野生動物の宝庫タンザニア。セレンゲティ国立公園をはじめ、大自然でのびのびと生きる野生動物を見に行くサファリツアーが有名な国ですが、サファリツアーと同じくらいに雄大なアフリカの光景を目の当たりにできる体験があります。それが「世界の車窓から」でも放映されたタンザン鉄道。鉄道で国境を超える国際列車です。
70時間、3泊4日の鉄道旅
タンザニアの首都ダルエスサラームと隣国ザンビアのカピリムポシを結ぶタンザン鉄道の旅は全長1860kmにも及びます。
なんと日本の本州よりも長い鉄道のみちのりは地元民の交通手段としてだけではなく、世界中の旅人を魅了します!
果てしなく続く草原に力強く生きるアフリカの人々の暮らしに触れられる体験です。
アフリカの風と大自然を満喫
旅の始まりとなるダルエスサラーム駅にて前日にチケットを購入し、出発当日を無事に迎えられた僕は、これから始まる70時間(3泊4日)の旅に高揚感に包まれます。
遅延もなくほぼ定刻通りに大きな音とともに出発しました。雑踏とした首都ダルエスサラームをでると、アフリカの風と大自然が僕を待っていました!
快適な鉄道の旅
アフリカの鉄道と聞くと不安要素にかられるかと思いましたが、全くハードルの高い旅ではありませんでした。
旅行会社を通してチケット購入し、あとは乗車するだけ!
座席も数種類用意されており、一等個室は充電スポットやベットタイプの座席があり、なんら不自由もありません。
食事に関しても車内には食堂車もありますし、途中駅には物売りが寄ってくるので、窓からお菓子や軽食を買うこともできます。
シャワーがついている車両もありました!
国境に差し掛かると車掌さんが各個室を周り、出国/入国手続きをしてくれます。
五感がフルに刺激された体験
山に囲まれ、海に近い日本の鉄道も素晴らしいですが、遮るものがない、まさに“絶景”が続くタンザン鉄道の旅。どこまでも広がる青い空と木々はずっと眺めていることができ、土や緑、人々の匂いにどこか懐かしさを感じました。
東アフリカの主食“ウガリ”食べられる食堂車での腹ごしらえ、旅仲間あるいは様々な思いを旨に乗車しているアフリカの人々とのふれあいなど、ただ乗っているだけでも様々な体験が待っていました。
「暇だな」と感じた瞬間は全くなく、いつまでも続けばいいなと思いました。
Writer
Mamo
世界中の動物に会いに行く旅人。幼い頃に「サバンナでアフリカゾウを見たい」という夢を持ち、大学生の時タンザニアにて初サファリに参加。そこから動物を観察する旅に熱中し、これまで100を超える国立公園、動物園、動物関連施設に訪問している。世界一周経験者でもあるほか、日本47都道府県制覇もしている。