野生動物の宝庫ケニア!
ヌーの川渡りが見れるマサイマラ国立保護区やアフリカ最高峰キリマンジャロの麓に広がるアンボセリ国立公園など、動物好きは一度はあこがれる国です。
近年は日本企業の進出もあり、出張でも訪問する機会がある国だと思います。
サファリを目的に来た観光客にも、出張でサファリをする時間がない方にもぜひ訪問してほしい場所があります。
それがシェルドリック動物孤児院
野生動物問題を学ぶ
ここは本当にアフリカ?とこれまでのイメージを覆されるほど発展した首都ナイロビ。そのナイロビ郊外に、アフリカゾウのこどもと触れ合える施設があると聞きやってきたのがシェルドリック動物孤児院。
日帰りサファリもでき、ナイロビの高層ビルをバックに野生動物を観察できるナイロビ国立公園の一角にあるこの孤児院は、訳あって保護された子ゾウが一時的に暮らしている場所です。
親が密猟の犠牲となった孤児、迷子になっていた子、育児放棄された子などを保護し、支援を行った上で、野生化に返す取り組みを行っています。
ミルクを飲む子ゾウ
毎日の午前中1時間が観光客に開放され、子ゾウの愛くるしい行動と共に、野生動物問題を学ぶことができます。赤土の会場に入るとまずは1歳前後の子ゾウがやってきました!スタッフのミルクをめがけて一生懸命に走ってきた瞬間に心奪われました。
なかなか繁殖がうまくいかない日本の動物園では、アフリカゾウの子を見ることは今後も見ることが難しいため、とても貴重な姿です。
可愛い様子を観察していると、スタッフがどういう状況でここに連れてこられたかを説明してくれました。
象牙のために殺された母ゾウの脇で震えていたそうです。。。
遠い国の話かもしれませんが、日本は象牙市場が盛んだった国であり現在も国内取引には制限がありません。
そのため「この母ゾウの象牙がもしかしたら闇市場を通じて日本に来ているのかも?」と思うと心が痛みました。
泥遊びする子ゾウ
続いてやってきたのが3歳前後の子ゾウたち!子ゾウとは言え、地上最大の動物の子はやはり大きいです。
まだまだ甘えん坊でミルクを飲む様子や赤土の泥まみれになって遊ぶ姿がとてもかわいかったです。
もう少ししたら野生に返すとのことで、いつまでも元気にのんびりと暮らしていってほしいなと感じました。
野生動物の現状をダイレクトで学べるシェルドリック動物孤児院!
ナイロビからアクセスも良く、アフリカゾウの愛おしい行動を楽しめる施設です。
ナイロビ国立公園でのサファリ、近隣のジラフセンターと合わせても一日で周ることができます!
Writer
Mamo
世界中の動物に会いに行く旅人。幼い頃に「サバンナでアフリカゾウを見たい」という夢を持ち、大学生の時タンザニアにて初サファリに参加。そこから動物を観察する旅に熱中し、これまで100を超える国立公園、動物園、動物関連施設に訪問している。世界一周経験者でもあるほか、日本47都道府県制覇もしている。