北アメリカ大陸と南アメリカ大陸を結ぶ地点に位置し、誰もが聞いたことのある「パナマ運河」を有する国、パナマ。
パナマには「パナマ運河」に関わるスポットはもちろん、歴史ある街並みや豊かな自然を満喫できる観光スポットがたくさんあります。
そこで今回はパナマを訪れたらぜひ足を運んでいただきたい観光スポットを厳選してご紹介。
少しでも皆様の旅のお役にたてれば幸いです。
パナマってどんな国?
【国名】パナマ共和国(República de Panamá)
【首都】パナマ・シティ(Panama City)、正式名称はスペイン語でシウダー・デ・パナマ(Ciudad de Panamá)
【人口】約393万人(2015年)
【面積】7万5517㎢(北海道よりやや小さい、日本の5分の1)
【通貨】パナマでは自国のお札がなく、正式名称を「バルボア」という米ドルがそのまま使われている。
硬貨は「センタボ」で、パナマ独自のものとアメリカのものが両方流通しているが同等に使用できる。
なお、パナマ硬貨はアメリカで使うことができない。
【時差】日本よりも14時間遅れ。サマータイムの採用はない。
【言語】公用語はスペイン語、ほかにクナ語など先住民の言語がある。
【民族構成】混血(70%)、アフリカ系(14%)、欧州系(9%)、クナ・エンベラなどの先住民(7%)
【宗教】カトリック(85%)、プロテスタント(13%)、その他(2%)
【気候】
一年を通して高温多湿の亜熱帯気候です。季節は、12月半ば~4月の乾季と5月~12月半ばの雨季に分けられます。
乾季では一年を通して気温の変化があまりありませんが、1~3月は比較的過ごしやすく、パナマ観光のベストシーズンだといわれています。4月は最も暑く、気温が35℃を超えることも。ただし朝夕は気温が下がり、日本の真夏のような暑苦しさはありません。
雨季の午後にはスコールに見舞われます。短時間に集中的に降る雨が多く、日本の梅雨のように長い間降り続くことはありません。特にカリブ海側の地域は雨が多いので、雨具の準備を忘れずに。
パナマ運河
パナマを観光するうえで、やはり外すことが出来ないのは「パナマ運河」の観光。
「パナマ運河」は1914年に太平洋と大西洋を結ぶパナマ地峡に開通した運河で、“世界最大の運河”としてその名を轟かせています。「パナマ運河」はパナマの首都であるパナマ・シティにあり、海の水位を利用して、船を太平洋からカリブ海へ送る仕組みがとられています。
そんな「パナマ運河」を観光する方法は大きく分けて3つあります。
一つ目はパナマ・シティのバルボア港から出港する遊覧船クルーズに参加する方法。
クルーズには2コースあり、ペドロミゲル水門で引き返す所要約6時間のクルーズとコロンまで行く所約8時間のクルーズがあります。運航日は毎週金曜日と土曜日で、混雑期は週3~4便運航していることも。船内では飲食やパナマの民族舞踊を楽しむことが出来るので、あっという間に時間が過ぎてしまいますよ。
二つ目はミラフローレス水門に直接訪れ、ビジターセンターの展望台から運河を往来する船を観察する方法。ビジターセンターは貨物船が通過する一番細いところを目の前で見学できる世界でも類をみない施設であり、運河ができるまでの歴史を学べる博物館も併設されています。
三つ目はパナマ運河鉄道に乗り、車窓から運河の景色を眺める方法。
パナマ運河鉄道は「パナマ運河」に並走する形でパナマ・シティの太平洋側からカリブ海側のコロンまでのびています。大自然のなかを走るため、運が良ければナマケモノやトゥカンの姿も目撃できちゃいます。
さらに「パナマ運河」を観光するなら、「ガトゥンロック」と呼ばれる閘門に足を運んでみるのもおすすめ。「ガトゥンロック」は「パナマ運河」に数ある閘門のなかでもガトゥン湖という人造湖に設置されているものです。ガトゥン湖は建設当時世界最大の人造湖として知られていたうえ、「ガトゥンロック」も3段式でみごたえがあるので、一見の価値ありです。
パナマ・ビエホ
パナマの首都であるパナマ・シティ内にはたくさんの観光スポットがありますが、ここでは世界遺産にも登録されている「パナマ・ビエホ」をご紹介します。
「パナマ・ビエホ」は、パナマに入植したスペイン人がはじめて建設した街の遺跡です。「パナマ・ビエホ」の街は当時南米大陸とスペインを結ぶ金銀の貿易地点として繁栄しましたが、イギリスの海賊ヘンリー・モーガンに襲われてことで廃墟と化しました。その後拠点は「カスコ・ビエホ」に移されましたが、「パナマ・ビエホ」には今でも石造建築物の骨格や壁が残されています。
「パナマ・ビエホ」にはパナマ・ビエホ博物館が併設されているので、遺跡を見学する前にまずはこちらに訪れるのがおすすめ。博物館には「パナマ・ビエホ」に関する歴史を紹介するパネルやヘンリー・モーガンに壊される前の街の模型など様々な資料が展示されています。
博物館で「パナマ・ビエホ」に関する知識を学んだあとはいよいよ遺跡の見学へ。
「パナマ・ビエホ」にはたくさんの遺跡が残されていますが、その中でも一番のみどころといわれているのが教会の鐘楼跡地です。ここには「パナマ・ビエホ」で一番高い建物が残されており、階段を使って上まで上ることができます。最上階からは遺跡と現在のパナマを象徴するビル群を比較して眺めることができるのでぜひ上ってみてくださいね。
チャグレス国立公園
パナマときくと「パナマ運河」や近代的なビル群を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、パナマは非常に豊かな自然が残されいることでも知られています。そこで次におすすめするのはパナマ・シティから約1時間半で行くことが出来るチャグレス川沿いの公園「チャグレス国立公園」。
園内には美しい川や滝があり、野生動物の見学やトレッキングを楽しむことができます。
そんな「チャグレス国立公園」ですが、なんといっても一番のみどころはエンベラ族の村。
エンベラ族はこの地域に住む原住民で、政府からの保護を受けて伝統的な暮らしを続けています。現在のおもな収入源は観光業で、男性は堅い木材を彫った置物などを、女性は木の繊維を染めて編み込んだ工芸品などお土産物を作って生活しています。
エンベラ族の村に訪れると、まず目に入るのはかわいらしい高床式の茅葺き屋根の家々。一見簡素なつくりに見えますが、風通しがよく、川の増水や野生動物の被害から守るという機能性はエンベラ族の生活にぴったりなようです。
村ではエンベラ族の食文化を体験できるランチや、代々受け継がれるダンスと歌のショー、村長さんからのエンベラ族の歴史や文化に関するお話、お土産物の販売など、たくさんのおもてなしが用意されています。ぜひ「チャグレス国立公園」に訪れ、彼らの文化に親しんでみてくださいね。
ポルトベロとサン・ロレンソ
「ポルトベロ」と「サン・ロレンソ」は、どちらもスペイン時代植民地時代にカリブ海の海賊による略奪行為から港と街を守るためにつくられた要塞跡として知られ、世界遺産にも登録されています。当時パナマのカリブ海沿岸地域は、南米のペルーなどから集められた金銀財宝をスペイン本国へ運び出す際の中継地点として重要であり、港の防衛強化のために要塞が建設されました。
「ポルトベロ」と「サン・ロレンソ」は「パナマ運河」を挟んで東西に離れていますが、どちらもパナマ第二の都市コロンを経由して行くことが出来ます。
「ポルトベロ」はポルトガル語で“美しい港”を意味し、かつては栄華をきわめていました。しかし今では荒城と化し、レプリカの大砲が寂しげに佇む姿が印象的です。目の前に広がるカリブ海の穏やかな入り江と残された要塞の姿は、訪れる人に郷愁を覚えさせます。
一方の「サン・ロレンソ」は「パナマ運河」の西、チャグレス川河口に臨む丘の上に位置します。一体の地域がサン・ロレンソ国立公園に指定されているため、野鳥の姿など自然と遺跡の両方が楽しめる場所となっています。
どちらも派手な観光スポットではないですが、ローカルな世界遺産が好きな方、パナマの歴史に興味がある方におすすめのスポットです。
パナマに行こう!
いかがだったでしょうか。今回は数多くあるパナマの観光スポットのなかでも、自然や歴史が堪能できるおすすめの観光スポットを厳選して4つご紹介しました。
少しでも皆様の旅のお役に立てれば幸いです。
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