幾千もの火山と数百の民族から成り立つ国家インドネシア。
世界最大の島嶼国でもあるインドネシアには、ビーチリゾートのバリ、世界遺産のボロブドゥ-ル遺跡がある古都ジョグジャカルタ、希少な動物達が暮らすジャングルが残るスマトラ島など、世界中の観光客を魅了するスポットがたくさんあります。
そんなインドネシアの中で特におすすめしたいのが世界最大のカルデラであるトバ湖です!
世界最大のカルデラにあるサモシール島
カルデラとは火山の噴火によってできた陥没した地形。数十万年以上前、4回の大きな火山噴火が地殻変動を引き起こし、世界最大のカルデラが生まれました。
現在ユネスコ世界ジオパークに登録されています。
このカルデラに火山島として生まれたサモシール島、雨水などが貯まり形成されたトバ湖があります。
独特な文化と大自然が広がる秘境サモシール島ですが、観光客はトバ湖を船で渡ることで簡単に訪れることができます。
トバ湖を故郷とするバタック族
東京23区とほぼ同じ面積である島には東南アジアにはとても爽やかな風景が広がっていました。どこか懐かしい棚田や静かな湖面に糸をたらす釣り人など、子どもの頃の夏休みを彷彿させる景色が溢れています。
この美しい島に暮らしているのはバタック族。
トバ湖を故郷とし、現在はインドネシアの中でも少数となるバタック族は農業や漁業を中心に生活をしています。
バタック族の伝統的で独特な暮らしや文化は随所で感じることができ、一部は博物館として観光スポットになっています。
大きな屋根が特徴的な高床式の伝統的な家は精巧な作りであり、日本の合掌造りを思い出しました。
また石や岩などで作られたお墓や台所、くつろぎスペースや会議場のような場所が保存されています。
島ではバタック族に代々伝わる踊りを鑑賞することもできます。
tor-tor(トートーもしくはトルトル)とよばれるこの踊りは、陽気な音楽と掛け声、拍手によって構成され、見ているだけでも心が弾みました。
最後には一緒になって踊ることもできました!
バイクでインドネシアの風を切る
島内の移動はバイクがおすすめ!(サイクリングも可)トバ湖の風、田園のにおいを感じながら、インドネシアの風を切るのが最高でした!
常に暑くムシムシしている東南アジアにいるとは思えないほど、清々しい気候です。
風光明媚な景色を楽しみ、疲れたら湖畔に腰をかけのんびりと過ごす。
遠い昔に地球が作りあげた大自然を目の前に過ごす時間は、とても贅沢なものでした。
Writer
Mamo
世界中の動物に会いに行く旅人。幼い頃に「サバンナでアフリカゾウを見たい」という夢を持ち、大学生の時タンザニアにて初サファリに参加。そこから動物を観察する旅に熱中し、これまで100を超える国立公園、動物園、動物関連施設に訪問している。世界一周経験者でもあるほか、日本47都道府県制覇もしている。