モロッコは、アフリカ大陸の北西部に位置する多彩な魅力を持つ国です。この国は、アラビア、ベルベル、アフリカ、そしてヨーロッパの文化的な交差点であり、その多様性が豊かな歴史、美しい自然景観、魅力的な都市、おいしい料理、そして熱狂的な人々と融合しています!モロッコの魅力の一つは、古代都市や歴史的な地域が数多く残っていることです。フェズ、マラケシュ、メクネスなどの都市では、美しいモスク、宮殿、メディナ(旧市街)、スーク(市場)など、見どころがたくさんあります!また、自然環境も魅力的です。サハラ砂漠は広大な砂丘と荒野で構成され、キャラバンのルートやベルベルの部族の文化が息づいています。エッサウィラやタンジェなどの沿岸都市では、美しいビーチと澄んだ海があり、リゾートや水上スポーツを楽しむことができます!
今回はそんなモロッコの文化と習慣について詳しく紹介します!
モロッコってどんなところ?
【基本情報】
・国名 モロッコ王国(Kingdom of Morocco)
・首都 ラバト(Rabat)
・人口 3708万人(2021年)
・面積 44万6000㎢(日本の1.2倍、西サハラを除く)
・通貨 ディルハム(MAD)
・民族構成 アラブ人65%、ベルベル人30%、その他5%
・宗教 イスラム教スンニ派
・時差 モロッコは日本の-8時間。(モロッコが正午の時、日本は午後8時となります。)
・言語 公用語としてアラビア語とベルベル語。その他にフランス語、スペイン語、英語も若い世代や都市部では伝わる。
【気候】
モロッコの気候は地域によって異なる特徴があります。1年中温暖な太平洋沿いの海岸、アトラス山脈の高地、内陸性気候のサハラなどです。また、四季の変化もあるため、訪れる場所と季節に合わせて服装の準備をすることが大切です。そして、比較的寒暖差も大きいことも特徴であるため、念のため寒さ対策もしておきましょう。比較的気候の穏やかな3~5月頃の春と9~11月頃の秋が旅行のベストシーズンと言えます。フェズやマラケシュなどの都市部では、季節関係なく年中観光客が絶えません。一般的には12~3月が雨季と言われていますが、降水量は日本と比較できないほど少ないのも特徴です。
【ビザ】
モロッコに入国する際には、日本国籍の方は観光目的で90日以内の場合、ビザなしで入国することができます。
【アクセス】
日本からモロッコへの直行便は運航していません。主に中東やヨーロッパでの乗り継ぎになります。アブダビやイスタンブール、パリなどを経由していきます。所要時間はおよそ20~26時間になります。
文化
宗教と言語
モロッコの公式宗教はイスラム教であり、ほとんどのモロッコ人がムスリムです。イスラム教の影響はモロッコの文化や日常生活に広く見られます。また、モロッコの公用語はアラビア語ですが、多くの人々がタマズィグト語(ベルベル語)も話します。
食
モロッコ料理は世界的に有名で、スパイスを使った独特の味わいが特徴です。タジンと呼ばれる陶器の鍋で調理される料理が代表的であり、肉や魚、野菜を様々なスパイスと一緒に煮込んだ料理があります。また、モロッコにはマルクト(市場)があり、新鮮な食材やスパイス、ハーブなどを購入することができます。
建設
モロッコの建築は、イスラム建築とベルベルの伝統的な要素が組み合わさっています。メディナ(旧市街)には、美しいモスクやマドラサ(学校)、カスバ(城塞)があります。また、フェズやマラケシュなどの都市では、繊細な彫刻やモザイクタイルが特徴的な建物が見られます。
ティー文化
モロッコでは、ミントティーが非常に人気のある飲み物です。モロッコの人々は、日常生活や特別な機会にティータイムを楽しむ習慣があります!
習慣
ティーカルチャー
モロッコでは、ティーカルチャーが非常に重要です。モロッコ人は、日常生活やゲストへのおもてなしの際にミントティーを提供することが一般的です。ティーセレモニーでは、特別なティーポットとグラスを使い、ティーを丁寧に注ぎながら、甘く香り高いミントティーを楽しむことが一般的です。
ハンドシェイクと挨拶: モロッコでは、一般的な挨拶としてハンドシェイクが行われます。男性同士、女性同士、男女間でも一般的ですが、異性間での接触は相手の文化や信念によって異なる場合がありますので、相手の反応に注意が必要です。
ラマダーン
イスラム教徒が守る断食の月「ラマダーン」は、モロッコでも重要な宗教的な習慣です。ラマダーンの期間中、日の出から日没までの間は断食をし、夜になると家族や友人と共に特別な食事を楽しむことが一般的です。また、モスクでの祈りやコーランの朗読も行われます。
バザール
モロッコの市場やバザールでは、値切りが一般的です。商品の価格は交渉によって決まることがほとんどであり、値切りは商習慣として認識されています。値切りを楽しむ際には、相手とのコミュニケーションを楽しみながら行うことが大切です。
ハンマーム(公衆浴場)
ハンマームは、モロッコの伝統的な公衆浴場です。人々は定期的にハンマームを訪れ、体を洗い清める習慣があります。ハンマームは社交の場でもあり、人々はゆっくりとくつろぎながら、会話や交流を楽しむことができます。
グルメ
タジン(Tagine)
タジンはモロッコの代表的な料理で、陶器製の鍋で調理される煮込み料理です。肉や魚、野菜などをスパイスとともに煮込み、柔らかくジューシーな味わいに仕上げます。タジン料理はモロッコの家庭やレストランでよく食べられ、スパイスの香りと独特の風味が特徴です。
クスクス(Couscous)
クスクスはモロッコ料理で非常にポピュラーな主食です。小麦の粒を蒸し上げてふわふわの食感にし、肉や野菜のシチューと一緒に食べます。クスクスはモロッコの食卓でよく見られ、家族や友人と共にシェアして楽しむことが一般的です。
ハリラ(Harira)
ハリラは、モロッコの伝統的なスープです。主にラム肉や野菜、トマト、レンズ豆、スパイスなどを使用して作られ、パンやデーツと一緒に食べられることがあります。ハリラは特にラマダンの断食明けに飲まれることが多く、栄養豊富で温まる一品です。
注意点
宗教と文化への尊重
モロッコはイスラム教の国であり、宗教と文化に対する尊重が求められます。モスクに入る際には適切な服装を心掛けましょう。また、ラマダン期間中は断食や宗教的な行事が行われるため、配慮が必要です。
衣服の選択
モロッコは保守的な国であり、特に宗教的な場や地方都市では控えめな服装が望まれます。特に女性は、肩や膝を覆う服装を選ぶことを推奨します。海岸地域や観光地では、よりカジュアルな服装も許容される場合がありますが、周囲の文化や習慣に敏感に対応しましょう。
飲料水と食事の衛生
モロッコでは、水道水を飲むことは避け、ボトル入りの飲料水を摂取することを推奨します。また、食事も衛生面に留意し、新鮮で調理されたものを選ぶようにしましょう。特に市場での食事や生の食材には注意が必要です。
交通と交渉
モロッコの都市では交通が混雑していることがあり、歩行者や車の交通ルールが厳密に守られないこともあります。公共交通機関やタクシーを利用する際には、料金を事前に確認し、交渉することが一般的です。
詐欺に注意
観光地や市場での詐欺には注意が必要です。高額な物品を安く売るといった詐欺行為に遭遇することがありますので、信頼できる店舗やガイドを利用することをおすすめします。
貴重品の管理
観光地や混雑した場所では、貴重品や個人の荷物に注意を払う必要があります。貴重品は身につけず、ホテルのセーフティボックスに保管するなど、注意深く管理しましょう。
モロッコで素敵な思い出を作ろう!
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