ドミニカ共和国は、イスパニョーラ島の東部に位置するカリブ海の島々の1つであり、スペイン人と先住民、そしてカリブ海地域へ連れてこられた西アフリカ系奴隷が混ざったクレオール文化が根付いています。カリブ海や中米地域の他の国々と同様に、彼らの文化は特色をもっています。しかしながら、ドミニカ共和国料理と聞いても、多くの人々がそれを想像することはできていないかもしれません。また、旅行者が行きにくい地域のため、お土産についても慎重に選びたいものです。今回は、ドミニカ共和国を訪れた際に絶対に食べるべきグルメとお土産をご紹介します。
1.ドミニカ共和国ってどんな国?
ドミニカ共和国は、カリブ海に浮かぶ二番目に大きいイスパニョーラ島の東側約3分の2を占めており、西側にはハイチ共和国があります。日本からの直行便は無く、アメリカもしくはメキシコを経由で来る場合がほとんど。いずれのルートでも、乗継時間も合わせると日本からは最低でも20時間以上かかります。面積は日本の九州よりも少し広く、そこに約1千万人が暮らしています。4つの山脈があり、”黄金の土地”とスペイン征服者に名付けられたほど肥沃なシバオ平野、コロンブスが世界で最も綺麗な風景と絶賛したエンリキージョ湖など、自然豊かな大地が広がっています。気候は熱帯のサバナ気候に分類され、首都サント・ドミンゴでは一年を通して蒸し暑いですが、中央の高地に位置する街では比較的に過ごしやすいです。
ドミニカ共和国は元スペイン領だったこと、そしてかつて日本人が耕作に貢献したことなどにより、独自の食文化を持っています。主食は米ですが日本とは違い、たくさんの種類の米があります。それと豆やサラダと混ぜて食べることが多く、油と塩水で米を炊き、肉や揚げ物と一緒に食べるのが基本。また、ドミニカ共和国では昼食がメインで、朝はパンとミルク、夜はバナナやイモ類、チーズ、サラミ、卵といった軽い食事で済ますことが多いようです。
2.ドミニカ共和国のおすすめグルメ
現地を訪れたら食べたい、おすすめのドミニカ料理を紹介します。
(1)ラ・バンデラ(La Bandera)
バンデラは、スペイン語で国旗を表す言葉です。日替わり定食のようなもので、肉や魚など日によりメインは変わりますが基本的には米・メイン(牛肉、豚肉、鶏肉、魚など)・豆・野菜がワンプレートに盛られています。この4種類を一皿に盛り合わせるスタイルはドミニカ人の定番の食べ方。その盛り方がドミニカ共和国の国旗に似ていることから、この名前がついたそうです。
(2)モフォンゴ(Mofongo)
ドミニカ共和国名物の調理バナナ(プラタノ=緑のバナナ)の料理。チチャロン(豚の皮を揚げたもの)とニンニク、プラタノを揚げたのとをすり潰してあります。チチャロンの歯ごたえやとろけたチーズが絶妙で、香ばしい味がします。
(3)サンコーチョ(Sancocho)
サンコチョにはごった煮と似た様な意味があり、イモ類やお肉など色んなものが入っています。ドミニカにはイモの種類が沢山あり、プラタノも入れて一緒に煮込むので、根菜のうまみが出て深い味わいになっています。味付けはとてもシンプルで、オレガノとコンソメのみ、という場合が多いです。
(4)マング(Mangu)
マングは食用バナナをゆでてつぶしたもの。ゆでてつぶしたマングはマッシュポテトのようなホクホクとした食感です。そこに牛乳やマーガリンなどを混ぜてなめらかにします。伝統的な食べ方は、その上にソテーして酢をからめた紫タマネギを載せる食べ方。朝食によく食べられており、腹持ちの良い料理です。
(5)キペ(Quipe)
押し麦の生地の真ん中にひき肉が入っているものを揚げたおやつ。お店によって味が異なり、中の具材も様々な種類があります。茶色くてひし形のような形をしていて、食べ歩きにも最適の大きさです。
(6)アビチュエラ・ドゥルセ(Habichuela dulce)
アビチュエラとはインゲン豆のことで、ドゥルセとは甘い、という意味があります。水に戻したアビチュエラにお砂糖、牛乳、コンデンスミルクなどを混ぜながら煮ていきます。そこにさらにシナモン、クローブなどのハーブも入れて煮込みます。日本でいうぜんざいのようなおやつです。
3.ドミニカ共和国のおすすめお土産
ドミニカ共和国の旅の思い出に、ぜひとも手に入れていただきたい品々をご紹介します。
(1)ラム酒
名産品である「ロン」というラム酒は、サトウキビが原料となっているお酒です。カリブ海一帯では代表的なもの。コンビニなどにも置いてあり、手軽に購入することができます。
(2)コーヒー
イスパニョラ島の山岳で栽培されているドミニカコーヒーは、品質の高いアラビカ種として有名です。ブルーマウンテン並みの最高級「ドミニカカリビアンモカ」は、農務省保証のプレミアムコーヒーでお土産にも最適です。「ドミニカ・プリンセサ」も受賞経験があるコーヒーで、ライムのような香りとすっきりとした味わいが特徴で、トロピカルフルーツのようなフレーバーが特徴の「ドミニカ・フェリースカフェ」もドミニカらしいコーヒーとして人気があります。
(3)琥珀
琥珀はドミニカの大西洋側の山脈地帯で多く産出されています。明るい黄色から赤、濃い茶色などさまざまな色の琥珀がありますが、「アンバー・ズール」と呼ばれる青みがかかったものは、特に希少とされているそう。
(4)葉巻
葉巻というとキューバが有名ですが、ドミニカは土壌や気候などがキューバに似ていて、上質の葉巻が生産されています。アメリカやヨーロッパの高級シガーブランドの工場や農園もたくさんあり、繊細でマイルドな銘柄が多いのが特徴。サンチアゴではタバコ工場見学も可能ですので、ぜひ訪れてみてください。
ドミニカ共和国の旅を楽しもう
いかがでしたか? ドミニカ共和国には日本人の口にも合う美味しい料理がたくさんあります。ぜひ訪れた際は紹介したグルメを食べてみてください。またドミニカ共和国を感じられる、実用的かつドミニカらしいお土産を集めてみました。もしお土産選びに迷ってしまったら参考にしてみてくださいね。
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