誰もが一度は写真で目にしたことあるマダガスカルのバオバブ街道。
有名な旅行メディアから教科書、小説にまで登場する木です。
日本のはるか彼方にあるバオバブ街道ですが、実際に訪れた人のみが感じられる感動がそこにはあります!
生命の樹バオバブ
バオバブ街道へは首都アンタナナリボから車で8-9時間。近くのモロンダバという街への国内線もありますが、車での旅をおすすめします。
オフロードの道もありますが、車窓には大自然とどこか懐かしいマダガスカルの暮らしが広がり、心が休まるからです。
長い道中を乗り越えた先に現れるのがバオバブ街道!
約50メートルの道沿いに、想像よりも大きくたくましく育つ巨木が連なっています。
写真で見た世界が目の前に現れるとなんだか不思議な気持ちになりました。
周囲10m以上にもなるずんぐりむっくりな幹と手のような樹冠が特徴的なバオバブには、神様が天地創造の際にさかさまに植えたという逸話があります。
僕自身あまりパワースポットと呼ばれる類は信じていませんでしたが、バオバブに触れたときに初めて何かを感じることができました。
エネルギー、癒やし、安心、感謝、、、言葉で言い表すのが難しいですが、心に残る何かがありました。
さすが「生命の樹」と呼ばれることもあるバオバブです。
愛し合うバオバブ
バオバブ街道の近くには「愛し合うバオバブ」もあります。
2つのバオバブが絡み合って育った結果、人と人が抱擁しているような見た目になったため、この名が付きました。
自然の力何百年もかけて生み出された唯一無二の姿に心が震えました。
バオバブ街道のサンセット
バオバブ街道に戻りサンセットを待ちます。世界中から観光客が訪れることもあり、ちょっとした休憩スペースなども整っていました。
煩わしくないお土産物屋もあります。
バオバブジュースを片手にのんびりしていると、だんだん空が暗くなってきました。
バオバブの後ろに沈んでいく夕日。
黄昏時には、橙色と青、バオバブの影の黒が見事に調和し、コントラストが美しい一枚の絵のようになりました。
旅の疲れや日々の嫌なことを一気に忘れ去ることができます。
更に日が落ちると紫がかった空になり、そして漆黒の夜となりました。
これほどまでに色が変化する光景は他の国でも見たことがありません。
日中からサンセット、サンライズと興奮冷めやらぬ機会を提供してくれるバオバブ街道。
まさに神秘的な世界が広がっていました!!
Writer
Mamo
世界中の動物に会いに行く旅人。幼い頃に「サバンナでアフリカゾウを見たい」という夢を持ち、大学生の時タンザニアにて初サファリに参加。そこから動物を観察する旅に熱中し、これまで100を超える国立公園、動物園、動物関連施設に訪問している。世界一周経験者でもあるほか、日本47都道府県制覇もしている。