【海外旅行】病気やトラブル時の対応方法まとめ

たくさん準備をして、待ちに待った海外旅行。
楽しさで胸が躍りますが、一方でやはり心配なのが旅行先での病気やトラブルではないでしょうか。慣れない海外で、もし思いもよらないトラブルに巻き込まれてしまったら…そう考えると不安で楽しさも半減してしまいますよね。
そこで今回は、海外旅行における病気やトラブル時の対処法をまとめてご紹介。ぜひ旅の参考にしてみてくださいね。

 



1.海外旅行中に遭うトラブルの種類

まず最初に、海外旅行中に遭うトラブルとしてどのようなものが多いのかを見ていきましょう。旅先でのトラブルについて漠然とした不安を抱えているという方も具体例を押さえておくことでより鮮明なイメージを思い浮かべることができるのではないでしょうか。

(1)健康にまつわるトラブル

海外旅行では、慣れない気候や食べ物、長距離におよぶ移動などによって体調を崩してしまうことがあります。また、交通事故やレジャーでの転倒、人との接触事故などさまざまなトラブルによって医療機関での治療費や救護が必要になるケースも多く見受けられます。

【具体例】
・カンボジアにて、観光中に遺跡から転落、右後頭部を骨折。タイへ緊急搬送後、ICUで治療。ドクター付き添いのもと、車いすで帰国。
・オーストラリアにて、ホテル4階の窓から転落、駐車場の車の上に落下。下肢骨折、意識不明となる。
・ハワイにて、脳卒中で倒れICUに緊急搬送。17日間現地で入院した後、医療専用機で日本へ搬送。

(2)手荷物にまつわるトラブル

旅行先でうっかりカメラを落として壊してしまう、飛行機での移動時にスーツケースが壊れてしまうなどの「携行品損害」も海外旅行では多く見られます。

【具体例】
・ハンガリーにて、観光中にカメラを落として破損。
・インドネシアにて、買い物中にカバンを盗まれ、ノートパソコンに被害。

(3)飛行機にまつわるトラブル

海外旅行中に予期せぬトラブルに遭うことで、宿泊費や交通費、生活用品の購入費などの損害を負う場合があります。飛行機の欠航や遅延などによって発生するケースが多いです。

【具体例】
・搭乗の航空機が遅延したため、乗り継ぎ地にて乗り継ぎ便に搭乗できず。翌日の代替便に搭乗するため、乗り継ぎ地にて宿泊。
・航空会社に預けた荷物が出てこない。確認したところ、異なる目的地に運ばれていたことが判明。翌日まで荷物が届かず、身の回りの品を購入。

 



2.トラブルに遭ってしまったら?パターン別対処法まとめ

では万が一、旅先でトラブルに遭ってしまったら…?
一体どのように対処したら良いのでしょうか。突然起きたトラブルにも慌てず、落ち着いて対処ができるように事前に準備・確認をしておくことが大切です。

(1)健康にまつわるトラブル

もし思わぬ怪我や病気をしてしまい、病院へ行く必要があるときにはどのように対処すればいいのでしょうか。

まずは加入している保険会社に連絡をすることをおすすめします。通訳付きの病院を紹介してもらえたり、治療費の補償について案内してもらえたりするので安心して病院で診察を受けることができます。
海外旅行保険に加入していない場合には、日本大使館(領事館)に相談をすれば日本人の利用が多い病院や日本語が通じる医師などを紹介してもらうことができます。ただし、大使館(領事館)はアドバイスをしてくれるのみで実際の病院とのやりとりは自分自身で行う必要があるため、そこは注意が必要です。

怪我や病気で急な入院が必要となったときには、必ずしも事前に相談や確認ができるケースばかりではありません。意識がない状態で病院に運ばれていて、意識が戻ったときには治療や手術がなされていたということもあるでしょう。そのような場合は、落ち着いたタイミングで加入している海外旅行保険の窓口に連絡をし、手続や補償内容について確認しましょう。また、交通事故に遭った場合は警察署への連絡も必須です。

(2)手荷物にまつわるトラブル(おもに盗難・紛失の場合)

手荷物にまつわるトラブルのなかで最も多いのが盗難や紛失。なくさない・盗まれないようにすることはもちろんですが、万が一被害に遭ってしまった場合の対処法も事前に確認しておきましょう。

パスポートの盗難・紛失の場合は、まず現地の警察署へ相談します。パスポートを再発行するにしても、帰国のための渡航書を取得するにしてもいずれの場合も警察署が発効する「紛失・盗難届の証明書(ポリスレポート)」が必要になるため、最初に取得しておくとその後の手続をスムーズに進めることができます。
もし近くにツーリストポリスがある場合には、こちらを利用しましょう。ツーリストポリスは旅行者向けの警察署の役割を担い、海外旅行中のトラブル対応に慣れているため安心です。
次に現地にある日本大使館(領事館)に行きましょう。ここでパスポートの再発行や帰国のための渡航書の発行手続きをしてくれます。その際にパスポートの情報がわかるとスムーズなため、旅行前にパスポートのコピーを持っておくと安心です。

貴重品の盗難・紛失の場合は、まず自分が加入している海外旅行保険の事故受付窓口に連絡しましょう。手続に必要な書類などを案内してくれます。ただ基本的にはパスポートのときと同様、現地警察署にて「紛失・盗難届の証明書(ポリスレポート)」の取得が必要となります。補償の内容や範囲に関しては、保険会社の規定によって定められているため事前に確認しておきましょう。

(3)飛行機にまつわるトラブル

飛行機が欠航・遅延する理由は大きく分けて2つあります。まず一つ目は台風や大雨などの天候悪化など「不可抗力による欠航」、そして二つ目は機材の故障やシステム障害、整備不良などが発生したことによる欠航、つまり「航空会社側の都合による欠航」です。

もし自分の搭乗する飛行機が欠航になってしまったら、状況に応じて宿泊予約をとる、代替の移動手段を検討するなどの行動を起こす必要があります。一方、航空会社側の対応としては、振替や返金といった手続がとられます。特に「航空会社側の都合による欠航」では振替便が案内されるケースが多いですが、必ずしも当日の便で振替できるわけではなく、翌日以降の便になってしまうことも少なくありません。

海外旅行保険に加入していると、欠航や遅延による予定外の出費について、その費用を賄ってもらえることがあります。保険によって多少のちがいはあるものの、条件は概ね同じで「6時間以上、代替便が用意されず出発できなかった場合」に対象となります。

 



海外旅行を楽しもう!

いかがだったでしょうか。今回は「【海外旅行】病気やトラブル時の対応方法まとめ」と題し、思いもよらないトラブルに遭ってしまった際の対処法をご紹介しました。ぜひ旅行前の準備に役立ててくださいね。
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