アフリカ北東部、アビシニア高原に位置する国、エチオピア。コーヒー豆の生産地として知っている方も多いのではないでしょうか。首都は標高2,400m、地域によっては標高4,000mになる場所もあり、コーヒー栽培に適した標高が高い国です。
また、エチオピアはアフリカの中でも最も古い歴史や文化遺産が多く残っている国で、9つの世界遺産があります。その他にも、秘境と呼ばれる自然豊かな絶景スポットがたくさんあり、どこまでも広がる山々の景色を楽しむことができます。自然と共存する民族の暮らしに触れることができるアクティビティも人気があります!このようにエチオピアは、自然も歴史文化の両方が楽しめる観光スポットが多くある、魅力的な国です。
今回は、エチオピア旅行で訪れたい博物館、美術館、世界遺産、映画ロケ地を厳選してご紹介します。ぜひこの記事を参考にエチオピア滞在を楽しんでくださいね!!
1.エチオピア旅行で訪れたい博物館&美術館
(1)エチオピア国立博物館(National Museum of Ethiopia)
まず最初にご紹介するのは「エチオピア国立博物館」です。
こちらは、1944年に設立された、エチオピアの歴史や人類の祖先について学ぶことができる博物館です。首都アディス・アベバにあり、アディス・アベバ空港から車で10〜15分程度の場所です。
こちらの博物館では、エチオピアの歴史や文化、民族についての歴史を学ぶことができます。古生物学と先史時代、歴史、民族誌学、現代美術の四つのセクションに分かれて展示されています。
一番の見どころは、1974年にエチオピア北東部で発見され、約320万年前にエチオピアで生活していたとされるアファレンシス(アファール猿人)、ルーシーの化石です。ルーシーは全身の約40%の骨がまとまって発見されており、これによって人類の歴史が明らかになりました。博物館ではルーシーの骨格のレプリカや発見までの経緯などの資料が展示されています。
また、エチオピアの歴史文化のセクションでは、エチオピア最後の皇帝「ハイレ・セラシエ」の資料も必見です。中でも彫刻装飾が施された巨大な玉座は見応えがあります。
入場料は50ブル(日本円で120円程度)という良心的な値段で世界最古の化石やエチオピアの伝統的な展示品を見ることができるため、ぜひ訪れてみてください!!
〈詳細情報〉
住所:2QQ6+6P4, Addis Ababa Arada, Ethiopia
電話番号:+251111117150
営業時間:火〜日曜日9時00分〜17時00分
(2)レッドテラーマーターズメモリアルミュージアム(Red Terror Martyrs’ Memorial Museum)
次にご紹介するのは「レッドテラーマーターズメモリアルミュージアム」です。
こちらは、エチオピアの戦争の歴史を学ぶことができる博物館です。アディスアベバ中心部の南側にあり、空港から車で20分程の場所です。
こちらの博物館では、冷戦時代のエチオピアの暗い歴史に関する資料や遺品の展示が行われています。犠牲者の集団墓地から発見された衣服や頭蓋骨など、思わず目を背けたくなるような展示物もありますが、悲惨な歴史を知ることで、改めて平和について考えさせられます。
博物館の規模は小さいですが、入館料は無料で、英語の解説も展示されているため、ガイドなしで行くことができます。エチオピアの歴史を知るうえで重要な博物館なのでぜひ訪れてみてください。
〈詳細情報〉
住所:2Q67+272, Africa Ave, Addis Ababa, Ethiopia
電話番号:+59122408640
営業時間:水曜日以外8時30分〜18時30分
2.エチオピア旅行で訪れたい世界遺産
(1)ラリべラの岩窟教会群(Rock-hewn Churches, Lalibela)
最初にご紹介するのは「ラリべラの岩窟教会群」です。
こちらは、エチオピア北部の標高3,000mの場所、ラリベラ村にある、11の岩窟教会です。1978年に世界遺産にも登録されており、世界遺産第一号のうちの一つです。
ラリベラに残る教会は、12〜13世紀にエチオピアを治めてたザグウェ朝のラリベラ王が、エルサレムに模した聖地にすることを目的に建造したものです。教会は、高原に岩を掘り下げて造られており、ザグウェ朝以前に栄えていたアクスム王国やギリシャ・ローマ、ビザンツ帝国の影響を受けた建築様式が特徴的です。
教会はどれもユニークなデザインと精巧な造りで見応えがありますが、中でも「聖ゲオルギウス聖堂」はシンボル的存在です。11の教会の中で最後に完成し、保存状態が最も良い聖堂です。こちらは、ラリベラ王が夢で竜退治で有名な殉教者、聖ギオルギウスを見たことから建設が始まったと言われています。上から眺めると十字架になるように造られており、ユニークな聖堂です。
〈詳細情報〉
住所:2RV4+3PQ, Addis Ababa, Ethiopia
電話番号:+251924304010
(2)シミエン国立公園(Simien National Park)
次にご紹介するのは「シミエン国立公園」です。
こちらは、エチオピア北部のゴンダール州の標高4,620mのラス・ダシェン山を中心とする国立公園です。シミエン国立公園も、1978年に世界遺産にも登録されており、世界遺産第一号のうちの一つです。
アフリカで4番目に高い山や何百年にも渡る侵食によってできた深い谷と尖った岩を含むこちらの国立公園は壮大な景色が広がり、「アフリカの天井」とも呼ばれています。豊かな生態系によって、イエス・キリストの使いとされているゲラダヒヒやエチオピアだけで生息が確認されているアビシニアジャッカル、その他にもシミエンキツネやサバンナダイカー、チョウゲンボウなど、こちらの地域でしか生息しない動物たちが保護されています。また、ヨーロッパのアルプス山脈に生息するワリアアイベックスが生息しており、ヨーロッパ大陸とアフリカ大陸が繋がっていたことを証明しています。
公園内で珍しい動物たちに出会うことも楽しみの一つですが、大地溝帯の一部である最大1,500mの断崖絶壁はぜひ訪れていただきたい絶景スポットです。約2500万年前の隆起と火山活動によって形成された断崖絶壁は迫力満点です。
こちらの地域は1日の寒暖差が非常に激しいため、服装の準備や高山病対策をして訪れてくださいね!
3.エチオピア旅行で訪れたい映画ロケ地
(1)アベ湖(Abbe Lake)
最初にご紹介するのは「アベ湖」です。
こちらは、ジブチとエチオピアの国境にまたがる塩湖です。映画『猿の惑星』のロケ地として使用されています。
こちらは、無数の煙突のような岩や硫黄臭の噴煙、高温の温泉が作り出す、月面のような景色が広がっています。湖岸に広がる奇岩群は、朝日が昇る時間や夕日が沈む時間になると、幻想的な景色を見ることができ、フォトジェニックな写真を撮影することができます。
また、キャンプサイトがあるため、宿泊して満点の星空を眺めるのもオススメです!大自然を感じたい方はぜひ訪れてみてください!
(2)アクスム(Aksum)
次にご紹介するのは「アクスム」です。
アクスムは、エチオピア北部の街で、かつてエチオピア一帯を治めたアクスム王国の中心地です。こちらにあるオベリスクは、映画『エチオピアの空を行く』で登場しています。
アクスムはかつて海上貿易で栄えおり、アフリカで初めて硬貨を独自で作ったとも言われています。また、多くの考古遺跡群が残されていることから世界遺産にも登録されています。そんなアクスムのシンボルでもあるオベリスクは、全長24mの1700年前に造られたものです。オベリスクとは王の権力を象徴する石碑で、アクスムのオベリスクは1937年にイタリアのムッソリーニ軍に持ち去られましたが、2005年に返還されました。
オベリスクの近くにある「シオンの聖マリア教会」は巡礼地として有名で、アフリカで最も古い教会です。モーセの十戒の石版を収めたアークが収められていると言われています。女人禁制ですが、男性の方はぜひ訪れてみてください!
4.エチオピアで素敵な思い出を!
いかかでしたでしょうか?
今回は、エチオピア旅行で訪れたい博物館、美術館、世界遺産、映画ロケ地についてご紹介しました。エチオピアでは、きっと思い出に残る貴重な体験ができること間違いありません。ぜひ、この記事を参考にエチオピア旅行の計画を立ててみてください。
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