカ最古の独立国として栄え、歴史的な建造物や街並み、多種多様な民族や文化、そして豊かな自然など多くの観光客を虜にする国エチオピア。
エチオピアには「ラリベラの岩窟教会群」や「シミエン国立公園」など他では見ることのできない素晴らしい景観が広がるスポットがたくさんあります。
しかし、エチオピアは日本と離れたアフリカの国であり、様々な文化や風習の違いに戸惑うことも。
そこで今回は、エチオピアに訪れる前に知っておきたい基本情報をまとめて紹介します。

 



1.エチオピアってどんな国?

まずはじめに、最も基本的なエチオピアという国に関する情報を紹介します。

・国名:エチオピア連邦民主共和国(Federal Democratic Republic of Ethiopia)
・首都:アディスアベバ(Addis Ababa)
・人口:約9939万人(2015年国連人口部)
・面積:約109.7万㎢(日本の約3倍)
・通貨:エチオピア・ブル、サンチューム
・時差:日本よりも6時間遅れ。日本が正午の時、エチオピアは午前6時。サマータイムの適用はなし。
*エチオピア時間について
エチオピアではおもにエチオピア固有の12時間制のエチオピア時間が使われている。
エチオピア時間でははじめのサイクルが日の出(インターナショナル時間でいう6時)を基準として0時となり、そこから時間が進む。インターナショナル時間の18時にエチオピア時間は12時を迎え、1つめのサイクルが終了する。2つめのサイクルはインターナショナル時間の18時から翌朝の6時まで。
バスの時刻表や待ち合わせ時には、エチオピア時間なのかインターナショナル時間なのかを必ず確認すること。
・言語:
アムハラ語か公用語で英語は観光施設以外ではほとんど通じない。週ごとに公用語があり、各民族が固有の言語を持つ。
・民族構成:
セム系のアムハラ族やティグラィ族など、クシ系のオロモ族やソマリ族など、オモ系のムルシ族やハマル族のほか、83もの民族によって構成される。最大の民族はオロモ族で、アムハラ族やティグラィ族はそれに準ずる。
・宗教:
キリスト教徒(大多数がエチオピア正教徒)とイスラーム教徒がほぼ人口を二分して、共存している。そのほかユダヤ教徒、伝統宗教徒も残る。
・出入国手続き:
①ビザ
ビザが必要。観光目的の場合は、申請に応じてシングル・観光ビザ(1ヵ月間有効)もしくはマルティプル・観光ビザ(3ヵ月間有効)が発行される。ビザは入国時に空港でもUS$50で取得できるが、深夜にはイミグレーションのビザセクションが閉まっている場合があるので事前に日本で取得していく方がよい。
②パスポート
パスポートの残存有効期間は最低6ヵ月必要。
③入出国
入国の際、機内で配られた入国カードに記入する。これはパスポートのチェックカウンターでも入手可能。出国の際、US$20の出国税がかかるが、これは航空券に含まれている。航空機の場合は72時間前までに飛行機の予約確認をすること。

 



2.エチオピアの気候と服装について

海外を訪れる際は、旅先の気候や服装が気になるもの。
快適に旅を楽しむためにも気候のチェックは欠かせません。
そこでここではエチオピアの気候と、快適に過ごせる服装などについてご紹介致します。

アフリカときくと、とにかく暑い!というイメージを持たれる方も多いと思いますが、エチオピアは内陸国であり、国土の大半が海抜1500m以上のため、一部の低地を除けばそれほど厳しい暑さではありません。主要な都市の多くも、高地に集中しています。

エチオピアの季節は基本的に10~3月が乾季、3~5月が小雨季、6~9月が大雨季となっています。
雨季とはいっても日本の梅雨のようにじとじとと一日中雨が降り続くわけではなく、短時間で止むスコールが降る程度です。気温は乾季の方が高く、雨季の方が涼しく感じます。しかし朝晩の冷え込みは乾季の方が激しい傾向にあります。

以下ではエチオピアの首都であるアディスアベバの気候と服装についてより詳しい情報を見ていきましょう。
アディスアベバはエチオピアの中心部に位置し、標高の比較的高い地域にあります。一年の平均気温は20℃前後、最高気温は25℃前後で30℃を超えることはほとんどありません。一方で高地のため、朝晩の冷え込みは非常に厳しく、10℃以下まで気温が下がることも多々あるので注意が必要です。
日中はTシャツで過ごすことができても、朝晩は薄手の上着や防寒具があると快適に過ごすことができるでしょう。

エチオピア観光のベストシーズンは一般的に乾季といわれています。雨季に観光する場合はカッパや傘など、雨具を持っていくようにしましょう。

 



3.エチオピアでの生活について

エチオピアはアフリカに位置する国というだけあって、その生活・文化に関しても様々な違いがあります。いざ現地に降り立ってから、その違いに戸惑うことがないように事前の情報収集が大切です。以下ではエチオピアでの一般的な生活について、知っておきたい知識をまとめました。

①チップ

エチオピアでは一般的にチップの習慣はありませんが、以下の場合にはチップが必要になります。
【ホテル】高級ホテルで荷物を運んでもらった際などには5B。
【レストラン】高級レストランなどで料金にサービス料が含まれていない際には料金の10%ほど。
【ガイド】料金が決まっていない場合には50~100B。
【ドライバー】車をチャーターした場合は1日50~100B。

②飲み物

水道水は絶対に飲まず、ミネラルウォーターを購入して飲むこと。氷も避けた方がよく、うがいもミネラルウォーターを使用する方がよいです。

③電気製品

エチオピアの電圧は220Vで、周波数は交流50Hz。
プラグはCタイプが最も多いが、BFタイプも使われています。
日本国内の電化製品はそのまま使えないことが多く、変圧器が必要です。

④年齢制限

旅行者に対しては喫煙、飲酒、車の運転に関する年齢制限がありません。しかし、はしゃぎすぎて思わぬ事故にあったり、けがをしたりしないように注意してください。

⑤挨拶

エチオピアでの挨拶は、相手の目を見て握手するのが基本。しかし男女は一般的に触れ合うことはなく、男性は相手の女性が手を出さない限りは握手を求めてはいけない。
また年配の方には自分から先に挨拶をし、自分より年上の人を紹介されたときにはお辞儀をするようにしましょう。

⑥食事のマナー

エチオピアの人々は行儀のよい人が多く、食事のマナーも非常によく守られています。
日本人観光客が注意すべき食事のマナーとしては、右手のみを使って食べることやコーヒーを勧められた時に断らないこと、年配の方から順に大皿から料理をとることなどが挙げられます。
またエチオピアにはガーサというおもしろい習慣もあります。これは自分の皿から一口分の食べ物を掴んで相手の口に入れるというもので、友好の印とされています。もしガーサを受けた場合は笑って受け入れるようにしましょう。

⑦高山病に注意

上でも述べたようにエチオピアの国土は、その多くが高地となっています。主要都市も多くが高地に位置しており、首都アディスアベバは富士山の6合目にも匹敵する標高です。日本人観光客はそのような標高の高さに不慣れな人も多いので、気を付けましょう。

⑧ダニ・ノミなどに注意

エチオピアには多くのダニ、ノミ、南京虫が生息しており、痒疹の被害が多発してます。中にはアレルギー症状を起こしてしまう方もいるので、心配な方は事前に医師に確認するようにしましょう。

 



4.エチオピアの治安について

海外に出向くなら、訪れる国の治安情報は誰もが気になるところ。
エチオピアの治安は残念ながらあまり良いとはいえません。
以下ではエチオピアで特に気を付けるべきことなど、治安に関する情報をご紹介します。

①危険レベルの高い地域には立ち入らない

外務省は、国ごと地域ごとの治安の状況を危険レベルという指標にあてはめて公表しています。
エチオピアには危険レベル1~4の地域がありますが、危険レベル2~4の地域には絶対に立ち入らないようにしてください。詳しい情報は以下の通りです。
【危険レベル4】エリトリア及びソマリアとの国境地帯
【危険レベル3】ガンベラ州の国境地帯及びソマリ州
【危険レベル2】オロミア州西ハラルゲ地区、アムハラ州の一部、オロミア州の一部、ガンベラ州、ソマリ州の一部、ベニシャングル・グムズ州ディンディル川以南のスーダン、南スーダン及びケニアとの国境地帯
【危険レベル1】北アムハラ州、アムハラ州の一部、オロミア州の一部、アディスアベバ市及びその他の地域

②子どもによるスリ・ひったくりに注意

エチオピアの人々に、お金をもっているイメージを持たれている日本人はスリやひったくりの被害にあいやすいです。大人によるスリ・ひったくりにはもちろん注意が必要ですが、昨今増えているのが幼い子どもによるスリ・ひったくり。可愛い子供に目を向けている間に、グループの仲間がバッグから貴重品を盗むという手口が流行っているので十分気をつけてくださいね。

③偽ガイドによる詐欺に注意

エチオピアで昨今増えている犯罪に、偽ガイドによる詐欺があります。
これはまずガイドを装った人に声をかけられ、その後グルになっている飲食店に連れていかれ、法外な飲食代を請求されるという手口です。
道端などで声をかけてくるガイドはトラブルのもとになるので、信頼できる旅行会社で信頼できるガイドを紹介してもらうようにしましょう。

④観光客を狙った強盗に注意

エチオピアでは観光客をターゲットにした強盗の被害も多く報告されています。
犯人は多くの場合凶器を持っていますので、万が一被害に遭った場合は抵抗せず、荷物を渡しましょう。

⑤交通事故に注意

エチオピアの人々は荒い運転をする人が多く、また歩道橋や横断歩道もないので、歩行者が事故に巻き込まれるケースが多々あります。
運転の荒さは、タクシーやミニバスの運転手についても例外ではありません。
なるべくトラブルを避け、事故に巻き込まれないようにするためにタクシーはホテルのフロントで呼んでもらいましょう。ミニバスはスリにあう可能性が高いので使わない方が賢明です。

 



エチオピアの旅を楽しもう

今回は「エチオピアに行く前に知っておきたい基本情報」と題して、せっかくの旅を楽しむためにぜひとも心に留めておいていただきたい情報を厳選して紹介致しました。
皆様の旅が、一生の宝物になるような素敵なものになることをお祈りしています。
Ooohでは、旅のプロがあなたのニーズを汲み取って、最適な旅行計画を提案いたしますので、ぜひ気軽にご相談ください。

チャットでエチオピア旅行の相談が無料でできるOooh

パックツアーに頼らない、自由で特別な海外旅行は「Oooh」にお任せ

あなただけの感動的な旅を現地在住のコーディネーターがオーダーメイドで提供します。あなたらしい自由な旅行を実現しませんか?

  • ガイドブックに載っていないユニークな体験がしたい
  • 快適で安全な移動手段を確保したい
  • 地元の美味しい料理を堪能したい
  • 映画やドラマの聖地など、あの観光地に立ち寄ってほしい
  • あの国に行ってみたいけど、計画や手配が大変

そんなお悩みは「Oooh」が解決します。まずはチャットでご相談ください。