カリブ海と太平洋の両方に面する中央アメリカの国、グアテマラ。マヤ文明が栄えた国として知られており、多くの観光客が訪れています。日本と同じ火山国ですが、日本よりも火山噴火が多いことから、日本政府は火山噴火災害の支援を行っています。しかし、日本から遠く離れたグアテマラは、文化や習慣が異なるため、現地での滞在を楽しむためには事前に知っておくべき点があります。
今回は、そんなグアテマラへ旅行に行くなら知っておきたい、グアテマラ旅行前に知っておきたい現地の文化と習慣を紹介いたします。この記事を参考にグアテマラ滞在を楽しんでくださいね!!
グアテマラってどんなところ?
【基本情報】
・国名:グアテマラ共和国(Republic of Guatemala)
・首都:グアテマラシティ
・人口:約1,711万人(2021年)
・面積:108,889㎢
・通貨:ケツァル(Quetzal)
・時差:日本より-15時間。(日本が12時の時、グアテマラは前日の21時となります。)
・言語:スペイン語、マヤ語
・民族構成:マヤ系先住民41.7%、欧州系と先住民の混血・欧州系56%、その他2.3%
・宗教:憲法上宗教の自由を保障。主にカトリック系、プロテスタント
【気候】
グアテマラの気候は、低地と海岸地域は熱帯性気候、中央高原地帯は温帯性気候に属するため、地域によって異なります。グアテマラでは、5〜10月が雨季で冬、11〜4月が乾季で夏とされていますが、季節による気温差は少ないです。雨が少ない12〜3月の乾季に訪れることがオススメです!
ペテン県が位置する低地と海岸地域は、年間平均気温が25度前後でとても暑く、最高気温は35度を超えることもあります。朝晩の冷え込みも穏やかで、薄手の上着があれば一年中過ごすことができます。
首都グアテマラシティやアンティグアが位置する中央高原地帯は、平均気温が20度前後で年間を通じて温暖な気候のため、日中は薄着で過ごすことができます。しかし、12〜2月は特に1日の寒暖差が激しく、朝晩は10度以下まで冷え込む場合もあるため、防寒着は必ず持参してください。
【ビザ】
グアテマラの入国において、日本国籍の方は観光の目的で滞在期間が90日以内である場合はビザなしで入国することができます。その時、パスポートの必要残存期間が入国時6ヵ月以上ある方に限ります。
【アクセス】
日本からオグアテマラへの直行便はありません。アメリカのダラスやヒューストン、マイアミ、ロサンゼルスを経由して行くようにしましょう。乗り継ぎを含めて平均的な所要時間は、グアテマラシティのラ・アウロア国際空港まで19〜26時間程になります。
グアテマラの一般的なマナー・社会習慣
1 コミュニケーション方法
グアテマラの人々は、楽観的で明るいという国民性があります。
グアテマラ人は、基本的に貯金をする習慣がなく、計画性がないところがありますが、家族愛が強いため、家族や親戚間でお金を出し合って助け合います。家族間のコミュニケーションが大切にされており、近況から深いテーマまでオープンに話しています。また、親子同士や年配の夫婦も腕を組んで歩いていたり、ハグやキスをする習慣があるため、愛情表現も豊かです。
一方で、グアテマラ人は初対面の人には恥ずかしがり屋で控えめな性格な人が多いです。親しくなるととても親切にしてくれますが、お金を貸すと絶対に戻ってこないため、注意してください。
2 生活においてのルール
グアテマラにはチップの習慣があります。レストランでは料金の5〜10%が相場ですが、庶民的な食堂では必要ありません。ホテルのルームサービスを頼んだ際や観光ガイドやドライバーを一日してもらった場合には、サービスの良さに応じてチップを渡してください。
また、食事の際に注意することが二つあります。まず、スープ皿を持ち上げることはNGです。テーブルに置いたままスプーンですくって飲んでください。ズルズルと音を立てることもマナー違反です。次に、食事の後には挨拶をしてください。グアテマラでは、食事が終わった後に“Muchas gracias”「ありがとう」と挨拶してから“Buen provecho”「どうぞお召し上がりください」と言います。
3 交通ルール
グアテマラの移動では、バスの利用が一般的です。首都以外の観光地を拠点に周りの町を移動する際にはカミオネタ(チキンバス)と呼ばれるローカルバスを頻繁に使います。バスに乗る際には、バスの正面の表示を見るか、アジュダンテと呼ばれる、客の誘導や運賃の集金、荷物運びを行う人が目的地を大声で叫んでいるため、それを頼りに乗りたいバスを見つけてください。運賃はバスの座席で回収されますが、大きいお金を払うことが嫌がられるため、細いお金を用意してから乗車するようにしてください。また、首都ではマラスと呼ばれる犯罪組織のターゲットになりやすいので、利用しないようにしてください。
グアテマラシティでタクシーを利用する場合は、黄色いタクシーのタクシーアマリージョだけを利用してください。白タクシーは危険ですので、絶対に乗らないでください。
グアテマラの文化
1 コーヒー
グアテマラは、コーヒーの生産量が世界第10位程のコーヒー生産大国です。山岳地帯の国土や豊富な雨量など、コーヒー栽培に適した気候を活かし、高品質のコーヒー豆が生産されています。地域ごとに特徴は異なりますが、グアテマラコーヒーは果物を思わせるやや強い酸味と花のような香ばしい香りが特徴的です!
2 トウモロコシ
マヤ文明が栄えたグアテマラでは、古代から栽培してきたトウモロコシが現在も主食となっています。すり潰したトウモロコシの粉を練って平たく焼き上げたトルティーヤやフリホーレスという煮豆と食べることが一般的です。また、土曜日の夕食は、タマーレスとフランスパン、コーヒーを食べることが定番です。タマーレスとは、トルティーヤと同じ原料であるマサの中に、鶏肉や豚肉、香辛料を混ぜて作ったトマトソースをバナナの木の葉に包んで蒸した食べ物です。土曜日の夕方頃に家の軒先に赤い電灯が吊り下げられているのは、タマーレスが売っているという意味です!
グアテマラの観光スポット3選
1 Tikal Remains(ティカル遺跡)
ティカル遺跡は、マヤ文明の遺跡の中でも最大規模を誇り、密林に包まれた神秘的な遺跡です。1979年に世界遺産の中でも数少ない、遺跡としての文化遺産と熱帯雨林の自然遺産の両方を兼ね備える世界複合遺産として登録されています。高さ51mの1号神殿は、750年頃に建設されており、傾斜が急な建築様式が特徴的です。王とジャガーの彫刻があることから「偉大なるジャガーの神殿」と呼ばれています。
2 Lago de Atitlán(アティトラン湖)
アティトラン湖は、火山に囲まれた、面積は128㎢の広大な淡水湖です。約84,000年前の火山噴火によってできた湖で、深さ341mで中央アメリカで最も深い湖です。季節や時間、風向きによって水の色が変わり、その美しさが人気です。アティトラン湖の周りには先住民の村があり、ボートで回ることができます!ホテルやレストランなど観光地化が進んでおり、時間がある方は湖畔の村で宿泊することもオススメです!
3 Arco de Santa Catalina(アルコ・デ・サンタ・カタリーナ)
アルコ・デ・サンタ・カタリーナは、17世紀にサンタカタリナ修道院と学校を結ぶために建てられた建造物です。黄色のアーチがシンボルで、晴れた日にはバックに火山を入れて写真を撮ることができるフォトスポットとしても有名です。お土産屋さんや路上売りなどがたくさんあり、昼も夜も観光客で賑わっています。
グアテマラで素敵な思い出を作ろう!
いかがでしたか?
グアテマラは、雄大な自然とマヤ文明の神秘的な雰囲気が感じられる素晴らしい国です。滞在をより楽しくするためには、この国の一般的な習慣やエチケットに慣れることが重要です。この記事を参考にグアテマラを存分に楽しんでくださいね!
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