アルバはカリブ海に浮かぶ小さな島。オランダ王国を構成する4つの構成国のひとつです。エメラルド色の海に囲まれた白いビーチがいくつもあり、まさにカリブの楽園。世界有数のスキューバダイビングポイントとしても知られており、マリンアクティビティが充実しています。しかしいざ訪れるとなれば現地の治安や安全が気になるところ。そこで今回は、アルバを訪れる前に知っておきたい基本情報をまとめて紹介します。
アルバってどんな国?
かつてはオランダ領アンティル諸島と呼ばれ、2010年に解体されオランダに含まれる地域となったアルバは、街中にオランダ風とカリビアンが混ざったカラフルで趣のある建物が並んでいます。日本人にはあまり馴染みのない国名ですが、アメリカ人にとっては人気のリゾート地として知られています。またアルバという名前は、スペイン語の「oro huba(黄金がある)」が由来と言われています。
まずはじめに、最も基本的なアルバという国に関する情報を紹介します。
・国名:アルバ(Aruba)
・首都:オラニエスタッド
・人口:10.58万人 (2018年)
・面積:180 km²
・通貨:アルバ・フロリン(AWG)
・時差:日本の-13時間
・言語:オランダ語、パピアメント語
・民族構成:ヨーロッパ系の白人と黒人、先住民アラワク族の混血が約80%
・宗教:カトリックが約82%
・ビザ:90日以内の観光目的の旅行では必要なし。
・歴史;
アルバ、キュラソー、ボネールの3島は、1499年にスペイン人のアロンソ・デ・オヘーダと、イタリア人のアメリゴ・ヴェスプッチによって“発見”されました。その後スペイン人による植民が開始され、やがてオランダ艦隊が上陸、3島はオランダ領アンティル諸島となります。19世紀になると、アルバは産業発展に湧き、アロエの輸出は世界の70%を占めるほどになりました。
1920年代からは、大手の石油会社による油田開発も始まり、キュラソーとともに世界屈指の規模に成長しました。
しかし1980年代になると、石油産業は衰退。代わりに観光産業が主要な産業に躍り出ました。1986年1月1日に、アルバは連邦政府だったオランダ領6島から独立、オランダ王国の女王を君主とする立憲君主国になりました。2010年になると、オランダはアンティル諸島の解体を表明。これにより、アルバ、キュラソー、シント・マールティンがオランダ国の構成国となり、残りの島は特別自治体となっています。
アルバの気候と服装について
アルバは乾燥した熱帯性気候に属しています。年間の平均気温は27度で、一年を通じて変化が少なく蒸し暑いです。貿易風により少し暑さが緩和されます。海水温も27度前後ですので、いつでもビーチアクティビティを楽しむことができます。大きく雨季(10∼12月)と乾季(1∼9月)に分けられますが、雨季の間もそこまで降水量は多くありません。乾燥した気候によりアルバ島は半砂漠のようで、サボテンや低木が成長します。アルバは年間通じて快適ですが、特に1∼3月はカラッとした気候でおすすめです。ハリケーンの影響を殆ど受けないことも特徴です。
服装は夏服ですごすことができますが、屋内の冷房が肌寒く感じる場合もあるかと思うので、カーディガンやシャツなど一枚羽織れるものがあると安心です。
アルバでの生活について
アルバは日本と遠く離れたところに位置する国というだけあって、その生活・文化に関して様々な違いがあります。いざ現地に降り立ってから、その違いに戸惑うことがないように事前の情報収集が大切です。以下ではアルバでの一般的な生活について、知っておきたい知識をまとめました。
・チップ
チップ文化はありませんが、アメリカからの旅行者が多いため目当てにしている人も多いようです。タクシーの場合10∼15%分が目安。
・交通事情
主な移動はタクシー、バス、レンタカーが主流。ホテルによっては空港送迎もあります。
「アルバス」というバスがあり、そのルートは島の西側を上から下まで網羅しているのでとても便利です。
・水事情
基本的に日本と同様に整っています。念のため水道水は飲まないようにし、ミネラルウォーターを利用しましょう。
・電気
コンセントのタイプは日本と同じAタイプのところもあれば、B・Fの場合もあるので念のために変換プラグを持っていくと安心です。また電圧は220Vですので、日本国内用の電気製品を使用する場合は変圧器が必要です。
アルバの治安について
アルバの気になる治安ですが、世界でも治安がいい国と言われています。カリブ海の中でも生活水準がとても高く失業率も少ないことが特徴。加えて美しいビーチやヨーロッパ風とカリビアンが混ざったカラフルな建物など観光資源が豊富なため、観光業がとても盛んです。
治安の良いアルバですが、一切の犯罪が起こらないという訳ではないので基本の盗難対策は必要です。以下、旅行する際に気をつけたいポイントをまとめました。
・ホテルでの貴重品管理
観光客が集まるホテルでは盗難事件が少なからず発生しています。貴重品やパスポートを持ち歩かない場合はセーフティーボックスに入れておくようにしましょう。セーフティーボックスが部屋にない場合は貴重品はスーツケースに入れ、ロックは必ずかけておくようにしましょう。
・ビーチでの盗難
海に入るには荷物をビーチに置いてかなければいけません。そのためビーチに行く時は貴重品は持ち歩かず、なるべく荷物は少なくするように心がましょう。現金や車の鍵などは防水ケースに入れて身につけておくのがおすすめです。治安の良いアルバですが海外であることは忘れずに、日本にいる時よりも警戒する必要はあります。
・レンタカーの盗難
アルバは小さい国ですので、レンタカーで効率よく観光することができます。そこでレンタカーを狙った盗難事件が発生しているために対策が必要です。車を離れる際にはロックをかけ忘れないように注意し、車内には貴重品を置かないように。何かあった時のためにレンタカーの保険に入っておくと安心です。
アルバのおすすめ観光スポット
最後にアルバ旅行で訪れたい代表的な観光スポットをご紹介します。
(1)アリコック国立公園
アルバ島の約2割を占める大規模な国立公園です。火山が作り出した美しい岩肌を背景に、この国に生息するほぼすべての動植物を見ることができるので、自然に触れたい、癒されたい人にはたまりません!公園内には歴史的な遺跡も数多く残されているので見どころ満載。まず、足を踏み入れて最初に目に飛び込んでくるのは荒々しい岩肌。まるで時が止まったように、溶岩の流れた跡がそのまま残っています。石灰岩、サンゴの化石、緑色の水晶を含んだギザギザの火成岩など、神秘的な岩からはパワフルな自然を感じることができますね。公園内にはイグアナもいるので爬虫類好きは必見!サボテンもたくさん生えているので写真を撮ってもいいですね。
(2)イーグルビーチ
真っ白でふかふかの砂浜にエメラルドに輝く青い海、そして日よけのヤシの木。アルバを訪れる人が決まって“まるで絵葉書の世界のようだ”と感嘆する「イーグルビーチ」は、アルバ旅行には外せない有名スポットです。海に入った瞬間、イーグルビーチが誇る世界トップクラスの透明度に驚くはず。太陽の下、美しいビーチに囲まれて過ごす時間は忘れられない思い出になるでしょう。夕方になるとオレンジ色に光りながら水平線に沈む太陽が目の前に。昼間の明るいビーチとは一味違ったロマンチックな光景に感動すること間違いなし。
アルバの旅を楽しもう
今回は「アルバに行く前に知っておきたい基本情報」と題して、せっかくの旅を楽しむためにぜひとも心に留めておいていただきたい情報を厳選して紹介致しました。皆様の旅が、一生の宝物になるような素敵なものになることをお祈りしています。
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