アフリカ大陸の南東、インド洋に浮かぶマダガスカルは、世界で4番目に大きな島。アフリカ大陸よりもインドネシアとのつながりが強いとされ、アジアに一番近いアフリカといわれています。豊かな自然の中に独自の生態系が息づいており、貴重な生き物を観ることができるのが魅力です。しかしいざ訪れるとなれば現地の治安や安全が気になるところ。そこで今回は、マダガスカルを訪れる前に知っておきたい基本情報をまとめて紹介します。
1.マダガスカルってどんな国?
まずはじめに、最も基本的なマダガスカルという国に関する情報を紹介します。
・国名:マダガスカル共和国(Republique de Madagascar)
・首都:アンタナナリボ(Antananarivo)
・人口:2626万人 (2018年)
・面積:58万7041km2(日本の約1.6倍)
・通貨:マダガスカル・アリアリMalagasy Ariary(MGA)
・時差:日本の-6時間
・言語:マダガスカル語、フランス語(共に公用語)
・民族構成:アフリカ大陸系、マレー系、部族は約18(メリナ、ベチレオ他)
・宗教:キリスト教、伝統宗教、イスラム教
・出入国の手続き:
①ビザ
在日マダガスカル大使館で取得可能。申請用紙や旅程表などを提出して、5開館日後に発給される。60日以内の滞在であれば空港でもビザが取得できる。
②パスポート
入国時に必要な有効残存期間は6ヵ月。
2.マダガスカルの気候と服装について
マダガスカルは標高、気候によって3つの気候帯に分かれています。沿岸部は蒸し暑い熱帯性気候、内陸部の耕地は温暖な気候、南部は半砂漠で乾燥した気候です。
・沿岸部(モロンダバなど):
典型的な熱帯性気候で、高温で乾燥しています。
・内陸部(アンタナナリボなど):
標高1,400mほどの高原に位置している為、年間を通して涼しく過ごしやすいのが特徴。
・南部(ディエゴ・ス・アレスなど):
高温で乾燥しており、場所によっては1年に900ミリ程度しか降雨量のない所もあります。
南東からの貿易風の影響を受け、雨季(11月∼4月)と乾季(5月~10月)の季節に分かれます。旅行のベストはシーズンは乾季にあたる5月から10月です。また2月や3月は竜巻が起こりやすいシーズンになり天災のリスクがあるのでおすすめできません。
服装は旅行時期や場所について異なります。内陸部は一年中長袖シャツですごすことができます。沿岸部は日差しが強く、気温も高いのでTシャツと日焼け防止の薄手のシャツがあると良いでしょう。南部は朝晩のウォーキングサファリに参加する場合、フリースやウインドブレーカーなどの防寒対策が必要です。
3.マダガスカルでの生活について
マダガスカルは日本と遠く離れたところに位置する国というだけあって、その生活・文化に関して様々な違いがあります。いざ現地に降り立ってから、その違いに戸惑うことがないように事前の情報収集が大切です。以下ではマダガスカルでの一般的な生活について、知っておきたい知識をまとめました。
・チップ
フランス文化の影響により、観光地ではチップの習慣が根付きつつあります。安宿、食堂などでは払う必要はないです。高級レストランなどでサービス料が含まれている場合にも払わなくて良いです。
ホテル:用事を頼んだ場合、Ar1000~2000。ポーターにはAr500程度。
レストラン:特に習慣はなく、気持ちのいいサービスを受けた場合のみ、Ar2000~5000を置いていく。
ドライバー:1日当たりAr5000~。
ガイド:1日当たりAr1万程度。
・水
市販のミネラルウォーターを飲むようにしましょう。料金は1.5LでAr2500前後です。食堂ではテーブルに水ポットが置いてあるお店が多いですが、お腹の弱い人は控えたほうがよいです。ちなみに、屋台などで使用するお皿は、バケツに水を入れてさっと濯いでいるだけのところもたくさんあります。手拭きシートを持ち歩くと安心です。
・電気
電圧はほとんどの地域が220Vですが、110Vのところも稀にあります。周波数は50Hz。プラグはCタイプが多いですが、別のタイプも混在しているので、マルチタイプのプラグを持っていくと便利です。110-240V対応でない電化製品を使用する場合、変圧器が必要となります。
・年齢制限
酒類は18歳以下、タバコは15歳以下には販売が禁止されています。レンタカーは、23歳以上で日本の運転免許証があり、免許取得後1年以上経過していればレンタル可能。
・アイコンタクト
南米の人と会話をするときには、随時アイコンタクトをするようにしましょう。目を逸らして話すことは失礼とされています。全体的に早口でジェスチャーが大げさなことも特徴の1つで、スキンシップも頻繁に行われます。
4.マダガスカルの治安について
マダガスカルの気になる治安ですが、アフリカ全土と比べて治安は安定しています。首都アンタナナリボでは人口密度が多いことから、スリなどの警戒は必要ですが治安が悪いという程ではなく、日中なら治安面の心配をすることなく観光できます。ただし路地裏に1人で入るようなことは避けましょう。以下、旅行する際に気をつけたいポイントをまとめました。
・スリ
観光客の多い場所ではよくスリが発生しています。過去には、スリや単独犯が強引に荷物をひったくるなどの手口が多かったものの、現在は複数で犯行を行う集団強盗なども増えているため観光客の集まる場所では特に注意が必要です。
・デモ
独立大通り周辺では大統領選挙時に反政府団体の集会が行われたりデモを行った反政府団体と治安当局の衝突で死傷者が出たりしています。デモの情報に接した時は、周辺には近づかないようにし、安全の確保をしましょう。
近年、トゥリアーラという街の近くに位置するバッテリービーチという観光地では武装強盗や殺人などの凶悪犯罪の事例が報告されています。さらに、夜になると道路の真ん中に石や木などの障害物を置き、車両の通行を妨げて強盗をはたらく武装強盗集団もいます。主要な国道であっても夜間の通行は避けたほうがよいでしょう。
Ooohおすすめのプライベートツアー
ここからは、Ooohがこれまでに提供したマダガスカルのおすすめのプライベートツアーの一部を厳選して2つ紹介いたします。プライベートツアーのタイトルをクリックしていただくと詳細が書いてあるページをご覧いただけます。
①世界有数の神秘的な光景!マダガスカルのバオバブ街道
②幻の肉食獣に遭遇!?キリンディ森林保護区
マダガスカルの旅を楽しもう
今回は「マダガスカルに行く前に知っておきたい基本情報」と題して、せっかくの旅を楽しむためにぜひとも心に留めておいていただきたい情報を厳選して紹介致しました。皆様の旅が、一生の宝物になるような素敵なものになることをお祈りしています。
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