ペルー世界遺産6選

ここ日本から約15,000kmの南アメリカに位置するペルー。ペルーには魅力溢れる世界遺産がなんと13か所もあります。(※2023年10月現在)実際に目にしたら度肝を抜かれるに違いありません。今回はそんなペルーの神秘的な世界遺産をご紹介いたします。

 



ペルーについて

ペルーは砂漠や山など豊かな自然の多い国です。これまで中央アンデスを起点として、たくさんの文明が発展してきました。紀元数世紀頃に起こったナスカ文明は、ミステリアスな「ナスカの地上絵」としても広く知られています。いくつもの文化が栄えては滅んでいき、15世紀になると諸文化の集大成ともいえるインカ帝国が起こりました。インカ帝国は、広大なアンデス地域を統合していき、インカの都クスコは南アメリカ最大の都市として発展を遂げ、精巧な石積みの宮殿や神殿がつくられました。16世紀頃、大航海時代にスペイン人がアンデスの地に到達します。スペインによる植民地時代によりインカ帝国は滅亡しました。インカ帝国を目にしたスペイン人たちは、壮麗な建造物や国中に整備された道路に強く感銘を受けたと言われています。インカの都クスコにはカトリックの教会が建てられるようになり、アンデスの神殿跡や石積みとともに今日まで伝わっています。そして現在では首都をリマにおいたペルーに世界中から多くの人が訪れています。それもそのはず様々な文化と複雑な歴史が生み出した遺産に加え、アンデスの雄大な自然が、人々を惹きつけているのです。

 



マチュピチュ

マチュピチュ

マチュピチュは15世紀に建てられたインカ帝国の遺跡で、アンデスの麓のペルーウンバンバ谷に沿った山(標高2430m)の尾根にあります。マチュピチュは1911年にアメリカの歴史学者ハイラム・ビンガムによって発見され、このインカの都市はようやく400年もの長い眠りから目覚めたと言われています。ウルバンバ川流域には貴重な生態系を有する密林が広がり、世界でも珍しい複合遺産の一つに数えられています。 マチュピチュの総面積は約5キロ平方メートル。その約半分が山の斜面を利用した段々畑で、その西側は750人ほどが暮らしたとみられる居住区を含む市街地となっています。その一方で、マチュ・ピチュは何のためにどのように断崖絶壁の場所で建設され、なぜマチュ・ピチュは侵略があったにも関わらずほぼ無傷だったのか、なぜマチュ・ピチュから人が消えていたのかなど、未だに多くの謎を残しています。

◆世界遺産登録名称
マチュ・ピチュの歴史保護区
◆世界遺産登録年
1983年
◆世界遺産分類
複合遺産
◆マチュピチュへのアクセス:
クスコのサン・ペドロ駅から終点アグアス・カリエンテス駅まで電車で約4時間。下車後マチュピチュ入り口までバスで約30分

 



クスコ市街

クスコ市街

インカ帝国の遺跡というと先ほど紹介した「マチュピチュ」が思い浮かべられるかもしれませんが、その都は300年以上にわたってペルーのクスコにありました。アンデス山脈の標高3400mの高地にあり、マチュピチュへの玄関口でもあります。クスコとは、現地ケチュア語で「へそ」の意味。まさにその名の通りインカ帝国の首都でありました。帝国の滅亡とともに忽然と姿を消したインカの人々。しかし今も末裔たちに脈々と残っています。毎年6月24日に行われる盛大なインティ・ライミ(太陽の祭り)には各地から人々が集まり、古来の儀式が厳粛に行われます。
クスコにある主な観光地は、クスコ大聖堂やアルマス広場、ラ・コンパニ―ア・デ・ヘスス教会などが挙げられます。マチュピチュへの中継地でもあるので、マチュピチュ観光ついでに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

◆世界遺産登録名
クスコ市街
◆世界遺産登録年
1983年
◆世界遺産分類
文化遺産
◆クスコへのアクセス:
ペルーの空の玄関口・リマからクスコまで飛行機で約1時間

 



チャビン

チャビン

紀元前1000年頃に造られたチャビン文化の遺跡。チャビン文化は中部山岳地帯を中核になる。紀元前1500年~前1300年に始まり、紀元前400年~前200年頃には滅びたと考えられており、宗教性が強いアンデス文明の母体であるとされています。チャビン遺跡はその集大成と言われます。ジャガーを擬人化した主神体ランソンの石像、地下の回廊、獣形の精巧な彫刻など神殿内に点在する遺物もとても興味深いものです。
アンデス文明は文字を持たなかったため、その起源や詳しいことが分かっておらず、この世界遺産の遺跡の調査によって研究が進むことが期待されています。また、チャビン遺跡は人里離れた標高3000m以上の高地というアクセス不便な場所にあるため、もし訪れたい場合はツアーに参加するのが一般的です。

◆世界遺産登録名
チャビン
◆世界遺産登録年
1985年
◆世界遺産分類
考古遺跡
◆チャビンへのアクセス:
リマからワラスまではバスで8時間

 



ワスカラン国立公園

ワスカラン国立公園

ワスカラン国立公園は「世界で最も高い国立公園」とされており、標高3,000〜6,000mの高さに位置しています。世界遺産へ登録されたとともに生物圏保護区にも指定されている場所です。ワスカラン公園の広さは四国の約半分に匹敵する広さを誇っており、663もの氷河、296もの湖のほかにも、サンタ川、パティビルカ川、マラニョン川という三大河川の支流がなんと41もある水辺の豊富なスポットともなっているのです。ワスカラン国立公園には非常に多くの動物が生息していて、中にはコロコロやアンデスネコ、ビクーニャといった絶滅危惧種も含まれています。

◆世界遺産登録名
ワスカラン国立公園
◆世界遺産登録年
1985年
◆世界遺産分類
自然遺産
◆ワスカラン国立公園へのアクセス
リマから飛行機で約1時間、バスで約8時間

 



チャンチャン遺跡地帯

Chan Chan Archaeological Zone

チャン・チャン遺跡地帯は、チムー王国の首都があった場所とされています。現在はペルー北部、太平洋沿いに位置するトルヒーヨにあります。チャン・チャンは「輝く太陽」という意味が込められており、こちらの王国を繁栄へと導く太陽のような場所とされていたのでしょう。チャン・チャン遺跡は主に日干しレンガからつくられているのですが、日干しレンガは強固な材質ではないため、大雨や長年にわたる風化により劣化が進んでしまっているので、「危険にさらされている遺産」とされています。

◆世界遺産登録名
チャンチャン遺跡地帯
◆世界遺産登録年
1986年
◆世界遺産分類:
文化遺産
◆チャンチャン遺跡地帯へのアクセス:
リマからは飛行機、またはバスでトルヒーヨに到着後、タクシーなどでアクセスします。

 



マヌー国立公園

マヌー国立公園

マヌー国立公園は、ペルー国内でも最大級の国立公園です。未開のジャングルが広がるペルー最大の自然保護区は魅力的。オレンジ色に輝くペルーの国鳥アンデスイワドリをはじめ、800種類以上もの野鳥が生息しており、バードウォッチングには最高の場所です。マヌー国立公園の40%がアマゾン川の低地性の熱帯雨林となっています。入場には厳しい規制があり、現在はエコツアーに参加することのみ入場することが可能で、また観光できる範囲も限定されています。また、未開発の場所が多く、伝染病のリスクも考えられるため、もしマヌー国立公園に行く場合には黄熱病と破傷風の予防接種を受けることを強く推奨されています。

◆世界遺産登録名:
マヌー国立公園
◆世界遺産登録年:
1987年
◆世界遺産分類:
自然遺産
◆マヌー国立公園へのアクセス:
リマからクスコへ空路でおよそ1時間半。クスコから世界遺産マヌー国立公園までは、バスと船を使って約20時間

 



Ooohおすすめのプライベートツアー

Ooohがこれまでに提供したペルーのおすすめのプライベートプランをご紹介します。

現地発着 南米最大級の祭りインティライミとマチュピチュを巡る4日間(開催期間の6月のみ)

ウユニ・マチュピチュ・ナスカ 南米の神秘と絶景 8日間

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ペルーの世界遺産を楽しもう!

今回はペルーの世界遺産のうちの6つをご紹介しました。ペルーの世界遺産と言ったらマチュピチュが思い浮かぶ人は多いと思いますが、その観光ついでにでも他の世界遺産も回ってみると良いと思います。「〇〇に行きたい!!」などのご要望にもお答えできるOoohでは現地に詳しい旅のプロが、チャットを通してあなたの希望に合わせて旅行プランをご提案します。チャットは無料で利用できますので、ぜひお気軽に相談して下さいね。

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