ボンジュール!
誰もが憧れるフランスの首都パリ。
花の都、芸術の都などたくさんの素敵な名を持ったパリにはたくさんの魅力があり、どこに行こうか迷いますよね。
ルーブル美術館やエッフェル塔はもちろん、特におすすめしたいのが、パリ随一の美しさを誇るサントシャペル教会です。
見事なゴシック様式の教会
現在復旧工事中のノートルダム大聖堂と同セーヌ川に浮かぶシテ島にサントシャペル教会はあります。
かつてのフランス国王ルイ9世の命よって建てられたゴシック様式の教会で、聖遺物の保存場所という目的があったそうです。
この教会の最大の魅力はステンドグラス。
フランス最古のステンドグラスが教会内で煌びやかに輝く様から「聖なる宝石箱」と称されており、世界中の人々を魅了しています。
黄金の下層礼拝堂
教会の中に入ると、金色の柱とアーチが輝く部屋でした。
間違えて違う教会に入ってしまった?かと一瞬焦りましたが、ここは紛れもなくお目当ての教会。
サントシャペル教会は2階建てであり、一階部分は従者のために作られた下層礼拝堂です。
真ん中には建築を指示したルイ9世の像があります。
ここが観光客の出入口であり、お土産コーナーもあります。
とはいえ、この空間にも当時の繊細な彫刻や物品が残っており、そして何よりもゴールドとブルーのコントラストが美しく、心あらわれる空間でした。
輝く上層礼拝堂
下層礼拝堂からいかにも教会の塔の中といった細くて急こう配の螺旋階段を上り、王や王の家族の祈りの場であった上層礼拝堂へ。
ついにステンドグラスとご対面です。
なんという幻想的な光景でしょうか。
綺麗という言葉しか浮かびません。
360°ステンドグラスが僕を包んでくれます。
赤、青、緑、黄、紫と5色のガラスのピースを組み合わせて作られたステンドグラスは、教会内を優しい光で照らしています。
また、太陽の見え隠れによって、光の色や強さが変わり、刻一刻と教会内の雰囲気は変化していきます。
あの頃に見た光景
教会に入ると心洗われることが多いと思いますが、この教会では何故かドキドキワクワクといった感情がでてきました。
ゲームの世界の中に入ったような気持ちになったからです。
幻想的な光、神聖な場所最前にある、鎮座する黄金の台座。
新たな冒険のスタート地点のような、長い旅路を経て魔王を倒した後に帰ってきた場所のような。
安心感がある一方、自身を奮い立たせてくれます。
幼い頃の記憶が蘇り、懐かしく思わず笑みがこぼれました。
パリの中心地にある世界で最も美しい教会のひとつ。
ぜひ聖なる宝石箱の名にふさわしいエモーショナルな光に包みこまれてみてください。
訪れた人にしかわからない、不思議な感動があります。
Writer
Mamo
世界中の動物に会いに行く旅人。幼い頃に「サバンナでアフリカゾウを見たい」という夢を持ち、大学生の時タンザニアにて初サファリに参加。そこから動物を観察する旅に熱中し、これまで100を超える国立公園、動物園、動物関連施設に訪問している。世界一周経験者でもあるほか、日本47都道府県制覇もしている。