ユーラシア大陸とアフリカ大陸で囲まれた地中海。
海を背景に美しい町が点在し、世界中の観光客を魅了しています。
ギリシャのサントリーニ島、イタリアのシチリア島などが代表的でありますが、ここチュニジアにも絶景が広がる町があります。
それが青と白の町シディ・ブ・サイドです。
シディ・ブ・サイドとは
チュニジアの北部、首都チュニスからも車で30分と好立地にあるシディブサイドは地中海の断崖にある町です。
降り注ぐ太陽光に照らされた地中海を望むこの地には、青い扉と白い壁の建物がいくつもあり、とてもフォトジェニックであることからチュニジアで最も美しい場所と言われています。
青はイスラム教にとって神聖な色である、シディ・ブ・サイドに住んでいた男爵が自分の好きな色を強制した、涼し気かつ虫よけになるから、といった始まりの諸説は色々ありますが、宗教的な意味合いや歴史的背景、実用性など多くの要素が組み合わさり、今日まで受け継がれてきています。
地元の人々はこの色使いを誇りに思い、家や店舗のメンテナンスにも力を入れているそうです。
定期的に塗り替えを行うことで、その鮮やかな美しさを保っているとのことでした。
フォトジェニックな町を歩く
なだらかな坂道がシディ・ブ・サイドのメインロード。
雑貨屋やお土産物屋、お洒落なレストランやカフェが軒を連ねます。
メインロードの両側には多くの小道があり、そこにも魅力的な光景が数多く広がっています。
鮮やかな青が随所に現れ、どこを切りとっても絵になります。
想像していた以上に美しく、撮影に夢中になり中々足が進みません。
僕が訪れた6月はちょうど花の見ごろだったこともあり、ジャカランダやブーゲンビリアといったカラフルな花々が、町の彩りをさらに豊かにしてくれました。
メインロードの一番奥は地中海を見下ろせる断崖絶壁、その少し手前にシディ・ブ・サイドで検索するとよくでてくる写真で有名なカフェCafe des Delicesがあります。
また、その少し手前に、チュニジアの甘いドーナツBAMBALOUNIの屋台や世界最古のカフェのひとつであるCafé des nattesがあります。
景色を楽しみながらレストランやカフェでのんびりするも良し、写真撮影に夢中になるも良し。
思い思いの時間を過ごせる町です。
宿泊がおすすめ
青と白の景観があるエリアはとても狭く、半日あればそれなりに周れてしまいます。
しかし、僕はシディ・ブ・サイドで1泊することをとてもおすすめします。
シディ・ブ・サイドは首都からも近いということもあり、観光客だけでなく、地元の方々、特に地元の中高生くらいの若い世代で、大変賑わっていました。
そのため日中に写真撮影すると、このようにどうしても人が映ってしまいます。(※1)
ですのでシディ・ブ・サイド1泊し、早朝に散策することをおすすめします!
今回の記事にある写真は全て(※1を除く)早朝散策にて撮影したものです!
人がとても少なく、静かで落ち着いた雰囲気の中、青と白の景観をじっくり堪能することができました。
また、運が良ければ地中海からのぼる朝日も見れます。
ぜひ1泊して、朝の澄んだ空気の中で美しいシディ・ブ・サイドをゆっくりと楽しんでみてください。
Writer
Mamo
世界中の動物に会いに行く旅人。海外52ヶ国、国内47都道府県訪問。幼い頃に「サバンナでアフリカゾウを見たい」という夢を持ち、大学生の時タンザニアにて初サファリに参加。そこから動物を観察する旅に熱中し、これまで100を超える国立公園、動物園、動物関連施設にて動物観察を行う。世界一周経験者。