【チュニジア】海外旅行で避けるべき危険エリアと対策まとめ

チュニジアの海アフリカ北部にある「チュニジア」は、アフリカ大陸の中で治安が良いため、日本人の観光客も訪れやすい国となっています。アフリカとヨーロッパの文化が融合された観光スポットが人気です。
そこで、チュニジアを安全に観光するために知っておきたい避けるべき危険エリアや対策についてまとめてみました。ぜひ海外旅行の参考にしてみてください。
なお、新型コロナウイルスの影響により、現在多くの国や地域で入国制限が行われています。渡航を計画中の方は事前に当該国の入国制限を確認し、現地で施行中の規制や条例を遵守するようにしましょう。

 

1.チュニジアってどんなところ?

まずはじめに、最も基本的なチュニジアという国に関する情報を紹介します。

チュニジア 国旗【国名】チュニジア共和国(Al Jumhuriya Al Tunisia / republic of Tunisia)
【首都】チュニス(Tunis)
【人口】約1155万人(2018年)
【面積】16万3610㎢(日本の約0.4倍)
【通貨】チュニジアン・ディナール。補助単位はミリーム。
【民族構成】アラブ人(98%)、残りはユダヤ人やヨーロッパ人など
【宗教】国教はイスラーム教(スンニ派)。ユダヤ教、キリスト教も少数いる。
【時差】日本より8時間遅れ。サマータイム実施の場合は7時間遅れだが、実施されるか否かや開始日・終了日は年によってまちまち。
【言語】公用語はアラビア語。フランス語の通用度は高いが、英語はあまり通じない。
【出入国手続き】
①ビザ:日本のパスポート保持者は、滞在期間が3ヵ月以内ならビザ不要。
②パスポート:パスポートの有効残存期間は、3ヵ月+滞在日数以上必要。
【行き方】日本からの直行便は運行しておらず、ヨーロッパや中東、アジアでの乗り換えが必要です。 成田空港や関西空港からエールフランス航空で、パリのシャルル・ド・ゴール空港まで行き、チュニスのカルタゴ国際空港へ行くのが便利です。 所要時間は、12~18時間です。

 

2.チュニジアの治安は?

チュニジア 砂漠アメリカ雑誌『グローバル・ファイナンス』が発表した「世界で最も治安の良い国ランキング」によると、チュニジアは85位となっています。これを見る限り、チュニジアの治安は危険であると言えるでしょう。
現在もなお、チュニジアのデモ隊と治安部隊が紛争を繰り返し、テロ事件が起こっているため、油断は禁物です。
また、凶器を用いた強盗・窃盗事件が多発し、日本人観光客が被害に遭うという事例も多いため、現地で過ごす際は十分注意するようにしてください。

 

 

3.チュニジアの危険エリア

チュニジア テロリストアルジェリア及びリビアとの国境地帯を含む南部砂漠地帯の一部、カスリン県

密輸武器の流入阻止等のテロ対策のため、この地域は軍事緩衝地帯に設定されています。設定された軍事緩衝地帯はテロリストや武器商人などが頻繁に往来する地域と言われています。
また、カスリン県は、テロ組織「ウクバ・イブン・ナーフィア旅団」と、同じくテロ組織「ジュンド・アル・ヒラーファ」が潜伏・活動している主要拠点とみられています。現在では小規模なグループが主に山中に潜伏するだけとなっていますが、掃討作戦は現在も継続中です。同地域では、地元住民がテロ組織により埋設された地雷で死傷する事件も発生しています。
ついては、これらの地域への渡航は、どのような理由であれ止めてください。

ジャンドゥーバ県、ケフ県、シディブ・ジッド県、ガフサ県、トズール県

こちらの地域もテロリストによる死亡事故が多数発生しています。その他にも地雷による死傷者が出ています。
南部砂漠地帯のうち主要観光地より南方の地域は、一般旅行者が安全に旅行するための道路・通信などの社会インフラが十分整備されていません。また、政情不安定なリビア等からテロリストが侵入する可能性が否定できず、十分な注意が必要です。特に、リビア国境付近では密輸商人が往来しており、その一部は武装しています。
ついては、不要不急の渡航・滞在は止めてください。

 

4.旅行を楽しむための安全対策

チュニジアの街一般的にチュニジアの治安は日本ほど良いとは言えず、何らかのトラブルに巻き込まれる可能性もありますので、法制度、文化、風俗・習慣等の多くが日本とは異なることを意識して、十分注意してください。

スリやひったくりに注意!

特にチュニスを含む観光地においては、電車内におけるスリやひったくり被害が発生しております。カフェで椅子の下に鞄を置いていて被害にあうことも、電車やカフェでおしゃべりに夢中になっていて狙われることもあります。貴重品は一瞬たりとも肌身離さないよう心がけてください。トイレに行ったときやレストランから出る際には、財布やパスポートを定期的に確認することを怠らず、所持品の管理を厳重にするよう心掛けてください。
また、ショッピングの帰り道に、買ったばかりのブランド品をひったくられる、という被害もよく聞きます。特に、ブランドロゴの入った袋を持ち運ぶということは、「私はいま、高級ブランド品を持っています」ということをアピールしながら歩いているのと同じですから、スリやひったくりの格好のターゲットです。日本と同じ感覚で持ち歩かず、別の袋に入れ替えるか、タクシーなどを使って一旦ホテルに置きに帰るなど、特に注意が必要です。

ホテルを信用しすぎない!

ホテルなどでは、警備員が24時間配置されていても油断は禁物ですので、必ずドアや窓を十分に施錠するなど基本的な安全対策を心掛けるようにしてください。
また、人をまったく信用していないように聞こえるかもしれませんが、よほど信用のおける有名なホテルではない限り、ホテルに備え付けられている金庫を使わない方が良いでしょう。自分のスーツケースに貴重品を入れてカギをし、そのスーツケースをさらにワイヤーと南京錠で固定する方が安心です。

車に注意!

チュニジアは日本に比べ、一般的に運転マナーの悪い運転手が多く、無理な追い越しや速度超過などが多く、常態化しています。また、歩車道の区別がない道路も多いため、周囲の車両の状況をよく確認するなど細心の注意を払ってください。

デモやストライキに注意!

各地でデモやストライキが予告なく発生する可能性があるため、現地では可能な限り情報を収集し、万一デモ等に遭遇した場合は、慌てず速やかにその場から離れるようにしてください。
また、路地裏などに近づかないのはもちろん、その都市の中でも軽犯罪が多発している地域がありますので、ネットで事前に情報収集しておくことをおすすめします。

 

5.チュニジアを安全に楽しもう!

踊るチュニジア人

いかがだったでしょうか。今回は「【チュニジア】海外旅行で避けるべき危険エリアと対策まとめ」と題し、危険なエリアや、場所ごとの治安状況をご紹介しました。ぜひチュニジアへの旅を安全に楽しんでくださいね。
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