ニュージーランドへの現地視察で注意したいポイントまとめ

南半球に位置し、豊かな自然をもつニュージーランド。自然保護と食品に対する安全意識の高い農業や、近年世界から注目されている子供の自主性を重んじた教育など、学びの多い国でもあります。実際に現地を視察することは大切ですよね。またスムーズな視察をするには事前の準備が必要です。今回はニュージーランドへ視察にいく際の、押さえておきたいポイントをまとめました。

 



ニュージーランドの経済について

ニュージーランド豊かな国土と地形から、農業が盛んです。とくに酪農、畜産が盛んに行われ、およそ3割の輸出品目は農産品で占められています。近年では、国際市場での価格上昇を受け乳製品の輸出が好調です。また畜産を廃業し酪農へ進出する農家が増加傾向にあります。
ニュージーランドは国際的にも突出して、環境保護への動きが進んでいます。独特の生物相を有するニュージーランドですが、人為的に持ち込まれた外来種が生態系に大きな影響を与えてきました。そのため現在ニュージーランドでは、希少種の保護や自然環境の保全を目的とした様々な取り組みが行われています。
さらに近年ではニュージーランドの幼児教育が注目を集めています。1996年にニュージーランドで定められた幼保統一カリキュラム「テファリキ」というものです。日本的では一斉教育(先生が前に立ち、子どもを並ばせて指導する)が主流ですが、ニュージーランドではテファリキの考え方をベースにしながら、子どもそれぞれの個性を育む指導をしています。

 



ニュージーランドのビザについて

ニュージーランドへの入国は、日本国民の場合3ヶ月以内の観光や留学であればビザは必要ありません。ただし、2019年10月より電子渡航認証NZeTAと環境保護・観光税IVLが導入されたことで、3ヶ月以内の観光や留学などの他、ニュージーランド以外の国へ乗り継ぐために入国する場合も手続きが必要となりました。NZeTA 、IVLともに、取得から2年間有効です。長期滞在の場合は、ビザの申請が必要になります。以下、ニュージーランドを偵察する際、対象になる可能性のあるビザをまとめました。

①短期商用ビザ
短期間の海外出張や現地視察、ミーティングなどでニュージーランドへ渡航する際には、ビザの取得が必要です。原則として現地で収入・収益が発生しない商用目的であることが前提。短期間でも収入・収益が発生する場合には就労目的のビザを取得しなければなりません。このビザは3ヶ月間の滞在が可能です。

②訪問者ビザ
免除国以外の国籍保持者やニュージーランドでの滞在が3ヶ月以上を予定している場合には訪問者ビザが必要です。このビザで滞在が許可されるのは最長で9ヶ月間。また入国時から遡り過去18ヶ月以内に最大滞在できるのは9ヶ月以内とされています。このビザでの就労は認められておらず、また就学についても3ヶ月までとなっています。同行家族については配偶者と20歳未満の子供については申請に含めることが可能です。

③就労ビザ
ニュージーランドの就労ビザは以下の3種類に分かれています。取得のための条件がそれぞれあるので、ニュージーランドの政府サイトを確認すると安心です。
1.永住暫定就労ビザ(ワークトゥレジデンス)
永住ビザへのステップとして発給される就労ビザになり、申請者はニュージーランドの要求職(LTSSL)に含まれている技術者や一部の文化人、芸術家、スポーツ選手に限られています。ポイントとしては既に現地企業から要求職での雇用保障があることや最低2年以上の雇用が約束されていることなどになります。
2.ビジネスリロケーション就労ビザ
このビザは海外の企業がニュージーランドへ移転する際にキーパーソンとして派遣される方を対象とした就労ビザになります。また将来的に永住ビザへの切り替えも認められています。
3.テンポラリーワーク
テンポラリーワークは申請者の状況により細かく分類されていますが、基本としてあるのは、ニュージーランド企業から雇用保障を得ている技能職(LTSSLや ISSLに載っている要求職)の方が申請する就労ビザになります。

④ワーキングホリデービザ
日本を含めた32カ国の協定締結国の国籍保持者であり、年齢が18歳以上30歳以下で、渡航の目的が異文化交流の場合にはこのビザを取得することができます。滞在が認められる期間は入国日から12ヶ月間となります(ビザ発行日から12ヶ月以内に入国しなければなりません)。但しワーキングホリデービザの滞在期間中に3ヶ月以上ニュージーランドの季節労働に従事した場合には、3ヶ月間の延長が可能となりました。

 



ニュージーランドでの移動手段

視察の際に移動の時間の短縮は重要なのではないでしょうか。また美しい自然溢れるニュージーランドは移動時間の風景を楽しむのも醍醐味。ここではニュージーランドを移動する際の主な交通機関を紹介します。

①長距離バス
ニュージーランドを長距離移動する際に最も一般的で値段も手頃なのが長距離バス。バスネットワークが細かく整備されていて、ルート上であれば、ドア・ツー・ドアの便利なサービスを提供している会社もあります。乗車定員が決まっているため、完全予約制です。

②長距離列車
路線は多くありませんが、美しい車窓からの景色を眺めながら観光も兼ねて移動ができるのがおすすめです。こちらも乗車定員が決まっているため完全予約制です。

③レンタカー
ニュージーランドにはいくつか大手のレンタカー会社があり、これらは日本から予約ができるものもあります。全国各都市にオフィスを構えているので、プランによっては乗り捨ても可能です。レンタカーを借りるときは、国際運転免許証と日本の運転免許証、クレジットカードが必要になります。また、21歳未満の人はレンタカーを借りることができません。会社によっては、年齢制限が25歳以上という場合もあります。

④タクシー
ニュージーランドのタクシーは日本とは違い、流しのタクシーがありません。したがって、タクシーが走っているのを手を上げて止めることはできません。タクシーに乗るにはタクシー会社に電話して来てもらうか、タクシー・スタンドと呼ばれる所(道路上にタクシーがお客さんを待つために作られたエリア)に行く必要があります。料金ですが、タクシー会社や車のサイズによって異なります。値段表がタクシーのドアの所に付いているので、乗る前に確認すると良いです。

 



ニュージーランドのマナー

国が違えば、生活・文化に関して様々な違いがあります。現地で恥をかいたり、誤解を招いたりしないようにマナーを理解することは大切です。ここではニュージーランドと日本のマナーの違いをいくつかまとめました。

①喫煙
ニュージーランドは他国に比べて喫煙に関して非常に厳しい国です。煙草の価格は、1箱$24(約2000円)位からと高額で、禁煙への意識が非常に高い国として知られています。「禁煙環境改正法」という法律により、レストランやバー、ナイトクラブを含む、公共施設内での喫煙が禁じられています。「Smoke Free」と書いてある場所は禁煙という意味なので注意しましょう。

②アイコンタクト
ニュージーランドでは会話をするときはしっかりと相手の目を見て話すのがマナーです。日本人の人はシャイなので目をそらしがちですが、自信がない人だと思われたり、何かを隠していると受け取られてしまうこともあります。

③握手
挨拶などの場面で握手をすることがありますが、ニュージーランドではしっかりと握ることがマナーです。日本人は相手のことを気遣いすぎて、触れる程度に握手をする人もいますが失礼にあたってしますので注意しましょう。

④ラウンドアバウト
ニュージーランドはラウンドアバウトと呼ばれる信号機のない交差点が導入されています。簡単に説明をするとロータリー型の交差点で、車両などは左(時計回り)にしか進むことができません。ですが違いはこれだけで、日本と同様に車両は左側通行、車も右ハンドルが主流です。

 



Ooohおすすめのプライベートツアー

Ooohがこれまでに提供したニュージーランドのおすすめのプライベートプランをご紹介します。

 

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いかがでしたか?せっかく時間と費用をかけて海外視察へ行っても、準備不足では現地の様子をなんとなく見るだけで終わってしまいます。ぜひこの記事を参考に、安心してニュージーランドの視察に出かけてくださいね。
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