トルクメニスタンに行く前に知っておきたい基本情報

自然が織りなす絶景とかつての栄光が垣間見えるシルクロードの古代遺跡、そして近代化された都市が混在する不思議な国、トルクメニスタン。
日本ではあまりなじみがなく、どんな国であるのかイメージが湧かないという方も多いのではないでしょうか。
しかしトルクメニスタンには、世界遺産である「メルヴ遺跡」、何十年も火が燃え続ける巨大なクレーター「地獄の門」など知る人ぞ知る観光スポットがあり、秘かに注目を集めているとか。
そこで今回はそんなトルクメニスタンを訪れる前に知っておきたい基本的な情報を厳選してご紹介します。

 



1.トルクメニスタンってどんな国?

トルクメニスタンの国旗

まずはじめに、最も基本的なトルクメニスタンという国に関する情報を紹介します。

・国名:トルクメニスタン(Turkmenistan)
・首都:アシハバード
・人口:590万人(2019年)
・面積:48万8000㎢(日本の1.3倍)
・通貨:マナト
・時差:日本との時差はマイナス4時間。サマータイムの導入はなし。
・言語:公用語はトルクメン語。ロシア語も広く流用。
・民族:トルクメン系(76.7%)、ウズベク系(9.2%)、ロシア系(6.7%)、カザフ系(2.0%)など
・宗教:主としてイスラーム教スンニ派
・出入国手続き:
①ビザ(査証)について
必要。
②パスポートについて
6ヵ月以上の残存期間が必要。(その都度、申請先の大使館や現地に確認する)
③出入国カードについて
必要。
・国旗:深い緑の地に、白い新月と国の5つの州を表す5つの星が描かれてる。左側の帯には、伝統的な絨毯の模様が5つと平和・中立を表すオリーブの枝がデザインされている。

 



2.トルクメニスタンの気候と服装・持ち物について

トルクメニスタン 国旗

次にトルクメニスタンの気候と、快適に過ごせる服装、持っていくと便利な持ち物について紹介します。

トルクメニスタンは、国土のおよそ9割がカラクム砂漠を占めているということからもわかるように、典型的な砂漠気候です。
夏は40~50℃、冬は0℃以下まで下がるなど、夏と冬の寒暖の差、そして昼と夜の寒暖の差が激しく、日中と夜間で20℃以上の気温差が生じることも珍しくありません。

トルクメニスタン観光のベストシーズンは、気温が上がり始めてはいるものの、まだ穏やかな4~5月と暑い夏を終えた9~10月といわれています。

服装については、寒暖差を意識し、重ね着できるような格好が望ましいです。
春から秋は夏服のほかに、長袖シャツやカーディガンなどがあるとよいでしょう。
夏は日差しが容赦なく照り付け、観光地である遺跡にはほとんど日陰がないので、帽子・サングラス・日焼け止めは必須。冬は積雪はあまりなく、乾燥しているのでハンドクリームやマスク、十分な防寒着を持っていくのがおすすめです。

また、トルクメニスタンはイスラーム教国なので男女問わず露出の多い服は避けるようにしましょう。

 



3.トルクメニスタンでの生活について

ライフスタイル

トルクメニスタンは日本と同様にアジア圏の国ですが、その生活・文化に関しては日本と異なる点が多々あります。いざ現地に降り立ってから、その違いに戸惑うことがないように事前の情報収集が大切です。以下ではトルクメニスタンでの一般的な生活について、知っておきたい知識をまとめました。

・飲み物と食べ物
トルクメニスタンでは生水を飲むことはできません。飲料には必ずミネラルウォーターをご利用ください。
また夏場は高温による食中毒が発生しやすいのでまた、生野菜を避け、よく火の通ったものを口にするなどの注意が必要です。
スーパーマーケットやバザールにおいては、製造年月日が古い商品が犯罪されていることも多いので、そちらも確認するようにしてください。

・電気製品
電圧は220V~240V、50HZです。プラグはCタイプで、日本から電化製品を持っていく場合は変圧器とアダプターが必要です。

・チップ
トルクメニスタンではチップはそれほど習慣化していません。しかし観光客が利用するホテルなどでは一部屋0.5~1米ドルくらいの枕銭をおいておくとよいです。

・写真、ビデオ撮影
バザールや政府施設、軍施設、警察官などの写真・ビデオ撮影を行うと、警察にカメラを没収されてしまうことがあります。撮影をする際は事前にガイドなどに確認するようにしましょう。

・通信環境
トルクメニスタンでは通信環境により、LINEなどの一部アプリが使用できません。アプリによる連絡に頼らず、通話や電子メールを使った連絡手段を確保するようにしてください。

・交通規制
大統領主催の行事などが行われる際には、予告なく大規模な交通規制が行われることがあります。
交通規制に遭遇してしまうと長時間移動できない場合があるので、特に通過査証でトルクメニスタンに入国し、第三国に向かうといったケースでは日数に余裕をもったプランをたてることをおすすめします。

・飲酒、喫煙
空港、公園、公共の場での飲酒と喫煙は禁止されています。

 



4.トルクメニスタンの治安について

安全対策

外国を訪れる際、その国の治安はどうしても気になるもの。
トルクメニスタン自体、犯罪に関する統計をまったく公表していないためどのような犯罪がどれくらい多いのかということは厳密には把握できませんが、一般的にそこまで治安は悪くないといわれています。
しかし人が密集するエリアではスリが多いのはもちろん、刃物で脅され金品を奪い取られるというケースも少なくはありません。
そこで最後に、トルクメニスタンの治安に関する情報、旅行者が特に気を付けるべきことなどをを紹介します。

①首都アシハバードでは東、北東エリアに注意する
トルクメニスタンの首都であるアシハバードの東エリア、北東エリアは治安が悪い地域として有名。
スリといった軽犯罪だけでなく、暴力や薬物系の犯罪も多いので昼間でも近づかないようにしましょう。

②田舎より都市部の方が要注意
トルクメニスタンの治安は、一般的に田舎より都市部の方が悪いといわれています。
人の多い場所ではその分所得格差も大きく、貧困層は犯罪に走ってしまいがち、というのがその理由です。観光客の多いバザールなどでは特に気を引き締めて行動しましょう。

③アフガニスタンとの国境付近には立ち入らない
南東の隣国アフガニスタンでは未だ治安が安定していません。深刻な事件に巻き込まれる恐れがあるので、国境付近には絶対立ち入らないようにしてください。

④トルクメニスタンでは警察官にも要注意
警察官の数は比較的多いトルクメニスタンですが、なかには入国審査時や街中で賄賂を要求してくる警察官もいます。警察官だからといって信用しすぎるのは危険です。

⑤夜は非常に危険
トルクメニスタンでは、基本的に夜間は外出しない方がよいでしょう。
特に首都のアシハバードでは、ナイフで脅されたり、暴行にあったりしてすべての持ち物を奪われたという観光客が多いです。複数人で囲まれてしまうこともあるので、男性でも油断は禁物です。

 



Ooohおすすめのプライベートツアー

Ooohがこれまでに提供したトルクメニスタンのおすすめのプライベートツアーの一部をご紹介します。

トルクメニスタン、炎の絶景「地獄の門」と2つの世界遺産周遊

 

トルクメニスタンの他の旅行プランを見る

安全にトルクメニスタンに旅行するためにしっかり準備しましょう

今回は「トルクメニスタンに行く前に知っておきたい基本情報」と題して、せっかくの旅を楽しむためにぜひとも心に留めておいていただきたい情報を厳選して紹介致しました。
皆様の旅が、一生の宝物になるような素敵なものになることをお祈りしています。
Ooohでは、旅のプロがあなたのニーズを汲み取って最適な旅行計画を提案いたしますので、ぜひ気軽にご相談ください。

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