アルゼンチン、大自然が織りなす絶景スポット4選

ヨーロッパの要素を受け継ぎながらも、独自の文化や芸術を持つ国として、年々観光客数を伸ばしている南米の国アルゼンチン。「南米のパリ」の異名を持つブエノスアイレスや、情熱的な本場のタンゴなど、アルゼンチンの文化は多くの人の心を惹きつけています。しかし、アルゼンチン最大の魅力はなんといっても成熟した文化と雄大な自然、どちらも楽しめる国であるということ。そこで今回はアルゼンチンの大自然が満喫できる絶景スポット4つを紹介します。

 

最新の新型コロナウィルスによるアルゼンチンへの渡航制限状況

 

(1)サリーナス・グランデス(Salinas Grandes)

”塩湖”と聞くと、まず真っ先にボリビアの「ウユニ塩湖」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかし、アルゼンチンには「ウユニ塩湖」に負けず劣らずの絶景が楽しめる「サリーナス・グランデス」があります。「サリーナス・グランデス」はアルゼンチンとチリの国境近く、標高約3454mという高地に位置する塩湖で、その大きさは南米全体でも第三位に輝きます。

「サリーナス・グランデス」では、雨が降ると水たまりができ、空をそのまま地面に映し出したかのような絶景”天空の鏡”を目にすることができます。”天空の鏡”は実に幻想的で、水が広範囲に張る時期には天地が逆転したかのような錯覚に陥ることすらあるほど。
広大な真っ白い平原では、インスタ映えまちがいなしのトリックアートを楽しむこともできます。
そしてなんといっても「サリーナス・グランデス」の魅力は、あまり観光地化されていないためにその雄大な自然を独り占めできるところ。他人の目を気にせず、自然の雄大さを身に染みて感じられます。

「サリーナス・グランデス」へのアクセスは、サルタ市、フフイ市もしくはプルママルカからツアーで行くのがおすすめ。道はあまり整備されておらず、標高も高いため、高山病対策や酔い止めなど万全の準備をして臨みましょう。

真っ白な塩の平原と、エメラルドブルーに輝く塩田のプール、そして青くどこまでも突き抜ける空…。
見渡す限り美しい青と白が広がる絶景にぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

(2)イグアスの滝(Iguassu [Iguazu] Falls)

アルゼンチンとブラジルにまたがる人気観光地「イグアスの滝」。
北米の「ナイアガラの滝」、アフリカの「ヴィクトリアの滝」とともに”世界三大瀑布”とも称される「イグアスの滝」ですが、その規模は「ナイアガラの滝」の2倍以上、水量は7倍と圧倒的なスケールを誇ります。ユネスコの世界遺産にも登録されており、迫力満点の大自然を身近に感じられるスポットとして毎年多くの観光客だ訪れています。

「イグアスの滝」はブラジル側、アルゼンチン側どちらからも楽しむことができ、見る場所によって滝の見え方やみどころが異なります。
ブラジル側の特徴は、多彩でワイルドな「イグアスの滝」を楽しむことができるところ。
ブラジル側の滝は、アルゼンチン側と比べてダイナミックでスケールが大きく、遊歩道から巨大な滝を間近に観察できます。また一番のみどころである「展望台橋」までの道のりはなだらかで歩きやすく体力のない方にもおすすめです。
対してアルゼンチン側の特徴は、なんといっても「悪魔の喉笛」が見られるところ。
悪魔のうめき声ともいわれる、凄まじい爆音をとどろかせる滝と、頭上に広がる澄んだ空や美しい虹のコントラストは訪れる観光客を魅了し続けています。また「イグアス国立公園」内にはトロッコ列車も走っており、探検気分を味わうことができます。アルゼンチン側はトレッキングが多めなので、歩きやすい靴とレインウェアが必須です。

さらに「イグアスの滝」は、様々なアクティビティを体験できることでも知られており、滝つぼに迫るボートツアーや、月明かりに照らされた滝を訪れるフルムーンツアー、空から滝の全景を楽しむヘリコプター遊覧など楽しみ方は無限大。
南米を訪れるなら、絶対に見逃せない絶景スポットです。

(3)ペリト・モレノ氷河(Glaciar Perito Moreno)

何万年にもわたって雪が降り積もることによって厚い氷の塊となる氷河。地球の歴史を感じさせる迫力満点の姿は多くの人々を惹きつけます。「ペリト・モレノ氷河」は、アルゼンチン南部にある世界遺産「ロス・グラシアレス国立公園」内にある氷河のひとつ。公園内の氷河の中で最も動きの活発な氷河として知られており、年間なんと600~800mもの距離を移動することから、”生きた氷河”とも呼ばれます。

北端には標高3405mの山、フィッツ・ロイ山の姿を拝むことができ、切り立った山々のシルエットと幻想的な氷河のコントラストが言葉では表しがたい絶景を生み出しています。
淡水でつくられた氷は、青く透き通っており、まるで宝石のよう。一つひとつの氷の芸術的な表情に思わず見とれてしまいます。

そして「ペリト・モレノ氷河」最大のみどころはなんといっても”大崩落”。
例年12月~3月になると氷河の先端の氷壁が崩れ落ち、轟音と共に水柱が上がる光景を目にすることができます。静寂の中、凄まじい音をたてて崩れていく氷河を見れば、何万年も前から続く自然の神秘にただただ感動せざるを得ません。
さらに遊覧船からの氷河鑑賞、氷上を歩くトレッキングなど「ペリト・モレノ氷河」を心ゆくまで満喫できるアクテビティもおすすめ。

「ペリト・モレノ氷河」観光の拠点となるのは、「エルカラファテ」という街。
そこからバス、ツアーバス、そしてタクシーやレンタカーを使っても訪れることができます。

(4)バルデス半島(Peninaula Valdes)

アルゼンチン随一の”動物の楽園”として知られ、海洋哺乳類や鳥類が多く生息している「バルデス半島」。大西洋に突き出る形の「バルデス半島」は、約400㎞の海岸線に波が穏やかな内湾があるために、季節ごとに多くの動物たちが集まり、世界的にも重要な繁殖地であるとして世界自然遺産にも登録されています。

「バルデス半島」では、非常に多くの愛らしい動物たちが目の前で悠々と生活する姿を目にすることができ、訪れる観光客の心を癒してくれます。
中でもおすすめなのは、ホエールウォッチングとスキューバダイビング。
ホエールウォッチングでは、6月~12月の時期に繁殖のため半島に姿を見せるミナミセミクジラの姿を観察でき、特に9月~11月にはクジラと共にマゼランペンギンの姿を間近で見ることもできます。
そしてスキューバダイビングでは、イルカやシャチ、オタリアなどを見ることができ、運が良ければアシカと一緒に泳ぐ貴重な体験ができるかもしれません。

さらにひとたび陸地に目を向ければ、野生のパタゴニアウサギ、リャマの祖先のグアナコ、カンムリシギダチョウなど、そこにはほとんどアルゼンチンでしか見ることのできない希少な生物たちの姿が。
海の動物も陸の動物も楽しめる、動物好きにはたまらないスポットです。

「バルデス半島」へは、トレレウ空港から向かうのが一般的です。
空港から「バルデス半島」までは交通手段がないので、ツアーで行くことをおすすめします。

アルゼンチンの自然を満喫しよう!

いかがだったでしょうか。今回はアルゼンチンの雄大な自然が満喫できる観光スポット4つを紹介致しました。少しでも旅のお役に立てれば幸いです。
皆様の旅が、一生の思い出に残る素敵なものになりますように。
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