ジャンボ!
この記事では僕のケニア旅行史上、トップクラスに美味しかったレストランを紹介します。
レストランがあるのはケニアの首都ナイロビから北へ3時間ほどのナニュキという町。
赤道直下であるため、赤道のモニュメントがあったり、コリオリの力の実験ができたりと、観光客の休憩スポットとしても活気ある町です。
そしてこの町の郊外に、とても美味しい魚料理と気持ちのよい森林浴を楽しむことができるレストランがあります。
それがトラウトツリーレストランです。
ツリーハウス型のレストラン
トラウトツリーレストランはその名の通り大きなイチジクの木に作られた三階建てのツリーハウス型のレストラン。
中に入るとまるでジブリの世界に飛び込んだかのような温もりとドキドキワクワクを感じる空間が広がっています。
木を囲む形で座席が配置されているため、どの席からも豊かな森の風景を望むことができます。
また、いくつもの丸い人工的な池が見えます。
この池の正体はケニア最高峰のマウントケニアから流れる川の水をひいた鱒の養殖場です。
トラウトツリーレストランではこの目の前で育てた鱒を使った新鮮な料理を提供しています。
ケニア内においてフレッシュな魚が食べられる珍しい場所であるほか、サファリへの通り道ということもあり大勢の観光客で賑わっていました。
刺身と焼き魚
鱒料理のほか、お肉やピザ、パスタなどメニューが豊富であり、鱒を食べに来たのに少し迷ってしまいました。
しかし、やっぱりここは焼き魚が食べたい。
ということでグリルドフレッシュトラウトを注文。
また、SASHIMIという文字に惹かれてしまい、トラウト刺身もオーダーしました。
心地よく吹く風とレストラン内に降り注ぐ木漏れ日に癒されながら待っていると、まずは刺身が到着。
歯抜けたてっさ(ふぐの刺身の盛り合わせ)のような、なんとも言えない盛り付け方が逆におしゃれを感じます。
さっそくいただきます!
「お、おいしい。」
表面はもちもちで弾力があり、よく噛むとコリコリとなる食感は新鮮な証拠。
味もしっかりあり、また川魚ならではの癖になる風味もあり、とても驚きました。
日本で食べる刺身と何ら遜色ありません。
ケニアの一皿は食べきるのがしんどいほどの量がでてきますが、トラウトサシミはぺろりといくことができました。
食べきったころを見計らって出してくれたグリルドフレッシュトラウト。
チップスと魚が一緒に出てくるのはアフリカでは通常運転です。
焼いた魚の頭を左側にするのは世界共通なのでしょうか。
良い焼き目がついた背中を箸でつまむと、白く輝く身が出てきました。
「こ、これも美味しい」
とても柔らかく、淡泊な身と絶妙な塩加減が堪らなく、どんどん箸が進みます。
付け合わせの野菜串も甘味たっぷりでジューシーです。
これまでも海外で魚を食べる機会はありましたが、この瞬間ほど白米がほしいと思ったことはありません。
ケニアで味わう日本の味は格別でした。
こんにちはハイラックス
ツリーレストラン内にはちょっとした遊具があり、遊んだりフォトジェニックな写真を撮ることができます。
また、レストランを囲むようにゲストハウスやお土産屋、養殖場見学や釣り場があり、食事前後も楽しく過ごすことができます。
散策していると、ちょこちょこと動き回るハイラックスを発見!
この辺りに住み着いているとのことで、色んな仕草を見せてくれました。
アビシニアンコロブスの群れが来ることもあるそうです。
どうしても食事の面が心配になってしまうアフリカ旅行ですが、ここケニアはまったく心配ありません。
首都ナイロビは世界各国の料理屋があり、またナニュキのような郊外でもトラウトツリーレストランのように慣れ親しんだ味に触れることができます。
ケニア料理ももちろん美味しいですが、安心な味を求める方、特別な料理を食べたい方は、ぜひチェックしてみてください!
Writer
Mamo
世界中の動物に会いに行く旅人。海外52ヶ国、国内47都道府県訪問。幼い頃に「サバンナでアフリカゾウを見たい」という夢を持ち、大学生の時タンザニアにて初サファリに参加。そこから動物を観察する旅に熱中し、これまで100を超える国立公園、動物園、動物関連施設にて動物観察を行う。世界一周経験者。