地中海の美しさと古代の面影を今に伝える遺跡の数々に魅せられて、世界中から多くの観光客が集まる国、チュニジア。
チュニジアはアフリカ大陸に位置していながら、ヨーロッパにも近いため多彩な文化が入り混じる国として知られています。
そんなチュニジアへの旅を思う存分楽しんでいただくため、今回はチュニジアに訪れる前に知っておきたい基本情報をまとめてご紹介致します。少しでも皆さまのお役に立てたら幸いです。
チュニジアってどんな国?
まずはじめに、最も基本的なチュニジアという国に関する情報を紹介します。
【国名】チュニジア共和国(Al Jumhuriya Al Tunisia / republic of Tunisia)
【首都】チュニス(Tunis)
【人口】約1155万人(2018年)
【面積】16万3610㎢(日本の約0.4倍)
【通貨】チュニジアン・ディナール。補助単位はミリーム。
【民族構成】アラブ人(98%)、残りはユダヤ人やヨーロッパ人など
【宗教】国教はイスラーム教(スンニ派)。ユダヤ教、キリスト教も少数いる。
【時差】日本より8時間遅れ。サマータイム実施の場合は7時間遅れだが、実施されるか否かや開始日・終了日は年によってまちまち。
【言語】公用語はアラビア語。フランス語の通用度は高いが、英語はあまり通じない。
【出入国手続き】
①ビザ:日本のパスポート保持者は、滞在期間が3ヵ月以内ならビザ不要。
②パスポート:パスポートの有効残存期間は、3ヵ月+滞在日数以上必要。
チュニジアの気候と服装について
次にチュニジアの気候と、快適に過ごせる服装、ベストシーズン、持っていくと便利なものについて紹介します。
チュニジアでは地域によって気候の特色に違いが見られます。以下では一般的なチュニジアの季節・服装についての情報をご紹介しますが、地域によってはあてはまらない場合もありますのでご了承ください。
【春・秋(4月~5月・9月下旬~11月)】
気温は場所によって15~30℃ほど。基本的にはどの地域でも過ごしやすい気候です。ただし朝晩は冷え込む場合があるので、重ね着で調節するとよいでしょう。
【夏(6月~9月中旬)】
気温は場所によって23~35℃ほど。気温は上がるものの、日本のような蒸し暑さはなくカラッとした気候です。暑さと日差しで体調を崩さないよう、涼しい夏服がおすすめです。
【冬(12月~3月)】
気温は場所によって7~20℃ほど。日本の冬と同様に冷え込むので、十分な防寒対策が必要です。服装は長袖に厚手のコート、ダウンなどがよいでしょう。
チュニジアのベストシーズンは、気温などの過ごしやすさから【春・秋】といわれています。特に春は、チュニジアの至るところで野花が咲き乱れ、海の色も鮮やかな美しい季節です。
最後にチュニジアを観光するにあたって、持っていくと便利なものについてお伝えします。
チュニジアは一年を通して乾燥した気候です。マスクや目薬、リップクリーム、のど飴といったものがあると便利でしょう。また日差しが強いので、サングラスや日焼け止めクリーム、帽子も忘れずに!
チュニジアでの生活について
チュニジアは日本と遠く離れたところに位置する国というだけあって、その生活・文化に関しても様々な違いがあります。いざ現地に降り立ってから、その違いに戸惑うことがないように事前の情報収集が大切です。以下ではチュニジアでの一般的な生活について、知っておきたい知識をまとめました。
①チップ
チュニジアには一応のチップ文化がありますが、「気持ち」程度だと考えてOK。
以下に場面ごとの金額の目安を載せておきますが、これ以上渡すことも、逆にサービスに不満があって何も渡さないということも可能です。
※D=チュニジアン・ディナール
ホテル:ポーターにはD1~D2、ルームサービスやメイドにはD1程度。
レストラン:料金の10%程度。
4WDのチャーター:ドライバーに1日あたりD10~D20程度。
ガイド:1日であればD20程度。
②水
チュニジアでは生水を飲用することは避けるようにしましょう。必ず商店などでペットボトル入りのミネラルウォーターを購入してください。
③電圧とプラグ
チュニジアの電圧は220Vと115Vの2種類、周波数は50Hz。プラグタイプはCタイプ。
100-240Vと書かれていない電化製品を使用する場合には、変圧器が必要です。
④イスラーム教文化
【ラマダン・犠牲祭】
チュニジア国民のほとんどがイスラーム教を信仰しているため、ラマダンと犠牲祭はチュニジアのビッグイベントです。
ラマダンの期間中、イスラーム教徒は日没から日の出前の間に食事をとります。そのため、旅行客が多い一部の地域を除いて、レストランや食堂は日没まで開かないので注意しましょう。またラマダン最終日と犠牲祭の日には、ほとんどのお店が閉まり、皆お祝いのために家で過ごします。交通手段も極端に減少し、観光に支障をきたす恐れがあるので、日程を事前に調べておくなどの対策が必要です。
【食習慣】
イスラーム教徒は例えば「豚肉を食べない」といった食習慣のもと生活しています。チュニジアでは豚肉はほとんど手に入りませんし、料理は基本的にハラル食品(宗教的な祈りを唱えられて屠殺された、完全に血抜きされた肉など)でつくられています。チュニジアでは、観光客もある程度このような食習慣に従う必要がありそうです。
【お酒・たばこ】
チュニジアでは大きな礼拝のある金曜日以外、お酒の購入がゆるされており、お酒を提供しているレストランもたくさんあります。しかしチュニジア国民のほとんどは、かなりの注意を払ってお酒を嗜んでおり、結婚後には控えるといったケースも多いようです。
一方チュニジアの喫煙率は非常に高く、どこでも喫煙をすることが可能です。ただ一つ「親の前でたばこを吸わない」ということだけは徹底して守られています。
⑤トイレ
チュニジアのトイレは、日本人の感覚からすると綺麗といえるものは少ないです。安心して利用できるのは高級ホテルのトイレくらいで、街中や博物館、安いホテルのトイレは基本的に詰まっています。トイレットペーパーの設置率も低いので、日本から1ロール持っていくとよいかもしれません。
⑥写真撮影
チュニジアでは政府関係機関の建造物、軍の施設、港湾や空港の写真撮影は禁止されています。
また、女性は写真を撮られることを好みませんので、撮影したい場合は必ず前もって許可をとるようにしましょう。
チュニジアの治安について
海外に出向くとなると、その国の治安は誰もが気になるところ。
チュニジアにおいては以前外国人観光客を狙ったテロ事件が発生し、現在でもデモ隊と治安部隊の衝突が繰り返されているため、治安が良いとはいえません。
以下では観光の際に気を付けるべきことなどチュニジアの治安についての情報をまとめました。
①外務省のデータを見る
外務省のデータによれば、現在チュニジアでは、アルジェリア・リビア国境地帯など一部の地域に危険レベル3「渡航中止勧告」が出されています。その他の地域にも危険レベル2「不要不急の渡航禁止」が発令されているところがあるため、注意が必要です。
チュニジアの危険レベルが高い地域は、テロ組織が頻繁に往来する場所と考えられています。テロ組織によって埋められた地雷による死傷やその他大きなトラブルに巻き込まれる可能性が高いので、絶対に立ち入らないようにしてください。
②夜の一人歩きは危険
日本とは違い、チュニジアでは21時以降になると街灯が消え、街全体がかなり暗くなります。人通りも少なくなるため、強盗などの被害にも合いやすいです。男性女性を問わず、夜の一人歩きは避けるようにしましょう。
③パスポートのコピーを用意
チュニジアではスリやひったくり、置き引きなどの軽犯罪被害が非常に多く報告されています。残念ながら、あなた自身がこのような犯罪の被害に遭ってしまう可能性があるということも否定できません。
そこで絶対に用意しておいてほしいのが、パスポートのコピー。観光客が万が一パスポートを盗まれてしまうと、帰国できなくなる恐れがあり、そのような事態を防ぐために役に立ちます。
④ネット環境の整備
仲間とはぐれてしまった!道に迷ってしまった!など旅行には様々なトラブルが付き物です。そんなときにネットが繋がらないと、どうすることもできませんよね。
チュニジアでフリーWi-Fiが飛んでいるのはショッピングモールや大型チェーンの飲食店など主要施設のみなので、ポケットWi-Fiを持参することをおすすめします。
⑤ATMにも落とし穴
日本人観光客がチュニジアの国際空港でATMからお金を引き出そうとした際、お金もカードも出てこなくなるというトラブルが発生したことがあります。チュニジアでATMを利用する際には、旅行客がよく利用する機器を選ぶようにし、事前に機器に異常がないかよく確認するようにしましょう。
⑥衛生面について
チュニジアの衛生環境は正直に言ってよくありません。ホテルに泊まる際には、ダニなどの被害に遭わないよう虫よけスプレーを持参するのがおすすめです。また食べ物や飲み物については、少しでも変だと感じたら口に入れないといった注意が必要です。
Ooohおすすめのプライベートツアー
Ooohがこれまでに提供したチュニジアのおすすめのプライベートツアーの一部をご紹介します。
チュニジアに行こう!
今回は「チュニジアに行く前に知っておきたい基本情報」と題して、せっかくの旅を楽しむためにぜひとも心に留めておいていただきたい情報を厳選して紹介致しました。皆様の旅が、一生の宝物になるような素敵なものになることをお祈りしています。Ooohでは、旅のプロがあなたのニーズを汲み取って、最適な旅行計画を提案いたします、
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