モスクや霊廟、中国と地中海地域を結んだ古代の交易路シルクロードに関連する史跡が有名なウズベキスタン。大帝国を築いたティムール朝の首都だったサマルカンド、まるでタイムスリップしたかのような美しいオアシス都市ブハラとヒヴァなど、世界遺産に登録された街が魅力です。
今回はウズベキスタン旅行へ行った際に訪れたいおすすめリゾートと観光スポットを紹介します。
なお、新型コロナウイルスの影響により、現在多くの国や地域で入国制限が行われています。渡航を計画中の方は事前に当該国の入国制限を確認し、現地で施行中の規制や条例を遵守するようにしましょう。
最新の新型コロナウィルスによるウズベキスタンへの渡航制限状況
ウズベキスタンってどんな国?
ウズベキスタンは古くからアジアとヨーロッパを結ぶシルクロードの要衝として繁栄してきた中央アジアの国です。面積は約44万7400㎢で、日本の約1.2倍です。人口の約88%がムスリム(ほとんどがスンナ派)を信仰しています。
東京からタシュケントまでは、ウズベキスタン航空の直行便が運航しています。ただし、本数が少ないので注意して下さい。直行便以外の行き方として経由地で乗り換えて行く方法もあります。一般的には、韓国・ソウルを経由した場合は合計で約9時間40分、トルコ・イスタンブールを経由した場合は合計で約17時間のフライトになります。
ウズベキスタンは乾燥が激しく、寒暖差の大きい典型的な大陸性気候に属しています。一般的にウズベキスタン観光のベストシーズンは、4月~6月の春と9月~10月の秋だといわれているので、できればこの期間に訪れるのがおすすめです。
気になるウズベキスタンの治安ですが、特に観光地化されている都市では比較的良く、安全に旅行できる国といえます。しかし最低限の注意は必要であり、観光地を少し外れた場所や、人が密集している場所では特に気を引き締める必要があるというのは言うまでもありません。
ウズベキスタンおすすめリゾート
(1)サマルカンド
サマルカンドはウズベキスタンの東側にあり、タジキスタンの国境の近くに位置しています。“サマル”とは「人々が出会うこと」、“カンド”は「町」を意味し、その名の通り、古くからオアシス都市であったこの町は世界中の人々が行き交い文化が交差するシルクロードの要衝として繁栄しました。13世紀にモンゴル帝国に滅ぼされるも、14世紀末に登場した一人の英雄によって見事復興を遂げ、現在は青を基調としたイスラム建築が並ぶ「青の都」として一躍注目されています。サマルカンドブルーと呼ばれる鮮やかな青色のタイルは中国の陶磁器とアラブの顔料、そしてペルシャの職人の技術という東西文化の融合の象徴です。2001年、サマルカンド文明の十字路は、ユネスコの世界遺産に登録されました。現在、建都2750年を迎えたサマルカンドは、首都タシケントに次いでウズベキスタン国内2番目の経済的、文化的中心都市でもあります。
おすすめ観光スポット
◆レギスタン広場
サマルカンドの中央にある、有名な観光スポットです。夜になるとマドラサがライトアップされ、レギスタン広場全体が幻想的な雰囲気に。日中とは全く違った景色になるので、ぜひ観光してみて下さい。
住所:Registan Street, Samarqand, Uzbekistan
◆グーリ・アミール廟
グリとはタジク語で墓という意味で、ティムール帝国の創始者ティムールの一族が葬られたお墓です。外観はドーム型の屋根が非常に印象的なグーリ・アミール廟で、廟内は金の装飾がふんだんに使われています。
住所:1/4, Universitetskiy Boulevard Бўстонсарой кўчаси, Samarqand, Uzbekistan
(2)ブハラ
ウズベキスタンの中央からやや南に位置するブハラは、イスラム教の重要な都市として栄えた都です。ザラフシャン川下流域に古代より栄えたオアシス都市で、1993年には、旧市街地がユネスコの世界遺産に登録されました。
おすすめ観光スポット
◆アルク城
「アルク」とは「城塞」の意味し、歴代ハーンの居城だった場所です。アルク城は少なくとも紀元前4世紀ごろから存在していたと言われています。長い歴史の中で何度も外敵の破壊を受け、その度に再建されてきました。現在の建築は18世紀以降のものです。
住所:Afrosiab St, Bukhara, Uzbekistan
◆チャハル・ミナール
「チャル・ミナール」は、”4つのミナレット”という意味で、小さな青いドームを持つ細い塔が四角を描くように並んでいます。4つの塔は、これを造らせた人の4人の娘を表しているそうで、4本とも形や模様が違っています。
住所:Khodja Nurobobod Str., Buxoro
◆ミル・アラブ・メドレセ
ブハラの中心で現在もなおイスラム神学を教える由緒正しきメドレセです。メドレセとはイスラム教の教義を教授する学院のことで、カラーン・ミナレットの下にあるイスラム教の神学校です。観光地と化したメドレセが多い中、このミル・アラブ・メドレセは140名の生徒が学ぶ現役の学校です。
住所:2 Eshony Pir Street, Bukhara 705000, Uzbekistan
(3)ヒヴァ
ウズベキスタン西部ホレズム州に位置する都市です。「東洋の中世建築の真珠」とも呼ばれています。古代ペルシア時代から栄え、シルクロードを旅する商隊に愛されてきたオアシス都市でもあります。中心部を囲むイチャンカラ(城壁)内は、当時の姿をそのままに残す博物館都市としても知られています。1991年にはウズベキスタンで初めてユネスコ世界文化遺産にも登録されました。
おすすめ観光スポット
◆イチャン・カラ
ヒヴァにある城壁に囲まれたエリアです。城壁の内側へ入ると、中世の世界にタイムスリップしたような風景が広がり、本物の町というよりは、シルクロードの砂漠の都を再現したテーマパークのようです。
◆クフナ・アルク
「古い宮殿」という意味を持つ、要塞で囲まれた宮殿です。城壁に囲まれており、中には公邸、くつろびの間、モスク、ハーレムのみならず、兵器庫、火薬工場、造幣所もありました。見張り台からはヒヴァの全景を見渡すことができます。
(4)タシケント
ウズベキスタンの首都です。古代交易路の交差点として2200年の歴史を持っています。かつてタシケントはウズベキスタンの玄関であり、現在も国際空港があることからその役割は変わっていません。
おすすめ観光スポット
◆ティムール王朝歴史博物館
青いドーム型の屋根に真っ白な壁が印象的な博物館。館内には、14世紀から16世紀にかけて栄えたティムール朝に関する資料が数多く展示されています。
住所:1, Amir Timur str., Yunus-Abad district, Tashkent
◆ジュマ・モスク
819年に建設され、タシケント内にある157のモスクの中で最も古く、そしてウズベキスタン内で3番目に大きいモスクです。ウズベキスタンにあるモスクは青屋根が多い印象ですが、壁から屋根まで真っ白なジュマ・モスクは、とても新鮮に感じられるかもしれません。夜になるとライトアップされ、昼間とは違い幻想的な雰囲気を楽しむことができます。
住所:Samarqand Darvoza ko’chasi, Tashkent, Uzbekistan
まとめ
いかがでしたか?長い歴史をもつウズベキスタンにはたくさんのリゾートがあり、どこを訪れようか悩んでしまう方も多いと思います。ぜひこの記事を参考に、すてきなリゾートでウズベキスタン旅行を満喫してくださいね。
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