ユーラシア大陸のほぼ中央に位置する山岳の国、キルギス。
キルギスは古くからキルギスには遊牧の民が行き交い、シルクロードの要衝として栄えていました。現在も80もの民族が共存し、多様な文化を織りなしています。
そんなキルギスへの旅を思う存分楽しんでいただくため、今回はキルギスに訪れる前に知っておきたい基本情報をまとめてご紹介致します。少しでも皆さまのお役に立てたら幸いです。
1.キルギスってどんな国?
まずはじめに、最も基本的なキルギスという国に関する情報を紹介します。
【国名】キルギス共和国(kyrgys Repiblic)
【首都】ビシュケク(Bishkek)
【人口】620万人(2019年)
【面積】19万8500㎢(日本の約半分)
【通貨】ソム(Som)
【民族構成】キルギス系(73.6%)、ウズベク系(14.8%)、ロシア系(5.3%)、ドゥンガン系(1.1%)、ウイグル系(0.9%)、タジク系(0.9%)、その他タタール系、ウクライナ系など
【宗教】主としてイスラーム教スンニ派。
【時差】日本との時差はマイナス4時間。サマータイム採用時(3月末日~10月末日)はマイナス3時間。
【言語】国語はキルギス語、公用語はロシア語。
【出入国手続き】
①ビザ:目的・滞在日数を問わず不要。
②パスポート:帰国時まで有効なものが必要。
③出入国カード:不要。
2.キルギスの気候と服装について
次にキルギスの気候と快適に過ごせる服装、持っていくと便利なものやベストシーズンについて紹介します。
【気候】海を持たない内陸国キルギスは典型的な大陸性気候。その特徴として夏と冬、また一日のうちでの気温差が非常に激しいことが挙げられます。
日本と同じく北半球に位置するため、7~8月が夏、12~2月にかけてが冬になります。夏は最高気温が30℃を超える日が多くある一方で、冬には氷点下の気温となることも…。またキルギスは全体的に高地に位置しており、標高の高い地域では−20℃ほどになることもあります。
キルギスの年間降水量は少なく、雨についての心配はさほど必要ありません。3~5月が一年で最も降水量の多い時期だといわれていますが、それでも月平均の降雨日数は8日ほどです。
【服装】キルギスは標高差が大きい国であるため、適した服装は地域によって異なります。ここでは首都ビシュケクを例にとって説明しましょう。
ビシュケクにおいて、夏の日中は気温が30℃ほどに上がるため、半袖など日本の夏服が最適です。一方で朝晩は10~15℃まで気温が下がるため、長袖の上着が必要でしょう。冬になると、日中でも0~10℃、朝晩には−10℃近くなる日もあります。この時期に訪れるならば、ダウンジャケットや厚手のコートなど十分な防寒着が必要です。
【持っていくと便利なもの】ポケットティッシュやウエットティッシュは多めにあると役立ちます。非常に乾燥しているのでクリーム類もお持ちいただくとよいでしょう。
長時間のドライブでは、休憩所が少ないため青空トイレとなる場合があります。女性の方はウエットティッシュやビニール袋があるとよいかもしれません。
【ベストシーズン】キルギス観光のベストシーズンは、気温が上がる春から夏にかけて(4~9月)です。特に6~7月には、高山植物が咲き乱れる美しい景観を楽しむことができるでしょう。8~9月も気温はかなり高いですが、乾燥しているため過ごしやすいです。この時期には天山山脈の北に位置するイシククル湖で泳ぐこともできます。
一般的にキルギスの冬場は観光に適した時期とはいわれていませんが、雪化粧をした山々は美しく、また山岳地帯ではスキーを楽しむこともできます。
季節によって様々な楽しみ方ができるのがキルギスの魅力ですね!
3.キルギスの習慣・生活について
キルギスは日本と遠く離れたところに位置する国というだけあって、その生活・文化に関しても様々な違いがあります。いざ現地に降り立ってから、その違いに戸惑うことがないように事前の情報収集が大切です。以下ではキルギスでの一般的な生活や習慣について、知っておきたい知識をまとめました。
①チップ
キルギスではそれほどチップは習慣化していませんが、観光客が多く利用するホテルでは枕銭(一部屋0.5~1米ドルくらい)を置くとよいでしょう。
②水
生水は口にしないでください。飲料にはホテルやレストランで売っているミネラルウォーターをご利用ください。
③電圧とプラグ
キルギスの電圧は220V、周波数は50Hzです。プラグはCタイプで、日本から電化製品を持参する場合には変圧器とアダプターが必要です。
④両替
日本からは米ドルをお持ちください。US1、5、10ドルなどの少額紙幣が多い方が便利です。
両替はホテルなどですることができますが、レートはあまりよくないので、使い残さない程度に両替することをおすすめします。
⑤写真撮影
空港内、駅内、地下鉄のホーム、軍事施設、政府の建物、検問所、大きな橋などは撮影が禁止されているので注意しましょう。
⑥年長者を敬う文化
キルギスには年長者を敬う文化が根付いており、年上の方や目上の方に対する敬称が存在します。その敬称とは男性ならば「バイケ」、女性ならば「エジェ」であり、自分より年上の方に呼びかける場合にも使うので覚えておくとよいでしょう。
⑦羊
キルギスの特徴的な文化として、お祝い事には羊が一頭丸ごと提供されるというものがあります。家畜の羊一頭を解体するのは男性の仕事で、キルギスでは「ナイフ1本で羊をさばけない男は、男ではない」といわれているほどだとか。ちなみに解体された羊の一番おいしいお尻の部分は、最年長の女性に振舞われるそうです。
4.キルギスの治安について
海外に出向くとなると、その国の治安は誰もが気になるところ。
キルギスの治安は国内的な問題と国際的な問題の両方にかなり左右されているのが現状で、決して安定しているとはいえません。以下では具体的にどのような危険があるのか、観光客が気を付けるべきなのはどのような点か、まとめてお伝えします。
①治安の悪い地域と比較的良い地域を知ろう
キルギスは東西に長い形をした国で、北側はカザフスタン、東側は中国のウイグル自治州と接しています。この両者の国は比較的安定しており、キルギス国内でも北東部は治安の良い地域であるといわれています。首都ビシュケクやイシク湖はこの北東部に位置しているため、観光客が一般的な注意事項を意識したうえで旅行する分には、危険な場面に出くわす可能性は低いといえます。
一方で南側に位置するタジキスタンと西側に位置するウズベキスタン、南西に位置するアフガニスタンと国境を接するキルギス国内の地域では、トラブルが頻発しており、かなり危険な状況です。麻薬組織の密輸ルートになっていたり、銃器で武装した組織のたまり場になっていたりと旅行ができる治安状態ではないので近づかないようにしてください。
②集団でのスリに注意
キルギスで特に多く報告されているものとして、スリによる被害が挙げられます。そしてキルギスのスリの特徴として集団で犯行を行うという点があります。
バスや市場など人が密集するところで、数人ずつのグループがターゲットを囲い、逃げられないようにしてから持ち物を奪うというのがその代表的な手口です。被害者は身の危険を感じることもあり、スリというよりは強盗に近いこともあるよう。怪しい集団がいたら即座にその場を離れることを意識しましょう。
③目立たないように
外国人観光客は、地元民と比べてスリや置き引きのターゲットとなりやすいといわれています。一目で外国人とわかるような服装や派手なアクセサリーをつけていると狙われやすいので、できれば現地で購入した服やバッグを使用するなどの対策をとるようにしてください。
④警察の詐欺に注意
キルギスをはじめ中央アジアの旧ソ連の国々は、警察の数が多いことで有名。しかし残念ながらその警察が治安を悪くする要因になってしまっているという側面があります。
警官が旅行者を呼び止めて、所持品検査をすると言いながら貴重品やお金を奪うという事件は、通常のスリと同じくらいの頻度で報告されています。もし警官に呼び止められたとしても、パスポート以外のものを見せる義務はないのできっぱりと拒否すれば引き下がります。
Ooohおすすめのプライベートツアー
Ooohがこれまでに提供したキルギスのおすすめのプライベートプランをご紹介します。
キルギスへ行こう!
今回は「キルギスに行く前に知っておきたい基本情報」と題して、せっかくの旅を楽しむためにぜひとも心に留めておいていただきたい情報を厳選して紹介致しました。皆様の旅が、一生の宝物になるような素敵なものになることをお祈りしています。Ooohでは、旅のプロがあなたのニーズを汲み取って、最適な旅行計画を提案いたします、
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