中央アジア最古の遺跡や大自然が織りなす絶景スポット、美しい世界遺産、首都ドゥシャンベの街並み…などなど見どころいっぱいのタジキスタン。ソ連から独立してからまだ日が浅く、旅行先としてまだ馴染みのないこの国には穴場の観光スポットがたくさんあります。今回は、そんなタジキスタンの魅力をたっぷりお伝えします。
タジキスタンってどんな国?
首都:ドゥシャンベ
面積:14万3,100㎢(日本の半分弱くらい)
人口:930万人
民族:タジク人
宗教:イスラム教
言語:公用語はタジク語。ロシア語も広く通じる。
時差 :−4時間(日本時間から4時間引いた時間が現地時間)
電圧:220V
※日本は100Vのため「100-240V」と表記のない電化製品を使う場合は変圧器が必要。
コンセントの形状:C型、F型
※日本はA型のため、日本の電化製品を使う場合は変換プラグ(アダプター)が必要。
観光ビザ:必要。渡航前に要申請。
(外務省 海外安全ホームページより)
タジキスタン観光のベストシーズンは6月〜9月
タジキスタンは一年を通して乾燥している気候です。夏は40℃近くまで上がりますが、カラッとしているので快適。朝晩は気温が下がるので体を冷やさないように上着は必ず持参しましょう。
タジキスタンのベストシーズンは6月~9月頃。
6月、7月は高山植物が咲き始め、緑の中で可憐に咲く草花を楽しむことができます。
9月は都市部散策に最も適した気候なので、シルクロード時代の古都や古代遺跡巡りがおすすめです。 冬の間は、山岳地帯への道が雪や凍結で通行止めになり観光するには不便ですが、降り積もったふかふかの雪の上でスキーができるのはタジキスタンの意外な楽しみ方!
壮大に連なる山々と湖の絶景「パミール高原」
一生分の絶景が見られるという「パミール高原」は、キルギスとの国境に位置するタジク国立公園にあり、タジキスタンを中心にアフガニスタン・中国にもまたがる”世界の屋根”と呼ばれる大山塊です。ヒンドゥークシ山脈を起点として、ヒマラヤ山脈や天山山脈など、ユーラシア大陸の最高峰が交差します。
その7,000m級の山々が連なった風光明媚な眺めが評価され、2013年に世界遺産に登録されました。北極、南極を除いて一番長いとわれるフェドチェンコ氷河を筆頭に、1085もの美しく巨大な氷河は見ものです。氷河の他に170の川と400以上の湖が存在し、多様性に富んだ動物・植物相が独自の生活を守っています。
また、タジク国立公園に遺されている数々の歴史的建築物も見逃せません。そんなパミール高原に訪れた際には是非足を運んでほしい、自然が生み出す魅力的なスポットをいくつかご紹介していきます。
〈1〉原野の絶景パノラマ「パミール・ハイウェイ」
パミール高原にあるスポットの中でも多くの人の憧れ「パミール・ハイウェイ」。ムルガーブとホーローグという2つの街を繋いでいる道で、その全長は約320キロメートル。パミール・ハイウェイのアフガニスタンとの国境に面する細く険しく伸びた回廊地帯は、初めて訪れる外国人観光客にとっては絶景の宝庫。360度どこを切り取っても素晴らしい絶景が広がります。ふと周りを見渡すと、どこまでも連なる山々と乾燥した地面、そして吸い込まれそうに広い空。そこはまるで地球に置き去りにされたような場所だとか。人工的なものが存在しない非日常の世界を是非タジキスタンで味わいたいものですね。
〈2〉なんと世界最長!白と紫の氷河「フェドチェンコ氷河」
数々の氷河が存在するパミール高原の中でも一際存在感があるのが「フェドチェンコ氷河」。氷の厚さは500m以上もあり、全長は約77km、南極・北極のものを除くと世界最長とも言われています。
砂漠地帯から一気に寒冷地帯に変化する独特の景観は世界的にも珍しく、観光客からも人気のスポットです。なんといってもフェドチェンコ氷河の見どころは、上流は白色、下流は紫色に見えるというその神秘的な色の変化。これは、標高が高い地域は太陽の反射で白く見え、標高の低い下流になるにつれて反射が弱くなり紫色に見えるという仕組みだとか。
大自然が創り出した彫刻のようなフェドチェンコ氷河を一度はタジキスタンで見てみたいですね。
〈3〉条件によって色が変化する神秘の湖「カラクル湖」
氷河地帯から、高原、湖、砂漠と、変化に富んだ地形が魅力のパミール高原ですが、「カラクル湖」も見逃せません。“黒い湖”という意味の「カラクル湖」は、見る場所や時間、天候などによって、色が変化する神秘の湖です。空に馴染む美しいコバルトブルーや、白に近いクリーンな水色、黄昏時の黒っぽい色など、様々な色を楽しめます。山や雲と共に一体となって織りなすその景観は思わずため息を着いてしまうほど見事なものです。
〈4〉タジキスタンの二大秘湯「ガラム・チャシュマ温泉」と「ビビ・ファティマ温泉」
パミール高原の絶景を楽しんだ後は、パミール高原に湧き出る天然温泉!
タジキスタンの人々も、日本人と同様温泉が大好きです。温泉に入れば現地の人々との交流もできるかもしれませんね!このような人との関わりも、旅の醍醐味かもしれません。
数々の天然温泉の中でも、”タジキスタンの二大秘湯”と言われる「ガラム・チャシュマ温泉」と「ビビ・ファティマ温泉」がおすすめ。
「ガラム・チャシュマ温泉」は、地面から湧き出した大きな鍾乳石が特徴の温泉で、乳白色の温泉に沈殿する泥は美容効果が高いとして特に女性たちに人気です。「ビビ・ファティマ温泉」は坂道の上にある洞窟温泉。透き通った温泉からは硫黄の独特な匂いがしますが、気持ち高めの温度のお湯がじんわり体の芯からほぐしてくれます。少し不便な場所にあるものの地元の人が多く訪れる人気の温泉です。
旅の疲れを癒しに観光の途中に温泉に立ち寄る…なんていうプランも贅沢ですね。
中央アジア最古の居住地「サラズム遺跡」
サラズムとは”地の始まるところ”という意味があります。その名の通り、「サラズム遺跡」は紀元前4000年から3000年末という太古の昔、中央アジアの人々が定住生活を発展させた場所です。
遊牧民が家畜を放牧する高原や、農作物を耕すのに適した土地などから交易も栄えたことを示す、中央アジアで最も古い都市遺跡の一つです。中央アジアの歴史において貴重な発見であったサラズムの遺跡は、2010年にタジキスタン初の世界遺産として登録されました。
紀元前4000年にこの地で人々の生活が営まれていたことを思うと感慨深いですね!大自然だけでなく、文化的な観光もできるのがタジキスタン旅行の魅力の一つでもあります。
博物館に宮殿にモスク…美しい街並みの「ドゥシャンベ」
タジキスタンの首都ドゥシャンベはタジキスタン旅行では外せない観光地。歴史博物館や国立博物館などが点在する雰囲気の良い歴史ある街です。中でも、歴史博物館の「寝仏」は迫力満点。また、イスマーイール・サーマーニー像は観光客で賑わう人気の観光名所です。金色の装飾と並ぶサーマーニー像は、つい写真に収めたくなるほど美しいとか。その他、ドゥシャンベには国家宮殿やルダーキー公園、モスクなどがあり、綺麗な町並みを思い切り満喫しましょう。
タジキスタンに行こう!
いかがでしたか?
タジキスタンは独立してからたった20年ほどの若い国ですが、癒しの旅にぴったりの旅先です。自然が織りなす神秘の絶景を始めとして、思わず行ってみたくなるようなスポットがたくさん!皆さんも是非、一生に一度はタジキスタンを訪れてみてはいかがですか?
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