アマゾン河上流の町イキトス。
ペルーにあるこの街は四方をジャングルとアマゾン河に囲まれておいるため、陸の孤島と呼ばれています。
しかし、ここはアマゾン河流域を巡るツアーの拠点となるため、地元民だけでなくかなりの観光客でも賑わっていました。
ピラルク―などアマゾンの食材が並ぶベレン市場やお洒落なカフェなどが有名ですが、市街に行くと“人魚のモデル”に出会うことができます!!
アマゾンの生き物を保護するアマゾンレスキューセンター
イキトス中心部から車で30分ほどにあるアマゾンレスキューセンターはアメリカのダラス世界水族館保が設立した施設です。
“人魚のモデル”の保護活動から始まり、ジャガーやオオカワウソ、ワニなどアマゾンに住む希少動物を市場や罠から助け出し、一時的に保護した後、野生に返すプロジェクトを行っています。
英語ツアーに参加し中へ入ると、カラフルな鳥やカメなどの動物がいました。
ここにいる動物の大半は、漢方薬やペットとして高額で売れるため、密猟の標的となっています。
ガイドは丁寧にどういう「どういう状況で連れてこられたか」「どういうプログラムを行っているか」を説明してくれました。
“人魚のモデル”アマゾンマナティー
施設の一番奥のプールになにやらずんぐりむっくりの動物が泳いでいます。
そう、“人魚のモデル”の正体(諸説有)であるアマゾンマナティーです!!!
草食で魚を食べない水生哺乳類であるマナティーは、魚を追う必要がないためなのか、かなりスローな泳ぎをしています。
その動きに加えて、丸々としたボディにこれまた丸い尾ひれ、そしてつぶらな瞳に、「愛くるしい」という感想しかでてきません!
アマゾンマナティーはかつて、頑丈な皮膚を工業製品として使用するために乱獲されており、その影響により数が激減しました。
また環境汚染の影響もあり、レッドリストにおいて危急種に指定されています。
そんな貴重で愛くるしい姿を見に、そして野生動物保護を学ぶために訪れてみてはいかがでしょうか!
ガイドからキャベツを貰えるので餌やり体験をすることも可能ですよ!
Writer
Mamo
世界中の動物に会いに行く旅人。幼い頃に「サバンナでアフリカゾウを見たい」という夢を持ち、大学生の時タンザニアにて初サファリに参加。そこから動物を観察する旅に熱中し、これまで100を超える国立公園、動物園、動物関連施設に訪問している。世界一周経験者でもあるほか、日本47都道府県制覇もしている。