地上最大の動物アフリカゾウ。
動物園のスーパースターである彼らは象牙のための密猟や自然破壊の影響で年々数を減らしています。
あまり知られておりませんがアフリカゾウも絶滅危惧種に指定されています。
しかし、アフリカ南部内陸国のボツワナにはアフリカゾウの生息密度が世界一の国立公園があります。
水と緑の楽園チョベ国立公園
ボツワナは日本人にはあまり馴染みのない国かと思いますが、欧米人にとっては東アフリカ同様にサファリの聖地となっています。世界最大の内陸デルタであるオカバンゴ・デルタや3カ国にまたがるカラハリ砂漠など見どころがたくさんある中で、かかせないのがチョベ国立公園!
世界一のアフリカゾウの生息密度を誇る国立公園であり、チョベ川を挟んで広がる豊かな森林や乾燥地帯などエリアによって異なる景色があるのも特徴です。
そのため、通常の車で周るサファリのほか、ボートサファリやウォーキングサファリなど好みに合わせた動物観察に参加することができます。
そして、サファリの拠点となる街カサネには数多くのラグジュアリーホテルが並んでいました。
ラグジュアリーホテルを拠点にした動物観察
東アフリカでサファリする場合は拠点の街から何泊かかけて、また車で数時間の移動は当たり前ですが、ボツワナのサファリは体力の不安な方にも安心です!ホテルを拠点にし、午前中はウォーキングサファリ、夕方はボートサファリといったような選択ができるからです。
ボート発着場も場合によってホテル内にあるため、直前までゆっくりと過ごすこともできます。
時にはホテルに動物が遊びにくることも!
僕はプールがあるホテルラウンジでのんびりと過ごした後、夕方のボートサファリに参加しました。
水源にあつまる多種多様な動物
夕方のまだ明るい時間にボートは出発。カバやバッファロー、ヌーやクロコダイル、インパラなど多種多様な動物が水辺に集まっていました。
四方八方眺めているうちに、先ほどまでは数頭しかいなかったアフリカゾウが集まってきました。
そして気が付いた時には推定100頭を超える巨体が目の前に!
「世界一の生息密度を誇る」という言葉通りの世界が広がっていました。
このおびただしい数のゾウ達は各々、水を飲んだり泥遊びをしたりと、悠々気ままに生きていました。
そして、ハイライトはチョベ川に沈む夕日!
水面をきらびやかに照らし、ゆっくりと落ちていく夕日に心が安まります。
後ろを振り返るとオレンジ色に染められたバッファローやヌーの群れ、カバの親子などを観察することができ、素晴らしい黄昏時となりました。
Writer
Mamo
世界中の動物に会いに行く旅人。幼い頃に「サバンナでアフリカゾウを見たい」という夢を持ち、大学生の時タンザニアにて初サファリに参加。そこから動物を観察する旅に熱中し、これまで100を超える国立公園、動物園、動物関連施設に訪問している。世界一周経験者でもあるほか、日本47都道府県制覇もしている。