中央アジアに位置する国で、近年急成長中しているカザフスタン。日本人からするとあまりなじみのない国かもしれませんが、雄大な自然や美しい建造物など見ごたえのあるスポットがたくさんあります。そこで今回はカザフスタンを訪れた際にぜひ召し上がっていただきたいグルメと、喜ばれることまちがいなしのお土産をまとめてご紹介。ぜひカザフスタンへの旅を楽しんでくださいね。
急成長しながら壮大な歴史ロマンを偲ばせる国、カザフスタン
今回紹介するカザフスタンは中央アジアにあります。かつてシルクロードでは東西から商人たちが行き交い、アジアとヨーロッパの文化の両方を受け継ぐ国としてユニークな歴史を持っています。中でも、カザフスタンはエネルギー資源や鉱物資源が豊富に採れる資源大国。国土のほとんどが砂漠に覆われ、その地中には豊富な天然資源がたっぷりと眠っていると言われています。豊かな資源のおかげもあり急速な成長を続け、カザフスタン政府は持続可能な経済発展を目指して産業育成や省エネの推進などにも力を入れています。カザフスタンの最大都市アルマトイは、都市化が進み、ここ数年でさらに活気が溢れると同時に、キルギスから続く平原の中に小さな独立型の太陽光パネルが新たに設置されているなど、発展と変化を続けています。
そんな勢いのあるカザフスタンですが、その長い歴史と伝統を守る3つの文化遺産と2つの自然遺産があります。複雑で美しい色使いのイスラーム建築を筆頭に、ムスリムの神秘の聖地、騎馬遊牧民族が描いた大規模なアートなど、カザフスタンには訪れるべきスポットが盛りだくさんです。中でも、紀元前2世紀に開かれた東西を結ぶシルクロードは、16世紀まで幹線として利用され、学問、芸術、宗教などの伝播の中心でした。2014年にその歴史的価値を認められ、世界文化遺産に登録されました。カザフスタンを訪れた際には、西へ東へ隊商が行き交った往時に思いを馳せ、交易路の跡を辿ってみてはいかがでしょう。
カザフスタンのおすすめグルメ&お土産
(1)カレー風味のスパイスが隠し味の人参ピラフ、プロフ(Palov)
中央アジアのお隣、中国でも食べられているプロフ(プロウ)。簡単に言えば、肉とにんじんと油を使った炊き込みご飯です。たっぷりと使われた油が肉とにんじんの旨味を引き出すので、塩だけのシンプルな味つけでも美味しさが完成。赤黄色の2種の人参は、さすがカザフスタンの山の恵み、とっても甘い!米とお肉の歯ごたえが良いので、満足のある料理です。
プロフには、古代エジプト時代から愛されているクミンというスパイスが入っており、その強い香りが食欲をそそります。クミンの持つカレーのような風味が日本人にとっても食べやすい味にしてくれるでしょう。
(2)季節の野菜がたっぷり入った手打ち麺、ラグマン(Lag’mon)
カザフスタンの麺料理と言えば、ラグマン。少し平たいうどんのような麺料理です。カザフスタンというよりは、中央アジアや中国のシルクロードエリア一帯の広い地域で食べられています。地域によって味付けなども変わってきますが、カザフスタンのラグマンは日本人の口に合いそうです。
トマトベースのスープに、羊肉、赤ピーマン、タマネギ、ニンジン、セロリなど季節の野菜が入っています。食べる直前に作られた手打ちの麺に、肉と野菜たっぷりのアツアツ煮込みスープをかけて食べます。
スープがたっぷりの汁ラグマン、スープが少なめのかけラグマン、麺と具を炒めた焼きラグマンの3種類からお好みのラグマンを選べます!中には、生姜やニンニクの効いたものもあるとか。地域やレストランによって個性のあるラグマンを食べ比べてみるのも面白いかも。
(3)馬肉を使った中央アジアのごちそう、ベシュバルマク(Besbarmak)
最後にご紹介するのは、中央アジアでポピュラーな伝統料理、ベシュバルマク。麺の上に茹でた羊や牛、馬の肉をのせたシンプルな料理です。遊牧文化であるカザフスタンやキルギスでお肉は絶対欠かせないもの。客人を家に招き、料理でおもてなしするのがカザフスタン・キルギスでの古くからの美徳であり、そのおもてなしやお祝いごとに必ず出てくる料理がベシュバルマクです。
小さくて四角いキルギスの麺に比べて、カザフスタンの麺は大きくて丸い麺が特徴です。玉ねぎからでた旨みがつゆだくの麺に絡んで美味しい!ベシュバルマクは、日本のうどんに例えられることがありますが、実際は平打ちで薄い麺という感じで、うどんよりもっと口当たりは少し軽めです。ベシュバルマクに入っている馬肉のソーセージは臭みがなく濃厚で深みのある味なので、馬肉を食べる機会の少ない日本人でも挑戦しやすいですね。馬肉を使ったベシュバルマクは、現地のレストランで3〜4人前分が約1000円で食べられます。もっと安く食べたいという方には羊肉を使ったベシュバルマクがおすすめです。
ベシュバルマクは、中央アジアの中の国や地域ごとに味が違うだけでなく食べ方も豊富。セットのスープを麺にかけて食べるもよし、意外にも酸味のあるヨーグルトをかけるとさっぱりとした後味が麺に合うそうです。
カザフスタンを訪れた際は、ローカルな食べ方でベシュバルマクを試してみてはいかが?
さて、旅行に行ったら必ず迷うお土産選び。
カザフスタンでおすすめのお土産を厳選してご紹介していきます!
(4)ド定番!ラハットのチョコレート(Rakhat)
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カザフスタンのお土産といえば、チョコレート。中でもラハットのチョコレートは有名です!
アルマティにあるラハットの本店に入ると、カラフルなチョコレートやアメ、キャラメルが目の前の棚いっぱいに並んでいます。特にチョコレートは種類が豊富で迷います…!
板チョコを包む、金や青色の高級感のあるパッケージには「KAZAKHSTAN」の文字が。小分けになったチョコレートも売っているので、お土産として惜しみなく配れますね!お土産としても人気ですが、現地でも知らない人はいないくらいポピュラーな商品です。スタンダードなミルクチョコレート以外にも、ダーク、レーズン入り、ナッツ入り等の豊富なバリエーションが嬉しい失敗のないお土産。なんといっても、パッケージに描かれた中央アジアらしい複雑な模様とカラフルな色使いがとても可愛い!
見た目だけでなく、味・品質・種類どれをとってもヨーロッパ製のチョコレートに負けない、カザフスタン自慢のチョコレートです。
カザフスタンでラハット製品を買う際には、工場に隣接した直営店がおすすめ。さすが直営店だけあり種類の豊富さは一番。値段も卸売価格なので、スーパーよりずっと安く買うことができますよ。場所はアルマティの中央バザールのすぐそば、ジベックジョル通りと3月8日通りの交差点にあります。
カザフスタンへ来たらぜひ、お土産にラハットのチョコレートをお買い求めください!
(5)伝統衣装を纏った小さなフェルト人形
カザフスタンのお土産は食べ物だけではありません。羊毛フェルトを使った生活雑貨は、軽くてかさばらないからお土産に最適。ちなみに遊牧生活では、衣服や寝具はもちろんユルタ(遊牧民のテント)を覆う天幕までほとんどがフェルトでできています。伝統の刺繍をあしらったスリッパ、ポシェット、帽子など種類が豊富なので、きっとあなたのお気に入りが見つかるでしょう。日用品以外にも大胆なデザインのアクセサリーなんかも売っています。グリーンマーケットの衣類・雑貨エリアでまとめ買いしちゃいましょう♪
カザフスタンのマーケットにはフェルトで作られたハンドメイドの人形もたくさん売られています。中にでも、伝統的な衣装を身に着けた人形はカザフスタンらしくて可愛いですね。何個か買って、お友達や同僚に配っても喜ばれそう。アルカパの毛で作ったアルカパの人形やラクダなどもあり、こちらもお土産として人気です。市場には小物がたくさん売られているので、お買物をお楽しみください!
(6)割れものだけど…!ついつい欲しくなるキシェ
カザフスタンには、素朴だけど丁寧に作られた陶器が多く売られています。たしかに陶器は色々な国で作っていますが、その土地や陶器によって色遣いやデザインが違うので一つ一つ手にとって見てみてくださいね。割れものなので日本へ持って帰るには少し扱いに気をつける必要がありますが、シンプルで温かみのあるカップや器はお土産としても人気。
陶器の中に「キシェ」と呼ばれる取っ手のないカップがあります。これはアルマトイの家庭に必ずあるもので、現地の人々は両手で持ってお茶やクミス(発酵馬乳)、シュワト(発酵ラクダ乳)を飲むんです。専用のカップで飲む搾りたてのミルクはなんとも美味しそう…!インテリア雑貨店でももちろん買えますが、日用品なのでスーパーマーケットでも入手可能。サイズやデザインによってお値段はいろいろです。小さいものは湯飲み、大きめのものはご飯茶碗やお菓子入れにどうぞ。
カザフスタンの陶器、自分用にそして家族へのお土産にいかがですか?
Ooohおすすめのプライベートツアー
Ooohがこれまでに提供したカザフスタンのおすすめのプライベートプランをご紹介します。
カザフスタンに行こう!
以上、カザフスタンのグルメとお土産を厳選して紹介しましたがいかがでしたか?東西の中間地点として独自の雰囲気を持つカザフスタンは長い歴史と豊かな自然が有名ですが、ここ数年で先進国顔負けの都市の発展を見せています。今回ご紹介したカザフ料理を始めとして、日本人の口にも合う珍しくて美味しいグルメがたくさんあります。国境周辺以外は比較的安全な国なので、ぜひ一生に一度はカザフスタンを訪れてそのユニークな文化に触れてみてくださいね。
いかがでしたか?
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