世界に名をはせる「パナマ運河」で知られる都市、パナマシティ。
中米に位置するパナマ共和国の首都であり、世間をにぎわせた「パナマ文書」の舞台としても知られるパナマシティは観光客にとっても非常に魅力的な街です。
今回はそんなパナマシティを訪れたら外すことのできない観光スポットを厳選してご紹介致します。
1.「パナマ運河」の入口、パナマシティとは
太平洋に面しており、「パナマ運河」の入口として栄えたパナマ共和国の首都パナマシティ。
本来の名称は国名と同一であるために、各言語で「市」に該当する単語をつけて区別することが通例となっており、パナマ共和国の公用語であるスペイン語では「シウダ・デ・パナマ」と呼ばれています。また現在パナマシティは中米有数の世界都市、中米随一の金融センターとしての役割を担っており、世界各国の銀行が進出していることでも知られています。
パナマシティの歴史は1519年、スペイン人が南米等への遠征の拠点として入植し、街が建設されたことに始まります。しかし1671年にはヘンリー・モーガン率いる海賊に襲われ、街は壊滅状態に。人々は南西部の海岸地域に新たな街を建設しました。破壊された旧市街は現在「パナマ・ビエホとパナマ歴史地区」として世界遺産に登録されており、遺構の一部が残されています。
2. パナマシティでおすすめの観光スポット5選
(1)パナマ運河(Canal de Panamá /Panama Canal)
パナマシティを代表する観光スポットといえば、やはり誰もが思い浮かべるのがこの「パナマ運河」。
1914年に開通したこちらの運河は北アメリカ大陸と南アメリカ大陸を結ぶパナマ地峡が一番細くなる部分に築かれ、太平洋側と大西洋側を結んでいます。
「パナマ運河」を観光する方法としてはおもに3つ。
まずはパナマ運河クルーズに参加するといった方法があります。パナマシティのバルボア港から出港する遊覧船に乗り、ミラフローレス水門から「パナマ運河」へと入っていきます。その後はミラフローレス湖に入り、次の水門を目指していくというクルーズです。
お次はミラフローレス水門に直接出向き、「パナマ運河」を往来する船を観察するといった方法。ミラフローレス水門には展望デッキや博物館、水族館、そして「パナマ運河」グッズを販売しているショップなどさまざまな施設があるのでこちらもおすすめです。
そして最後にパナマ運河鉄道に乗り、車窓から「パナマ運河」の雄大な景色を楽しむ方法。パナマ運河鉄道は太平洋側のパナマシティからカリブ海側のコロンまで全長77㎞を約1時間で結ぶ旅客鉄道です。電車が好きという方はぜひこちらも検討してみてくださいね。
〇詳細情報
名称:Panama Canal(パナマ運河)
(2)パナマ・ビエホ(Panamá Viejo)
続いてご紹介するのが、世界遺産にも登録されている重要なスポットである「パナマ・ビエホ」。
「パナマ・ビエホ」は16世紀にスペイン人が最初に植民都市を建設した街です。太平洋側にあったインカ帝国などで略奪された財宝はすべてここ「パナマ・ビエホ」を経由して、パナマ地峡を通過し、大西洋岸の港を経て、スペインに運ばれていました。そのため「パナマ・ビエホ」は大いに繁栄しましたが、1671年の海賊の襲撃により、街は廃墟と化しました。スペイン人は街の再建を諦め、現在の「カスコ・ビエホ」にあたる場所に新たな街を建設します。
こうして長い間忘れ去られていた「パナマ・ビエホ」ですが、現在は修復され、公園のように整備されています。大聖堂や鐘楼、修道院等宗教建築物が残されており、鐘楼のてっぺんからはパナマシティの高層ビル群を眺めることも。現代のパナマシティと16世紀の面影を同時に楽しむことができる貴重なスポットです。
〇詳細情報
名称:Panama Viejo(パナマ・ビエホ)
所在地:Vía Cincuentenario, Panamá
(3)メトロポリタン大聖堂(Catedral Basílica Santa María la Antigua de Panamá/Metropolitan Cathedral of Panama City)
スペイン植民地時代の名残が色濃く残る旧市街「カスコ・ビエホ」は風情ある昔ながらの雰囲気が観光客に人気のスポット。2003年には上記でご紹介した「パナマ・ビエホ」とともに世界遺産にも登録されました。
そんな旧市街のなかでもひときわ目を引く建物が、「独立広場」に面して建つ「メトロポリタン大聖堂」。
1688年に建設が開始されてから、なんと100年以上の歳月を経て1794年に完成した旧市街のシンボルです。
「メトロポリタン大聖堂」はその内部が公開されているので、訪れた際にはぜひ内部も見学してみてください。海賊に破壊された「パナマ・ビエホ」の旧カテドラルから移設された3つの鐘は必見です。
また、夜は外観のライトアップが非常に美しく、幻想的な雰囲気が楽しめますのでそちらもおすすめです。
〇詳細情報
名称:Metropolitan Cathedral of Panama City
所在地:N.º 20 de 172 cosas que hacer en Ciudad de Panamá
(4)フランス広場(Plaza de Francia/French Plaza)
続いてご紹介するのはフランス大使館に隣接する美しい広場、その名も「フランス広場」。
「カスコ・ビエホ」の南東に位置しています。
「フランス広場」には「パナマ運河」を最初に手がけたことで知られるフランス人レセップスの銅像や、運河の建設労働者の命をマラリアなどの病気から救ったキューバ人医師の記念像が並んでいます。運河とともに歩んできたパナマにとっては、非常に重要な意味を持つ広場なのです。
また広場沿いの遊歩道からは、美しい海とパナマシティ新市街の高層ビル群が美しい夜景を織りなしています。広場を観光したあとは、ゆっくりと遊歩道を散歩するのもおすすめです。
〇詳細情報
名称:Plaza de Francia
所在地:Casco Viejo, Panama City, Panama
(5)サン・ホセ教会(Iglesia de San José/Church of San José)
最後にご紹介するのは「カスコ・ビエホ」の中心に位置する「独立広場」から徒歩3分ほどの距離にある「サン・ホセ教会」。
こちらは非常に見事な黄金の祭壇が見られる教会として観光客に人気のスポットです。
1671年、海賊に襲撃されたパナマシティ。当時の中心地「パナマ・ビエホ」は徹底的に破壊され、金銀財宝はすべて持ち去られてしまいます。しかしここ「サン・ホセ教会」の黄金の祭壇は、漆喰で塗り固められその真の姿が隠されていたため、略奪されることなく現在に至っているのだとか。
まばゆいばかりに光を放つ奇跡の祭壇、パナマシティ観光においては外すことのできないスポットです。
〇詳細情報
名称:Church of San Jose(サン・ホセ教会)
所在地:Casco Viejo, Panama City, Panama
パナマシティに行こう!
いかがだったでしょうか。
今回はパナマ共和国の首都パナマシティの観光スポットのなかでも、おすすめのもの5つを厳選してご紹介しました。16世紀から現代に至るまで、さまざまな歴史を経験し、パナマ運河とともに歩んできた都市をぜひ満喫してくださいね。
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