中央アメリカに位置する「コスタリカ」
コスタリカは、カリブ海と太平洋の海岸線を有し、首都サンホセには黄金博物館をはじめとする文化施設が立ち並ぶ一方、他にもビーチや火山、多種多様な生物の生息でも知られています。また、農作物だとコーヒーやバナナの栽培も盛んであり、国土の1/4が国立公園や保護区にしてされ、エコツーリズム発祥の国とも言われています。このように、魅力に満ちたコスタリカに一度は訪れてみたいと思う人は多いのではないでしょうか?しかし、日本から遠く離れたコスタリカは、文化や習慣が異なるため、現地での滞在を楽しむためには事前に知っておくべき点があります。
そこで今回は、コスタリカの文化や作法について、より深く掘り下げてご紹介します。コスタリカでの滞在を計画している方は、この機会に参考にしていただければと思います。
コスタリカってどんなところ?
【基本情報】
・国名 コスタリカ共和国(Republic of Costa Rica)
・首都 サンホセ
・人口 約515万人(2021年)
・面積 5万1100㎢(日本の九州と四国を合わせた程の面積)
・通貨 コスタリカ・コロン(CRC)
・民族構成 スペイン系および先住民との混血95%、アフリカ系3%、先住民他2%
・宗教 ローマカトリック教徒約75%、プロテスタント約13%、その他にクエーカー教徒、ユダヤ教徒など
・時差 コスタリカは日本の-15時間。(コスタリカが正午の時、日本は翌日の午前3時となります。)
・言語 公用語はスペイン語。
【気候】
コスタリカの気候は大きく2つに分けられ、5~11月が雨季となり、12~4月が乾季となります。低地のカリブ海側や太平洋側の低地部では1年の平均気温が30度となります。首都のサンホセを中心とする中央盆地の平均気温は25度前後となっており、比較的快適な気候となるでしょう。そして、雨季におけるサンホセでは1日中雨が降り続くのではなく、午後にスコールが降る程度となります。対する乾季は、ほとんど雨は降らず、日中の日差しが強い上に強風となり、かなり埃っぽい時期となります。コスタリカのベストシーズンは、12~4月の乾季と言えるでしょう。気温的には過ごしやすいため、快適に観光することができます。
【ビザ】
コスタリカへの入国において、日本国籍の方は90日間までの短期間滞在の場合はビザなしで入国することができます。
【アクセス】
日本からコスタリカまでの直行便はなく、一般的にはアメリカを経由して行くことになります。ユナイテッド航空やアメリカン航空、ヒューストンやダラスを経由して行くのがおすすめです。所要時間は、合計18~20時間前後となります。
コスタリカの一般的なマナーや社会習慣
1 コミュニケーション方法
・愛情表現を大切にしている
日本人との大きな違いは頬にキスやハグなどのスキンシップがあることです。日本と比べると人と人との距離が近い国であり、慣れないうちは戸惑うかもしれませんが、コスタリカの人々にとっては相手とコミュニケーションをとるうえでの習慣となっていることを理解しておきましょう。特に、コスタリカの女性は日常生活の中で愛情表現を大切にしているみたいです。
・おしゃべり好きなコスタリカの人々
コスタリカの人々は非常に陽気で明るくポジティブ思考な性格をしています。おしゃべりが好きな彼らですが、初対面だとシャイになってしまう一面もあります。そのため、まずは少しずつ距離を縮めていくことから始めてみると良いでしょう。そんな陽気で穏やかなコスタリカの人々は喧嘩や対立が起きたとしても、暴力に走らず話し合いで解決するのが基本です。日常生活において、誰かと争い合うこと自体が珍しいことのようです。地球幸福度ランキングで1位になっている国だけのこともありますよね。
・コスタリカで最も耳にする言葉「プーラ・ビーダ(Pura Vida)
コスタリカの人々の国民性を良く表す言葉として「プーラ・ビーダ」という言葉があります。意味としては、「元気ですよ」「全て順調ですよ」「OK!」など幅広く、コスタリカでは、出会いや別れの挨拶の際に良く使われています。この言葉は、1956年にメキシコ映画の「プーラ・ビーダ」がコスタリカで大ヒットしてから、この言葉がコスタリカ中に広く浸透していったと言われています。
2 生活においてのルール
・「幸せの国」
コスタリカは1948年に内戦を終えてから、「兵士よりも多くの教師を」というスローガンを掲げ軍隊を廃止し、国家予算の大部分を「教育・医療・福祉」に回しました。その結果、安定した社会を築くことができ、今では平均寿命が80歳になったようです。争うことをやめて学ぶことに重点をおいている国になります。
・チップについて
コスタリカではチップを渡す習慣は基本的にありません。ただし、欧米人の観光客が多いので、場合によっては渡した方が良い場合もあります。レストランでは、料金の約10%がサービス料として請求書に含まれてることが多いです。ホテルのベッドメーキングやボーイなどには1ドル程度。ホテル、空港のポーターには荷物1個につき2ドル程度をお礼の気持ちとして渡すと良いでしょう。
・年齢制限
コスタリカでは18歳未満の飲酒と喫煙は禁じられています。観光地などの入場料には、外国人料金、学生料金、子供料金が設定されており、学生証などを提示すると、年齢にかかわらず入場が無料になる博物館もあるようです。
3 交通ルール
・一方通行の多いコスタリカ
コスタリカでは、交通機関も充実していますが、道路の狭さが難点になります。また、車の台数も多いため、市内はほとんどが一方通行のようです。とくに朝と夕方は大渋滞で普通なら車で30分のところも2時間かかることもあるようです。観光の際には、安全確認を十分に行うようにしてください。歩きながらスマホを使ったり、よそ見をしながら歩くことは、極力避け、常に周囲に気を配るように心がけてください。
・タクシードライバーの特徴的な運転ぶり
コスタリカのタクシードライバーは、クラクションを鳴らし、無理な割り込みや追い越しをしなくては、お客様に失礼だと思っている「職務に忠実派」から、逆にどれだけ後続車が続こうと、気にしない「のんびり派」といったようにその運転ぶりは特徴的なんです。
コスタリカの食文化
コスタリカの料理には、他の中南米の国と同じように豆や肉、お米を使った料理がたくさんありますが、特に黒インゲン豆は欠かせない食材になります。それらの食材を使った地元の料理は「コミーダ・ティピカ(典型的料理)」「ティコ料理(郷土料理)」と呼ばれています。コスタリカの料理は素材の味を生かした、マイルドでシンプルな味付けの料理が多いです。また、野菜や新鮮なフルーツもふんだんに使われており、ヘルシーなのも特徴です。そこで、コスタリカの代表的な料理を3選紹介します!
1 ガジョ・ピント
お米と黒インゲン豆を使い、玉ねぎなどの沢山の野菜を入れて炒めた「ガジョ・ピント」
サワークリームやトルティーヤなどを付け合わせて朝食メニューとしてよく食べられています。その見た目は、日本でいうお赤飯に似ていますが、インディカ米を使用していることからパラっとした触感なのでピラフのような仕上がりになります。コスタリカの国民的料理であり、サブウェイやマクドナルドの朝マックのメニューにもなっているようです。コスタリカの人々には辛いスパイスを使わず、シンプルな塩ベースが人気です。
2 カサード
コスタリカの定食のような料理であらゆる食堂で見かけるワンプレートごはんの「カサード」
チキン、ビーフなどの主菜にお米や豆を使った副菜やサラダが盛り付けられています。副菜には、揚げたプランテン(バナナ)が使われることも多いようです。チキンやビーフの衣に既に味付けがしてあるため、ライムをさっとかけるだけで美味しくいただけます。お店によってメニューが異なるため、色々なお店を訪れて、試してみるのもおすすめです。
3 アロス・コン・レチェ
日本人に一番不評な「アロス・コン・レチェ」
直訳すると牛乳スライスと訳すことができ、ご飯を甘いミルクで和えたれっきとしてスイーツになります。冷たくなく、口どけの悪いアイスクリームのような、、、しかし日本人には不評ですが、コスタリカにはこの専門店がアイスクリームショップのようにショッピングモ―ルヤ街中に普通にあり、定番のスイーツとなっています。日本人にとっては慣れない味ではあるかもしれませんが、日本にはないコスタリカならではの独特な味を楽しんでみても良いでしょう。
コスタリカで素敵な思い出を作ろう!
いかがでしたか?
コスタリカは、その独特の文化、料理、人々を体験できる素晴らしい国です。滞在をより楽しくするためには、この国の一般的な習慣やエチケットに慣れることが重要です。少しの知識と意識で、コスタリカの文化を存分に体験することができるでしょう。
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