地中海に面し、約3000の島々からなる国、ギリシャ。
四年に一度行われるオリンピックは、紀元前776年にギリシャのオリンピアンの地で誕生した宗教行事「オリンピア祭典」が原型です。今でもオリンピック発祥地への敬意を表すために、開会式ではギリシャの選手が先頭で入場することがオリンピック憲章で定められています。
ギリシャには、古代ギリシャ文明の遺跡がみられるアテネや青と白の絶景が広がるエーゲ海の島々のように、歴史文化も自然も堪能できる観光スポットが数多くあります。そんな旅行を快適なものにするためには知っておくべき情報が沢山あります。
そこで、今回は「ギリシャの治安は?ベストシーズンは?海外旅行準備で知りたいギリシャの基本情報まとめ」と題して、ギリシャでの滞在が有意義なものになる情報をご紹介します。
ギリシャってどんなところ?
【基本情報】
・国名 ギリシャ共和国(Hellenic Republic)
・首都 アテネ
・人口 1,064万人(2021年)
・面積 131,957㎢(日本の約三分の一)
・通貨 ユーロ(€)
・民族構成 ギリシャ人
・宗教 ギリシャ正教
・時差 日本の−7時間(サマータイムになると−6時間)です。スイスが正午の時、日本は午後7時(サマータイムになるとギリシャが正午の時、日本は午後6時)となります。
・言語 現代ギリシャ語
【気候】
ギリシャは日本のような四季がありますが、地中海性気候に属し、全体的に暖かく過ごしやすい気候です。夏の日中の気温は30度を超え、日差しが強いですが、湿度が低いため蒸し暑さはありません。乾燥しているので日陰に入ると涼しく、夜は肌寒く感じることもあります。薄手の羽織ものを用意しておくことをオススメします。12月から3月は一年の中で最も雨の多い季節で、一月は月平均気温がアテネでは10.3度、北部のテッサロニキでは5.2度と最も気温が低くなります。
【ベストシーズン】
ギリシャのベストシーズンは、5月から6月下旬、9月から10月上旬は観光客が少なく、気候も最も良い時期とされています。海水浴やリゾート地での観光を楽しみたい方は夏がおすすめですが、気温が穏やかなため、9月から10月頃でも海水浴をまだ楽しむことができます。この時期には収穫祭が行われるたえm、美味しい食事やワインも楽しむことができます!冬は、クリスマスやカーニバルなどのイベントが盛り上がる時期になります。ギリシャの冬は比較的温暖な気候で寒くなく、観光客が少ないためホテルなどの料金も安くなります。7月から8月は混雑が激しいため、早めに予約するようにしてください。
【ビザ】
ギリシャへの入国において、日本国籍の方で観光・商用・外交・公用を目的とし、あらゆる180日間の期間内で90日以内の滞在の場合に限り、ビザなしで入国することが認められています。ただし、査証免除の適用を受けるためにはパスポートの有効期間が出国予定日から3ヶ月以上残っており、10年以内に発行されたパスポートを所持する必要があります。
【アクセス】
日本からギリシャへは、直行便が就航していないため、乗継便を利用します。アテネまでは中東のカタールやドバイ、ヨーロッパのドイツやトルコを経由します。航空券を安く抑える場合は中東を経由するルートがおすすめですが、ドイツ経由が最も移動時間が短く、日本から約16時間でアクセスできます。
ギリシャの治安
ギリシャは、ヨーロッパの中でも比較的治安の良い国と言われていました。しかし、最近では労働組合によるデモやストライキ、不法移民による犯罪が多発しています。特に、観光客が多い都市部の地下鉄や駅構内、公園、レストランなどにおいてスリなどの被害が増加傾向にあります。
被害の例としては、
・地下鉄や駅構内において複数人で取り囲み、バッグやリュックから財布などを抜き取る。
・衣服に液体をかけたり、声をかけたりして注意をそらし、バッグ等を盗む。
・公園やレストラン、カフェで荷物から目を離した隙にバッグ等を盗む。
このような犯罪は主に都市部で発生しており、アテネ市内では特に日本人の被害が集中しています。新型コロナウイルスの規制が緩和されてからの被害件数は増加しているため、貴重品などは肌身離さず持っておくなど、身の回りに注意を払いながら、観光を楽しむようにしてください。
以下にあげることに気を付けて、ギリシャでの旅行を快適なものにしましょう。
スリに気をつける
地下鉄や駅は最もスリの被害が多く、最大限の注意が必要です。荷物から目を離さず、特に人混みでは荷物を胸の前にするようにしてください。特に、リュックサックは背負っている際に、開けられて財布等を盗まれる被害が多発しています。また、ブランド物のバッグや華美な服装は控え、周囲に溶け込んだ服装を心がけて外出することをオススメします。
ホテルや送迎サービスを事前に予約しておく
深夜到着便を利用する場合、深夜にスーツケースを持ったままホテルを探し歩くことは危険です。ホテルや事前サービスは事前に予約しておき、空港からはタクシーでホテルまで直行するようにしてください。ホテルを予約していない場合は、空港に隣接するホテル等で休憩、宿泊することで不測の事態に巻き込まれないようにしましょう。
緊急時の連絡先を確認しておく
事件に巻き込まれないために、事件の場に居合わせた場合には、警察官の指示に従い、速やかにその場を離れてください。緊急時に備えて、在ギリシャ日本国大使館や最寄りの警察署、病院の連絡先や所在地を事前に確認しておき、メモを携帯するようにしましょう。
ギリシャの習慣・文化
(1)「シガシガ」がモットー
ギリシャでは「シガシガ(ゆっくり)」が基本のため、せっかちは禁物です。お店の開店時間も注意が必要で、日曜日は観光地のお店やカフェは開いていますが、スーパーマーケットはお休みです。また、ギリシャでは昼寝を大事にされているため、「シエスタ」という14時から17時の間は、お昼寝の時間でこの時間はお店が閉まります。スーパーマーケットやデパートは営業していますが、この時間は電話をかけるのも失礼にあたるため注意してください。
(2)入店時には必ず挨拶
フレンドリーで人懐こい性格の人が多いギリシャではお店に入る時には「ヤ サス(こんにちは)」と挨拶するのがマナーです。入店時にはぜひギリシャ語で挨拶してくださいね!
(3)ジェスチャーに注意
日本で普段しているジェスチャーはギリシャでは侮辱の意味を表すこともあります。具体的には、手を上げて、手のひらを相手に向けて見せる仕草やピースサインです。人を呼ぶ際やタクシーを止める時、写真を撮る時についやってしまわないように注意してください。
(4)車は縦列駐車
ギリシャではどこの地域でも縦列駐車が基本です。駐車場があるお店やコインパーキングが少なく、近くの道に駐車します。「シガシガ」が基本なギリシャ人ですが、車やバイクの速度は速く、ヘルメットを被らずに運転している人もいます。運転には十分注意してください。
(5)チップ文化
ギリシャでは気持ちの良いサービスに対してチップでお礼の気持ちを表す習慣があります。レストランではお会計にサービス料金が含まれていても、それとは別で、お礼としてお会計の5〜10%ほどを置いていきましょう。タクシーでは料金の5〜10%、ホテルのベッドメイキングに対しては一泊あたり1€ほど置いておきましょう。
(6)ギリシャ料理
ギリシャではヤギやウサギが日常的に食べられており、精肉店やイースター前のスーパーマーケットではヤギがまるまる1匹吊るされて売られています。また、ギリシャではお米もよく食べられており、スーパーマーケットでは日本よりも多くの種類のお米が売られています。お米を主食として食べることは少なく、野菜などと一緒に調理して食べることが多いです。「ドルマダキア」という伝統的なギリシャ料理は、ブドウの葉にお米や肉が包まれており、癖がない味で食べやすいです!他にも、お米と牛乳を煮て、シナモンをかけて食べる「ライスプディング」も人気のスイーツです。優しい甘さで美味しいのでぜひ食べてみてください!
おすすめ観光スポット
(1)パルテノン神殿
ギリシャの古代文化の最高傑作と言われる「パルテノン神殿」
パルテノン神殿は、アテネ中心地に聳え立つアクロポリス(高い丘の都市)の一つとして、1987年に世界遺産に登録されています。高台からの景色は素晴らしく、アテネの街を一望することもできます。紀元前5世紀頃に建てられたとされており、白大理石が美しく、46本の荘厳な円柱は特徴的で、見応えがあります。こちらはギリシャ神話の女神アテーナーを祀るためにつくられたと言われています。
また、周辺にはゼウス神殿やヘロディス・アッティコス音楽堂などもあるため、一緒に巡るのもオススメです。
(2)サントリーニ島
青と白の世界が広がる「サントリーニ島」
エーゲ海と白壁の家並みが印象的なサントリーニ島は、地中海を代表する夕日鑑賞スポットの一つです。北端のイアの街は、水色のドームで白壁の建物が斜面を埋め尽くすように立ち並んでおり、可愛らしい光景が広がります。こちらの建物に夕陽が当たるとオレンジ色に染まり、夜にかけて幻想的な景色を楽しむことができます。
サントリーニ島の中心地フィラには、おしゃれな雑貨店やカフェテラスが多くあるため、充実した時間を過ごすことができます!また、古代ギリシャ遺跡の発掘品が展示される先史博物館があり、歴史を学ぶこともできます。島の南部には2箇所の古代ギリシャ遺跡があるため、実際に古代遺跡を訪れて歴史に触れてみてくださいね!
(3)ヴァルラーム修道院
巨大な奇岩と崖の上に建つ「ヴァルラーム修道院」
ヴァルラーム修道院は、14世紀にヴァルラームという隠者が三賢人に捧げる教会を建てたことが発端で、1517年にその跡地に修道士らにより修道院が建てられました。15〜16世紀の最盛期には24の修道院がありましたが、現在は6つの修道院となっています。ヴァルラーム修道院は聖堂に描かれたフレスコ画が美しいことで有名です。奇岩に聳え立つ迫力ある外観だけでなく、内部も必見の観光スポットです!
ギリシャで素敵な思い出を作ろう!
いかがだったでしょうか。
今回は「ギリシャの治安は?ベストシーズンは?海外旅行準備で知りたいギリシャの基本情報まとめ」を紹介致しました。ギリシャには魅力あふれる観光地や日本ではみることのできない美しい絶景など沢山あります。きっと忘れられない大切な思い出ができること間違いありません!今回紹介したことを参考に、ギリシャ旅行の計画を立ててみてください。
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