インド洋に面したアフリカ南部の国、モザンビーク。
モザンビークは1975年にポルトガルから独立した、日本の約2倍の面積を誇る国で美しいビーチが観光の目玉。長年のインド洋交易で関わりを持っていたアラブの文化や、大航海時代以来のポルトガル文化の影響を色濃く受け、様々な文化が融合した独特の雰囲気も魅力のひとつとなっています。今回はそんな魅力たっぷりのモザンビークのおすすめ観光スポットを厳選して紹介していきたいと思います。
1.モザンビークってどんな国?
まずはモザンビークについて基本的な情報をご紹介します。
【国名】モザンビーク共和国(Republic of Mozambique)
【首都】マプト(Maputo)
【人口】約3036万人(2019年世銀)
【面積】79.9万㎢(日本の約2倍)
【時差】日本より−7時間、サマータイムの適用なし
【言語】ポルトガル語、英語
【通貨】メディカル
【民族】マクア、ロムウェ族など約40部族
【宗教】キリスト教(約40%)、イスラム教(約20%)、伝統宗教
2.モザンビークのおすすめ観光4選
(1)モザンビーク島
モザンビーク唯一の世界遺産として、観光客からの人気を博している「モザンビーク島」。
「モザンビーク島」は、アフリカ大陸から約3.5㎞離れたインド洋上にあります。
10世紀頃からはアラブの品々とアフリカで産出される金を交換するインド洋貿易の拠点として栄え、さらに1498年にヴァスコ・ダ・ガマが上陸して以来、ポルトガル人が続々と入植。東西のさまざまな文化が融合し、共存する場所として知られています。
以下ではそんな「モザンビーク島」のみどころとして有名な3つのスポットを紹介していきたいと思います!
①サン・セバスティアン要塞
まず一つ目のスポットは「モザンビーク島」の北端に築かれた城砦である「サン・セバスティアン要塞」。
16世紀にポルトガルが建造したもので、この要塞のおかげでオランダからの攻撃を防ぎきることが出来たといわれています。しかし他方で要塞内には処刑場や奴隷の収容部屋も残されており、西洋による植民地支配の歴史もうかがい知ることができます。要塞見学の合間には、稜堡からインド洋の美しい風景を眺めながら、「サン・セバスティアン要塞」の持つ歴史の重みに思いを馳せてみてくださいね。
②ノサ・セニョラ・デ・バルアルテ
「ノサ・セニョラ・デ・バルアルテ」は、「サン・セバスティアン要塞」のさらに先っぽの稜堡の下に位置する、小さな白壁の礼拝堂。
なんとこの礼拝堂は南半球で最古のヨーロッパ建築といわれていて、ザビエルをはじめとする多くの宣教師たちがこの礼拝堂を実際に目にし、世界各地へと伝道の旅に出発したと考えられています。少々傷みが激しく、さびしい佇まいの礼拝堂ですが、内部を見学することもできるのでぜひ訪れてみてください。
③サン・パオロ宮殿
最後にご紹介するのは「モザンビーク島」の中心街でひときわ目を引く赤壁の建物、「サン・パオロ宮殿」。
もともとはイエズス会の学校がありましたが、イエズス会の勢いが衰えた1610年にはポルトガル人司令官の館に改修されました。今では博物館になっており、内部にはポルトガルやインド、アラビアから集められた家具や美術品が展示されています。貿易の拠点として繁栄していた「モザンビーク島」の歴史や雰囲気を知るにはぴったりのスポットです。
(2)インハカ島
「インハカ島」は、モザンビークの首都であるマプトの35㎞沖合に浮かぶ島で、マプトからフェリーで約1時間で行くことができる人気のリゾート地。
その魅力はなんといっても、美しすぎる海!!訪れた人々の多くが“世界で最も美しい島”と絶賛するほどの透き通った海、美しいサンゴ礁、白い砂浜が私たちを出迎えてくれます。
そんな「インハカ島」ではシュノーケリングやダイビングなど多彩なマリンアクティビティを楽しむことができるのも観光客に人気のポイント。周辺の海では数えきれないほどたくさんの種類の魚たちを肉眼で観察することができますよ。
ビーチで思う存分リラックスするのもよし、様々なアクティビティにチャレンジしてみるのもよし…自分に合った楽しみ方で「インハカ島」を満喫してくださいね。
(3)ゴロンゴーザ国立公園
モザンビークときくと美しいビーチを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実はモザンビークの観光スポットはそれだけにとどまりません。モザンビークの中部に位置する「ゴロンゴーザ国立公園」は様々な野生動物に出会えるサファリを楽しめる場所として人気を集めています。
しかし「ゴロンゴーザ国立公園」には壮絶な歴史があるんです。かつてここは南アフリカ共和国のクルーガー国立公園に肩を並べるほどの野生動物の楽園がありました。4000㎢にも及ぶ豊かなサバンナには無数のライオンやサイ、バッファローが暮らしていたといわれています。けれどもその後内戦時代に突入したことで、野生動物の密猟や乱獲が多く行われ、ほとんどの動物たちが壊滅状態に。野生動物の楽園は姿を消しました。
ただ「ゴロンゴーザ国立公園」の歩みはここで終わりません。内戦後の1990年代から復興が始まり、モザンビークを代表する自然公園に再び返り咲こうと様々な取り組みが実施されています。クルーガー国立公園から絶滅の危機に瀕していた動物たちを運んできて自然のなかで繁殖させることで、わずか15年の間に450頭のゾウ、400頭のバッファロー、40頭のライオンが暮らす環境を蘇らせることができました。その他にも水辺には生き生きとしたワニやカバの姿が、草原にはアンテロープやウオーターバックの群れが、空には400種にも及ぶ鳥たちの姿が確認できます。
さらに公園内の「チテンゴ・キャンプ」では大規模なリノベーションが行われており、プールや豪華絢爛なレストランを備えたサファリリゾートとなっています。
(4)マプト
最後にご紹介したいのはモザンビークの南端に位置する、首都「マプト」。
「マプト」はインド洋に面した港町であり、およそ100万人が暮らしています。かつて「ロウレンソマルケス」と呼ばれたこの街には、ポルトガル植民地時代の歴史的建造物を中心に至る所にポルトガル文化が垣間見えます。
以下ではそんな「マプト」のおすすめスポットを3つ紹介します!
①マプト中央駅
「マプト」観光の一番の目玉といっても過言ではないのが、最初にご紹介する「マプト中央駅」。
こちらの駅はパリのエッフェル塔やニューヨークの自由の女神をデザインしたことで知られるギュスターヴ・エッフェル氏によってデザインされ、その美しさから“死ぬまでに一度は訪れたい世界の美しい駅ランキング”に選ばれています。
とても駅とは思えないお城のような建物で、大理石でつくられた内部の装飾は思わず息をのむ美しさ。「マプト」を訪れたのなら見逃すことのできないスポットです。
②マプト大聖堂
「マプト」のダウンタウンにおいてひときわ目を引く白い荘厳な建物、それが次にご紹介する「マプト大聖堂」です。「マプト大聖堂」は「マプト」に残されたヨーロッパ風の建築物の典型で、その存在感と美しさは圧巻。外観だけでなく、内部のステンドグラスもとても綺麗なのでぜひ内部までご覧ください。
③マプト・セントラル・マーケット
国や地域によってそれぞれ異なる個性的な装いを感じられるマーケット見学を楽しみに各地を旅行される方も多いはず。「マプト・セントラル・マーケット」には日本であまりお目にかかることがない、モザンビークらしいフルーツや野菜がたくさん並べられているので、歩いているだけでなんだかウキウキした気分になれますよ。また、日本よりかなり安く売られているカシューナッツなどのナッツ類、「ピリピリ」と呼ばれるホットソースはとても人気なので探してみてくださいね。
モザンビークに行こう!
いかがだったでしょうか。今回はモザンビークの観光スポットのなかでも、おすすめのもの4つを厳選してご紹介しました。美しいビーチやサファリ体験、様々な文化が融合する街並みなど多彩な魅力に溢れるモザンビークにぜひ足を運んでみてくださいね。
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