ウズベキスタンに行く前に知っておきたい基本情報

古くからアジアとヨーロッパを結ぶシルクロードの要衝として繁栄してきた中央アジアの国、ウズベキスタン。ウズベキスタンは、日本の観光客からするとあまりなじみ深い国ではなく、どういった国なのかイメージが湧きにくいという人も少なくはないはず。
そこで今回はウズベキスタンに訪れる前に知っておきたい基本的な情報をまとめてご紹介。
日本と同じアジア圏でありながらも異なった文化や風習を感じられるウズベキスタンを、心から楽しめるように、事前にチェックすべき情報を厳選しました。

 



ウズベキスタンってどんな国?

ウズベキスタン

まずはじめに、最も基本的なウズベキスタンという国に関する情報を紹介します。

・国名:ウズベキスタン共和国(O’zbekiston Respublikasi)
・首都:タシケント(Toshkent)
・人口:約3325万人(2019年推計)
・面積:約44万7400㎢(日本の約1.2倍)
・通貨:スム
・時差:日本との時差はマイナス4時間。サマータイムは採用されていない。
・言語:
公用語はウズベク語。ロシア語の通用度も依然として高い。
なおウズベキスタンの国語表記はキリル文字からラテン文字に改められたが、ラテン文字を良く読めない人もいるため、日常生活に関わる部分は今でもキリル文字が使われている。
・民族構成:ウズベク人(83.8%)、タジク人(4.8%)、カザフ人(2.5%)、ロシア人(2.3%)など
・宗教:ウズベク人のほとんどがイスラーム教のスンニ派。他にキリスト教、ロシア正教など。
・出入国手続き:
①ビザ
2018年2月10日から日本国籍者は、入国日から30日間の滞在に限り、ビザが免除されている。
②パスポートの残存有効期間
ウズベキスタン滞在期間プラス3ヵ月以上必要。
③滞在登録
ウズベキスタン入国後72時間以内に滞在登録をする必要があり、ホテルが代行することとなっている。滞在登録を済ませた証拠に、スタンプが押された小さな紙を渡されるので常に持ち歩くこと。出国の際に提示を求められることもある。

 



ウズベキスタンの気候と服装について

地球儀

ウズベキスタンは乾燥が激しく、寒暖差の大きい典型的な大陸性気候。
昼と夜の気温差も非常に大きいため、いつの季節でも重ね着できる服装が望ましいです。

一般的にウズベキスタン観光のベストシーズンは、4月~6月の春と9月~10月の秋だといわれているので、できればこの期間に訪れるのがおすすめ。夏(6月~9月上旬)は、気温が40℃を超える日も多いので熱中症などに注意が必要です。以下では、季節ごとの服装について詳しくご紹介します。

・春:暑い日と寒い日の差が極端で、重ね着が効果を発揮する季節です。雨が降ることもあります。

・夏:ほとんど雨は降らず、日本の夏と違い、乾燥しています。砂漠地帯などは特に気温が高く、こまめな水分補給が欠かせません。ウズベキスタンはイスラーム教徒が多いため、できるだけ肌の露出は控えめにし、肌に密着しない薄手の天然素材などで対応しましょう。帽子、サングラスも忘れずに。

・秋:10月に入ると急に冷え込みます。日中は薄着で過ごすことができますが、日が落ちた後はフリースやセーターなどが必要です。

・冬:寒いですが、降雪は少ないです。日本の真冬の服装が必要です。

 



ウズベキスタンでの生活と習慣について

生活雑貨

いくら短い滞在であったとしても、日本を離れて海外の国を訪れる場合、その国の生活や習慣にまったく触れないということはあり得ません。そこで続いては、観光客が知っておくべきウズベキスタンの生活や習慣についてご紹介します。

・飲み物
生水を飲むことはできません。飲料には必ずミネラルウォーターを利用してください。

・電気
電圧は220V~240V、50HZです。プラグはCタイプで、日本から電化製品を持っていく場合には、変圧器とアダプターが必要です。

・チップ
チップはそれほど習慣化していませんが、観光客が利用するようなホテルでは一部屋0.5~1米ドルくらいのチップをおいておくとよいでしょう。
観光地では撮影やお手洗いで、チップが発生することがあります。

・トイレ
街中でトイレを見つけるのは難しいため、ホテルやレストラン、デパート等のトイレを利用するのがよいです。有料のものもあります。
地方においてはきれいなトイレがあることは珍しく、ただ穴が空いているだけのトイレや、青空トイレ(外で普通にする)もあります。
紙も設置されていない場合があるので、自分で用意しておくのがおすすめです。

・挨拶
ウズベキスタンの人々はイスラーム教を信仰している方が多いため、イスラーム共通の挨拶を知っておくとよいでしょう。
「アッサローム・アレイクム」は、「あなたのもとに平和があるように」というイスラーム共通の言葉で、「こんにちは」と言うときに使います。
一般的には男性は挨拶をするときに握手をし、女性は頭を少し下げながら右手を胸にあてます。
男性も握手の後、右手を胸にあてて少しお辞儀をすることで更なる敬意を表すことができます。

 



ウズベキスタンの治安について

安全対策

ウズベキスタンの治安は、特に観光地化されている都市では比較的良く、安全に旅行できる国といえます。しかし最低限の注意は必要であり、観光地を少し外れた場所や、人が密集している場所では特に気を引き締める必要があるというのは言うまでもありません。
そこで最後に、ウズベキスタンの治安について注意すべき事柄をご紹介します。

①バザールでのスリには注意する

色とりどりの品物が並ぶバザールは、ウズベキスタン観光のハイライト。
しかし非常に混雑していることもあり、ウズベキスタン屈指の軽犯罪多発エリアでもあるんです。特にスリやひったくりの報告数は非常に多いため、カバンは前に抱え、ファスナーやボタンをしっかりとしめておくことをおすすめします。

②警官には素直に従う

ウズベキスタンの街中にはたくさんの警官がいて、そのおかげでウズベキスタンの治安は保たれています。警官は観光客に対してかなり頻繁にパスポートの提示や荷物検査を求めてきますが、治安維持に協力するという姿勢で、基本的には素直に応じましょう。しかし中には観光客をトラブルへと導く悪徳警官もいるので、信用のしすぎは危険かもしれません。

③イスラーム教の習慣は尊重しましょう

ウズベキスタンにある美しいモスクの数々は、世界遺産などにも登録されており、観光スポットになっています。しかしそのようなモスクはイスラーム教を信仰する人々にとっては信仰の対象であり、聖なるものです。女性は露出を控え、また男性でも短パンは履かないなど、イスラームを尊重した態度を忘れないようにしましょう。

④東や南の国境付近には近寄らない

都市部の治安は比較的良好なウズベキスタンですが、タジキスタンやキルギスと接している東部国境、アフガニスタンと接している南部国境は、治安が不安定な地域です。
これらの地域については、日本の外務省からも渡航中止勧告や退避勧告が出ているほどなので、近寄らないようにしましょう。

 



Ooohおすすめのプライベートツアー

Ooohがこれまでに提供したウズベキスタンのおすすめのプライベートプランをご紹介します。

 

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