新型コロナウイルスの蔓延も落ち着きをみせつつあるなかで、海外旅行を計画する人も多くなってきたのではないでしょうか。そんななかで、旅行に行くためにどんな手続きが必要なのか、詳しく知りたいと思われる方は多いと思います。安全に楽しい旅をするためには事前準備が大切です。
そこで、今回は海外旅行でインドに渡航するための手続きをまとめてご紹介します。
1.インドの入国制限について
まずはじめに、インドの入国制限についてです。
インド保健・家庭福祉省は2023年2月10日にインド入国検疫ガイドラインを改定し、インド政府が指定するハイリスク国(現在日本を含む6か国・地域)からインドに到着する全国際線旅客について、2023年2月13日午前11時以降(インド時間)より、出発前のRT-PCR検査等の義務付けを廃止することが発表されました。
主な変更点としては、
2023年1月1日から実施されていた日本、中国(香港・マカオを含む)、観光、シンガポール、タイからインドに到着する全国際線旅客への出発前RT-PCR検査(搭乗前72時間以内)の義務付けの廃止。
デリー空港ホームページの「Air Suvidha」ポータル上でのRT-PCR検査陰性証明書及び自己申告書の提出義務の廃止。
また、2023年7月20日をもって、インドに入国する国際線旅客のうち、無作為に抽出した2%の旅客に対するランダムPCR検査の実施も廃止されました。出発前の検査と入国後の隔離措置は全ての国・地域を対象に廃止され、自国で承認されているワクチン接種は引き続き推奨されています。
2.インドのビザの申請について
続いては、インドのビザの申請についてです。
インドに入国するには事前にビザ(査証)または e-Visaの取得が必要となります。
ビザの取得は駐日インド大使館または在大阪インド総領事館にて可能です。現在お住まいの住所の管轄大使館・総領事館にて申請しましょう。
〇主なインド査証の種類
目的にあったカテゴリーのビザの取得が必須になりますので、気をつけましょう。
①観光:観光・休暇・親族・知人訪問、語学・音楽舞踏・美術工芸等の短期コース参加など
②業務・商用:新規企業・新規事業の立ち上げ、商談、人材採用、展示会や見本市、ビジネスフェアへの参加など
③就労:6か月未満の短期就労、6か月以上の長期就労、企業内転勤でインド国内の企業法人への就任など
④会議:インド政府機関主催の国際会議への参加
⑤医療:治療目的及び治療目的で入国する患者への付添での入国
⑥留学:インド国内の大学等高等教育機関への留学目的、短期コースへの留学、留学査証保有者の扶養家族
〇 e-Visaの申請について
渡航前にオンライン上で査証申請を実施し、事前に査証の発給承認を得て所定の空港・港等でインド到着時に生体認証(顔写真の撮影及び指紋採取)を実施し、査証認可を取得して入国します。2021年3月30日より、下記カテゴリーのe-Visa受付が再開しています。日本国籍を含む166か国と地域の国籍の方が対象とされています。
①e-Tourist Visa
②e-Business Visa
③e-Conference Visa
④e-Medical Visa
⑤e-Medical Attendant Visa
⑥e-Emergency X-Misc Visa
〇 アライバルビザ申請(VISA ON ARRIVAL)について
2022年12月よりアライバルビザは再開されました。
アライバルビザは申請書に記入しインドの決められた空港で申請をします。入国から最長60日の滞在が2回、再入国が1回となっています。デメリットとして、インド到着後に空港での申請が必要になるので、ビザを持っている人よりも1~2時間ほど時間がかかってしまうなんてこともあります。また、予告なく変更や廃止がされてしまうことがありますので、あまり取得はおすすめできません。
3.インド行き航空券の手配について
お次に、インドへ向かう飛行機の航空券の手配についてです。
日本からインドへは直行便が就航しているので、乗り継ぎなしで行くことができます。直行便が就航しているのは、デリー、ムンバイ、チェンナイ、ベンガル―ルです。日本航空(JAL)と全日空(ANA)、エアインディアが直行便を運航しています。
現在の運航状況をご紹介します。
〇日本航空(JAL)
出発空港 | 到着空港 | 所要時間 | 運行曜日等 | |
デリー | 羽田 | デリー | 10h05m | 毎日 |
デリー | 羽田 | 7h10m | 毎日 | |
ベンガル―ル | 成田 | ベンガル―ル | 9h55m | 月木土 |
ベンガル―ル | 成田 | 7h50m | 火金日 |
〇全日空(ANA)
出発空港 | 到着空港 | 所要時間 | 運行曜日等 | |
デリー | 羽田 | デリー | 10h20m | 毎日 |
デリー | 羽田 | 7h35m | 毎日 | |
ムンバイ | 成田 | ムンバイ | 10h20m | 火木土 |
ムンバイ | 成田 | 8h15m | 火木土 | |
チェンナイ | 成田 | チェンナイ | 運行 | |
チェンナイ | 成田 |
〇エアインディア
出発空港 | 到着空港 | 所要時間 | 運行曜日等 | |
デリー | 成田 | デリー | 10h10m | 火木金日 |
デリー | 成田 | 7h15m | 月火木土 |
航空会社の都合等によって、記載のフライト運行状況は予告無く変更となる場合があります。また、減便検討中あるいは各国当局の制限により一部航空会社が一時的に新規予約受付を見合わせる場合があります。そのため、細かな詳細については各航空会社ホームページをご確認いただくと安心してフライトを迎えることができるかと思います。
航空券代につきましては、シーズンによって変動しますが、日本⇔デリーの往復便は大人1人あたり9万円台~が相場となります。金額を抑えたい方は乗継便を利用すると少し抑える事が可能です。乗継便の場合は、大人1人あたり往復6万円台~となり、約3万円ほど費用が抑えられます。その代わり、所要時間が長くなってしまいますので、旅の計画の際に注意が必要です。
4.海外旅行保険の加入について
続いては、海外に行くなら加入しておきたい旅行保険についてです。
国や地域によっては、突然事故に遭い、また病気や怪我をして病院に搬送されても、実費あるいは保険等による治療費の負担が保証されないと、診療や治療が受けられないことがあります。渡航先で、新型コロナウイルスに感染した場合は、滞在国の規定にそった検査、隔離が必要になり、費用は渡航者自身の負担になります。
保険に入っていないと、非常に高い出費になってしまいかねませんので、万が一に備え、十分な補償内容の海外保険に加入しておくことをお勧めします。
せっかくの海外旅行ですから万全な状態で準備を整えて、不安なことなく楽しみたいですよね!そのためにも備えておくことが重要です。
5.航空会社への必要情報の提出について
お次は、航空会社への必要情報の提出についてです。
インドへ向かう航空券を購入した場合、「航空会社が定める時間まで」に必要情報の提出が必要です。航空会社が定める期限は、各航空会社によって異なるので、十分にご注意ください。
また事前の連絡が出来ない場合は、搭乗拒否または入国拒否になる可能性がありますので気を付けましょう。
6.エア・スヴィダ自己申告書のオンライン登録について
エア・スヴィダ自己申告書のオンライン登録についてですが、2023年2月13日より日本からインドに向かう旅行者に課せられていた出発72時間以内に受検したRT-PCR検査陰性証明書の取得及び事前のエア・スヴィダへの登録義務は廃止されました。
航空券、査証を取得済であれば特に何の制限もなくインド渡航、入国が可能となっています。
7.インド到着後の自己観察期間・隔離及び滞在について
最後に、インド到着後の自己観察期間等の措置についてです。
現在(2023年11月18日)は、インド入国時の隔離措置等は原則ありません。
入国後は健康状態の管理が求められ、何らかの症状がある場合は最寄りの医療施設に報告または国・州のヘルプラインへ連絡が必要になります。新型コロナウイルス感染の症状が見られた場合は隔離になります。
インドへの渡航を安全に楽しもう!
いかがでしたか。今回は「【最新版】海外旅行でインドに渡航するための手続きまとめ」と題し、コロナ禍でも安全に海外旅行ができるように手続きの手順や必要事項などを紹介しました。
すべての情報を網羅しているわけではありませんので、実際に渡航を考えていらっしゃる方は必ず各自で情報の詳細等をご確認ください。
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