壮大な剝製展示
館内は大きく分けて自然、人類、文化のエリアに分かれており、特に順路はなく自由に見て周ることができます。
また日本とは違い、お話しながら周る人がほとんどですし、写真撮影も自由に可能でした。
その場で感想や思ったことを共有しながら、展示物を見て周ることができるのは新鮮でした。
博物館の中でひときわ目を引くのが自然エリア。
サバンナゾウやキリンといった大型動物の剥製が私たちを迎え入れてくれます。
このエリアにはケニアに暮らす動物の剝製が並び、ケニアの豊かな生態系を学ぶことができます。
今回僕はサファリ前に行ったため「この動物ぜひ見たい」「こんなのいるのか」といった会話が弾みました。
サファリ後の場合はまた違う角度で会話が盛り上がると思います。
ロマンあふれる人類の軌跡とカラフルな文化
人類エリアには進化の過程を辿る形で骨格や道具が展示されています。
ケニアは人類発祥の地のひとつであり、考古学の奇跡とも称される約160万年前の少年の骨格トゥルカナ・ボーイやホモ・ハビリスやホモ・エレクトスの化石といった、超重要であり超貴重な展示物が並んでいます。
数百年前に人類が生きていたこと、そして彼らの痕跡が現代まで残っていることにロマンを感じます。
ケニアの多様な文化を紹介する展示エリアには、有名なマサイ族をはじめ、カレンジン族、キクユ族など、様々な伝統的な衣装や工芸品が並んでいました。
どの展示物も色鮮やかでエネルギッシュであり、見ているだけで力がみなぎってきました。
想像以上に見応えがあり、異文化を肌で感じることのできるケニア国立博物館の訪問は大満足に終わりました。
ケニアという国が持つ自然の美しさと文化の豊かさに改めて魅了され、この国をもっと旅したいという思いが強まりました。
解説は英語のみでしたので、より深く知りたいかたは事前に翻訳アプリを携帯にダウンロードするのをおすすめします。
Writer
Mamo
世界中の動物に会いに行く旅人。海外52ヶ国、国内47都道府県訪問。幼い頃に「サバンナでアフリカゾウを見たい」という夢を持ち、大学生の時タンザニアにて初サファリに参加。そこから動物を観察する旅に熱中し、これまで100を超える国立公園、動物園、動物関連施設にて動物観察を行う。世界一周経験者。