サウジアラビアと聞くと、イスラム教や石油、砂漠のイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。実はサウジアラビアは2019年9月に観光ビザが解禁された、新しい観光地なのです。それまではイスラム教の聖地メッカ・メディナを中心に、イスラム教徒の巡礼の地として親しまれてきました。この機会に観光地としてあまり知られてこなかった国、サウジアラビアを訪れてみるのはいかがでしょうか。
サウジアラビアの基本情報
ここではサウジアラビアを訪れる前に知っておきたい基本的な情報をいくつかご紹介します。
サウジアラビアの位置
サウジアラビアはインド洋に面したアラビア半島の8割ほどを占める大国です。周りはアラブ首長国連邦やイラクをはじめとした7つの国と国境を介して隣り合っており、東西にはペルシャ湾と紅海が広がります。
サウジアラビアの言語
公用語はアラビア語です。ですが多くの人が英語をたしなんでおり、例えばサウジアラビアの道路標識はアラビア語と英語の2か国語で表示されています。
多くの観光地では現地の人と簡単な英語を使ってコミュニケーションができると考えてよいでしょう。翻訳アプリがあるとさらに安心して過ごすことができるのではないでしょうか。
サウジアラビアとの時差
日本とサウジアラビアでは6時間の時差があります。
サマータイムはありません。
サウジアラビアの通貨
サウジアラビアの通貨は「リヤル」と言います。レートは以下のようになっています。
1リヤル=41.68円 (2024年5月22日現在)
「リヤル」の単位のほかに「ハララ」という単位もあります。1リヤル=100ハララですので、「ハララ」は日本でいう「銭」のようなイメージです。リヤルは紙幣、ハララは硬貨の単位として用いられます。
サウジアラビアの気候
国土のほとんどが砂漠であることからもわかるように、サウジアラビア全土が乾燥帯であるといえます。雨が降ることはほぼないため、日焼け対策や砂対策が必須になります。
気温は地域によって少し異なりますが、国内全体を通して平均気温は26~8℃ほどだといえるでしょう。
首都リヤドやイスラム都市メディナは1月の平均気温が20℃を下回りますが、冬でも国内全体を通して20℃以上の地域が多く過ごしやすい気温です。ただ冬場は昼夜の気温変化が大きいため、上着を持って行くと安心でしょう。
サウジアラビア観光で注意したいこと
観光スポットをご紹介する前に、必ず確認してほしいことを4点ご紹介します。
飲酒・豚肉食の禁止
初めにもご紹介した通り、サウジアラビアはイスラム教の聖地で、国内でもほとんどの人がイスラム教を篤く信仰しています。観光で訪れる際もイスラム教の教えに則るようにしましょう。特に注意したいのが飲酒と豚肉です。豚肉は豚肉成分が入ったものも持ち込みも不可ですので気を付けましょう。
詳しくはサウジアラビア大使館のホームページをご覧ください。
ビザ取得
2024年5月22日現在、観光渡航の際にもサウジアラビア入国にあたってビザの取得は必須です。
ビザ取得は必ずサウジアラビア政府観光局のサイトから行うようにしましょう。
観光用のビザはeVisa(サウジアラビア政府観光局サイトでは「エヴィーサ」との記載があります)と呼ばれ、1人あたり395リヤルです。
入国に際する注意は他にもいくつかあります。まず18歳未満は単独での入国ができません。パスポート期限も入国時に6か月以上残っている必要があるため、注意してください。
服装
こちらもイスラム教の教えに順ずる必要があります。サウジアラビア国内に居住する女性は「アバヤ」と呼ばれる身体全体を覆う上着を着用して過ごしています。
観光客の「アバヤ」着用は必須ではありませんが、男女関係なく肌の露出が少ない服装をするのがよいとされています。
日差しや砂から肌を守るという意味でも、長袖長ズボン・ロングスカートなどが適切な格好だと言えるでしょう。
治安
2024年5月22日現在、外務省の安全情報によるとサウジアラビア全土に危険度1(十分注意)、北部イラク国境に危険度2(不要不急の渡航の中止)、南部イエメン・オマーン国境に危険度3(渡航中止勧告)の情報が出ています。
国境付近には近づかないように気を付けましょう。
サウジアラビアの観光スポット・アクティビティ
ここからはお待ちかね、サウジアラビアの主要観光地とアクティビティを10個ご紹介します!
世界遺産3選
ジェッダの旧市街/ジェッダ
ジェッダでは昔ながらのサウジアラビアの雰囲気を残す、カラフルで美しい建築様式を見ることができます。ジェッダの街の中にあるアル・バラド地区では、伝統的な家屋の中にさまざまなお土産屋さんやカフェなどが入店しています。街歩き観光だけではなくお土産探しにもピッタリの街だといえるでしょう!
マダイン・サーレハ/ウラ
マダイン・サーレハは、アル=ヒジュルの考古遺跡という名で世界遺産に登録されており、神の怒りに触れて消滅したという伝説の残る、様々な古代文化の影響がみられる遺跡です。
中心地から離れており、最も近いウラ集落からも20km以上離れているため、マダイン・サーレハを訪れる際はしっかり日数を確保するかツアーに参加するのがよいでしょう。
ディルイーヤのトライフ地区/リヤド
ディルイーヤのトライフ地区はサウジアラビア最初の王朝の首都があった場所です。1818年のオスマン帝国遠征軍によって破壊され、今では廃墟になっていますが、今も続くサワード朝の本拠地はこの地であるということができます。日干しレンガなどを用いた宮殿と城壁が立ち並んでおり、砂漠ならではの建築を見ることができます。
~~~~~~~~~~~~~~~
サウジアラビア国立博物館/リヤド
観光ビザが最近になって発行されるようになったことからも推測できるように、サウジアラビアの歴史や自然、宗教などを詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか?
国内をめぐる前にこの博物館を訪れて、サウジアラビアに対する理解を深めてはいかがでしょうか?
キングダムセンター/リヤド
キングダムセンターは高さ302mの99階建て超高層ビルです。上部に大きく開口部のある特徴的な見た目から、別名「栓抜きタワー」とも呼ばれています。
ビル内にはショッピングモールやオフィス、ホテルがあり、最上階には「スカイブリッジ」と呼ばれる展望台があり、リヤドの街を一望できる空間になっています。
エレファント・ロック/アルウラ
何百年にもわたる風と水の侵食により形成された高さ52mの巨大な岩は、その形からエレファント・ロックと呼ばれています。近くには飲食店もありますが、ディナー営業のため、昼間に訪れる際は日焼け・砂対策に加えて飲食物も持って行くことをおすすめします。
マスマク城塞/リヤド
1421年に建造されたマスマク城塞は、創建当時からリヤドの発展を見守って来ました。現在は改修され中が博物館になっています。夜のライトアップの美しさでも有名です。
マラヤコンサートホール/アルウラ
鏡張りのマラヤコンサートホールは、その周りの砂漠や岩といった美しい自然がそのガラスに反射して芸術的な光景を生み出しています。SNS映えにはもってこいのスポットです!
キングファハドの噴水/ジェッダ
キングファハドの噴水は、世界で最も高い噴水としてギネス認定された噴水です。その高さは約260mで、その動力にはジェット機のエンジンが使われているそうです。
夜にはカラフルにライトアップされるため、さらに美しい幻想的な景色が見られること間違いなしです!
マリンスポーツ/ジェッダ
ジェッダは紅海に面した都市で、マリンスポーツも盛んです。例えばサーフィンやシュノーケリングバナナボートやダイビングなど、美しい海を様々な方法で楽しむことができます。沢山のツアーが展開されていますので、自分に合ったものを見つけてみるのはいかがでしょうか?
サウジアラビアで素敵な思い出を作ろう!
いかがでしたでしょうか?
今回は「【サウジアラビア旅行】サウジアラビアのおすすめ観光&体験10選」をご紹介いたしました。
まだあまり知られていないサウジアラビアの魅力を、ぜひ実際に現地に行って体感してみてください!
Ooohでは、現地の旅のプロがお客様のニーズを汲み取って、最適な旅行計画を提案いたします。また、通常のツアーでは手配しづらい専用車での旅行計画にも最適です。ぜひお気軽にご相談ください。
チャットでサウジアラビア旅行の相談が無料でできるOooh